当社が定める注力技術領域のうち、抜きん出た知識とスキルを持ち、その領域の第一人者として実績を上げているエンジニアに新たな活躍の場を提供するとともに、各専門領域において、その分野の発展のための貢献および、サイバーエージェントグループの技術力発展に還元することを目的とした「Developer Experts制度」を設けています。
本年度は注力技術領域のうち「Kubernetes」「動画技術」「Webパフォーマンス」「Android」「Flutter」「MLモデルチューニング」「EdgeAI」「強化学習」「映像」「音声品質」「Unity」「SRE」の領域において、これまでの実績に基づいて11名の「Developer Experts」を選出しました。「Developer Experts」は担当領域の発展のための貢献および、サイバーエージェントグループ内に還元することで、当社の競争優位性を高めていくことを目指します。
「Developer Experts」には、サイバーエージェントのパーパス「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」の実現を目指し、大きく以下3つの役割が任されています。
1.
各担当領域において高い専門性と、その高い技術力と経験をいかし、難易度の高い技術課題を解決することで、サイバーエージェントグループ全体の持続的な企業成長に貢献すること。
2.
各担当領域における当社の顔として、これまで積み重ねてきた挑戦や得た知見を、OSS活動・コミュニティ活動・情報発信などを通じて積極的に行うことで、世の中のイノベーションを加速させ、各担当領域発展のための先端を担うこと。
3.
サイバーエージェントグループ全体の技術力発展のため、各担当領域の強化をリードするとともに、後進への技術や能力の伝承・育成の役割を担うこと。
これらの活動を支援するため、会社からは国内外を含む活動費のサポートを行い、全面的にバックアップしていきます。また、次期 Developer Experts 候補として、各技術領域の発展と、サイバーエージェントグループへの還元に高い貢献意欲を持ったエンジニアを幅広く活動をサポートしていくための「Next Experts」制度もあわせて運用していており、現在12名の「Next Experts」が在籍しています。
Developer Expertsのご紹介
青山 真也
担当領域:Kubernetes
プロフィール
2016年新卒で入社しアドテク本部に所属。入社後、OpenStackを使ったプライベートクラウドやGKE互換なコンテナプラットフォームをゼロから構築。国内カンファレンスでのKeynoteや海外カンファレンス等、登壇経験多数。世界で2番目にCertified Kubernetes Application Developer、138番目にCertified Kubernetes Administratorの認定資格を取得。著書に『Kubernetes完全ガイド』『みんなのDocker/Kubernetes』。現在はOSSへのコントリビュート活動をはじめ、Cloud Native Days TokyoのCo-chair、CNCF公式のCloud Native Meetup TokyoやKubernetes Meetup TokyoのOrganizerなどコミュニティ活動にも従事している。
コミュニティ
・Cloud Native Days Tokyo 2019 共同委員長
・Kubernetes Meetup Tokyo 主催
・Cloud Native Meetup Tokyo 主催
・KubeCon 日本交流会 主催
登壇情報
・Google Cloud Kubernetes Day 基調講演
・Japan Container Days v18.04 基調講演
・情報処理学会 コンピュータシステムシンポジウム 2018 招待講演
・Developers Summit 2019 招待講演
・KubeCon + CloudNativeCon China
・CA BASE NEXT
・データセンター事業者向けコンテナ技術勉強会
・Infra Study part2 #2
・CloudNative Lounge #1
・NetApp Inshght Global
・CI/CD Conference 2022
・CloudNative Days Tokyo 2021
・OSS X Users Meeting #32
・NetApp Insight Japan
・Observability Conference 2022
・Kubernetes Meetup Tokyo
など多数
メディア掲載
・Kubernetesエキスパートが注目する「Platform Engineering」とは何か? 一体何が新しいのか?
・KubernetesとOpenStackは、クラウドネイティブに向けた旅を支える
・Kubernetesとは何か?3大クラウドが追従する「コンテナ管理」入門
・OSSコミュニティ活動が技術的成長と事業貢献につながる
・サイバーエージェントがKubernetesで独自に構築!アドテク 特化のコンテナ基盤とは?
書籍
・Kubernetes完全ガイド
・みんなのDocker/Kubernetes
SNS
Twitter
GitHub
五藤 佑典
担当領域:動画技術
米国カリフォルニア州立大学サンバナディーノ校でグラフィックデザインを学んだ後、大手 IT 会社にてマーケティングとデザイン業務に従事。現職でエンジニアに転向。現在は AbemaTV 開発本部にてプロダクトのデザインとエンジニアリングに広く携わる傍ら、動画技術エバンジェリストとして国内外で動画事業における技術調査を行っている。著書に『Atomic Design ~堅牢で使いやすいUIを効率良く設計する』がある。動画技術やデザインに関する最新情報をキャッチアップするためNAB Show、Clarity、IBC、demuxedなど、世界各地で開催されるカンファレンスにも参加している。
登壇情報
・Global Video Tech Meetup 2021
・ABEMA Developer Conference 2021
メディア掲載
・日本を代表するメディアを創るために~AbemaTV が対峙する技術的課題と開発の現場【Connected Media TOKYO 2019】
・『映像情報メディア学会誌』寄稿: 2021年9月号<特別寄稿>欄
・情報通信研究機構(NICT)『ABEMAのアクセシビリティについて』
・Unity Japan : 事例紹介『Nintendo Switch版ABEMAアプリ』
書籍
・Atomic Design ~堅牢で使いやすいUIを効率良く設計する
SNS
Blog
降矢 大地
担当領域:Flutter
2011年サイバーエージェントに入社。さまざまな新規サービスの立ち上げに携わり「ABEMA」の立ち上げにもリードエンジニアとして携わった。現在も新規サービスの開発を行っている。2016年にGoogle Developers Expert(GDE)に加入し、shibuya.apkをはじめとする、多くの勉強会で登壇を行なっている。
OSS
・FlutterGen
・Flutter Hooks Testing Library
・flutter_use
登壇
・GDG DevFest Tokyo 2023
・FlutterKaigi 2022 基調講演
・DevFest 2022
SNS
・GitHub
原 一成
担当領域:Webパフォーマンス
2008年にサイバーエージェントへ入社。主にAmebaに関連するWebサービスの開発を担当。パフォーマンス、アクセシビリティー、アーキテクチャーなど、Webアプリケーション品質の向上に注力している。
登壇情報
・PWA Night CONFERENCE 2022 基調講演
・PWA Night CONFERENCE 2020
・Fastly Yamagoya Meetup 2019
・INSIDE FRONTEND #3
メディア掲載
・新卒入社12年目のエンジニアと採用責任者に聞く“1社で長く働く”意義。「市場価値を上げることに社歴や転職回数は関係ない」
書籍
フロントエンドエンジニア養成読本[HTML ,CSS,JavaScriptの基本から現場で役立つ技術まで満載!]
Web制作者のためのGitHubの教科書 チームの効率を最大化する共同開発ツール Web制作者のための教科書シリーズ
CSS3逆引きデザインレシピ
WEB+DB PRESS Vol.109
SNS
GitHub
兵頭 亮哉
担当領域:MLモデルチューニング・EdgeAI
2021年中途で入社し AI Lab HCIチームに所属。大阪大学大学院基礎工学研究科 招聘研究員。対象領域は、HCI/HRI/インタラクション/対話システム/機械学習/画像処理/自然言語処理。モデル最適化やEdgeAIに特に強み。日常的にOSSへコミットし続けている。主力OSS『PINTO_model_zoo』『openvino2tensorflow』『tflite2tensorflow』『simple-onnx-processing-tools』。OpenCV AI Kit (OAK) のコアコントリビュータ。Intel特別招待講演『エッジ推論のための各種フレームワーク間ディープラーニングモデル変換と量子化』『最新の OpenVINO™ ツールキット マニュアルビルドを使用したステレオ深度推定モデルの最適化』
コミュニティ
・大阪大学大学院基礎工学研究科 招聘研究員
・Intel Software Innovators
登壇情報
・ディープラーニングガジェット品評会」
・第2回ディープラーニングガジェット品評会
・インテルIoTプラネット Edge AI Week 特別招待講演
「エッジ推論のための各種フレームワーク間ディープラーニング・モデル変換と量子化」
・インテルIoTプラネット Deep Learning Day 特別招待講演
「最新の OpenVINO™ ツールキットマニュアルビルドを使用したステレオ深度推定モデルの最適化 ~モデル変換・最適化とデモンストレーションとその裏話~ part1・part2」
SNS
Twitter
毛受 崇洋
担当領域:Android
2017年中途で入社し、ABEMA Androidの開発に従事し、Androidアプリの開発をリード。Android関連の技術が好きで、様々な活動している。Google Developers Expert for Androidや、DroidKaigi co-organizerで公式アプリの開発のリーダーとしてコントリビューターとアプリの作成を行っている。またAndroid Dagashiの運営、ブログ執筆、カンファレンスへの登壇などの活動も行っている。新しいUIツールキットのJetpack Composeから、大きなコードベースでスケールするアプリの開発方法まで、Androidのアプリを作る上で必要になる技術を幅広く学んでいる。
コミュニティ
・DroidKaigi
・Android Dagashi
・Google Developers Expert for Android
登壇情報
・GDG DevFest Tokyo 2023
・JGDG DevFest Tokyo 2021
・DroidKaigi 2021
・Android 11 Meetups 第1回
・GDG DevFest 2020
SNS
森村 哲郎
担当領域:強化学習
2021年サイバーエージェント入社。入社よりAI事業本部AI Labリサーチ・サイエンティストとして、強化学習の研究に従事。自然言語処理や広告などのチームと連携して、強化学習の社会実装も進めている。2008年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2008年より2021年までIBM東京基礎研究所研究員。著書に「強化学習(機械学習プロフェッショナルシリーズ)」(講談社、2019)や「これからの強化学習」(共著、森北出版、2016)などがある。
登壇情報
・Summer School 数理物理 2021
・CCSE 2021
・第4回 統計・機械学習若手シンポジウム 2019
・IBISMLチュートリアル 2017
書籍
・強化学習(機械学習プロフェッショナルシリーズ)、講談社、2019
・これからの強化学習、共著、森北出版、2016
SNS
御池 崇史
担当領域:映像 / 音声品質
動画・音声品質領域のスペシャリスト。ビジョナリーエンジニア。ABEMA開局後しばらくして招聘される。以来一貫して動画IN/OUT改革の旗を掲げ、数々の問題解決を実施してきた。クラウドMedia Asset Managementシステムの開発や各種ソリューション整備を通じて、関連動画サービスを含めた包括的な品質向上&時代適合&働き方改革を達成していく。あるいはデジタルメディアに関する変換スキルをすべてシステムに叩き込んで誰もが活用可能なものと成し、その先にある真のクリエイティブ集団の醸成を目指している。詳しくは”AEBMA Tech Book 2022”をご参照のこと。猫と車(直列6気筒)をこよなく愛する。自宅に4K/HDR/BT.2020/11.1chの編集ルームを完備。
登壇情報
・InterBEE2017 テクニカルセッション
WEB連動コンテンツの音声制作 AbemaTVにおけるラウドネスマネージメントの努力
・InterBEE2020 基調講演
新たな音声制作とコンテンツの音(パネリスト : 株式会社Cygames サウンドスペシャリストと共同登壇)
・InterBEE2021
AWSを活用したコンテンツ価値を最大化するABEMAのクラウド戦略 公式サイト / AWSサイト
メディア掲載
2020年の先を見据えたインターネットテレビ局の技術タッグ~テレビ朝日とAbemaTVのエンジニアが語る未来展望
・前半
・後半
書籍
・ABEMA Tech Book
・ABEMA Tech Book 2022
矢野 春樹
担当領域:Unity
向井 祐一郎
担当領域:Unity
2015年に新卒入社。Unityエンジニアとして、主に「NieR Re[in]carnation」キャラクター制御のメインプログラマーや、クライアントエンジニア横断組織を立ち上げと開発品質の向上などに携わる。主にキャラクター制御に関する物理演算やアニメーション制御、パフォーマンスチューニング、モダンC#を用いたスクリプティング、アプリケーションビルドに関するCI/CD、iOS/Androidなどのプラットフォーム対応とネイティブプラグイン開発、セキュリティー対策などを得意とする。個人では、毎週のUnityに関するニュースや記事をまとめた「Unity Weekly」の運用やUnity for Proへのコミュニティ記事の執筆、会社有志の活動として、技術書典へのUniTipsやUnityパフォーマンスチューニングバイブルなどの執筆に関わる。
執筆
・【Unity for Pro】 Unity 2022におけるC#ランタイムスクリプトについて
・【Unity for Pro】 Unityでどこまでノーコーディングでカメラワークを実現できるか
・Unity パフォーマンスチューニングバイブル
・UniTips Vol.3
・UniTips Vol.4
・UniTips Vol.5
・UniTips Vol.6
・UniTips Vol.7
・UniTips Vol.8
・UniTips Vol.9
・Unity Weekly
登壇
・Unite Tokyo 2018
柘植 翔太
担当領域:SRE
2014年新卒入社。横断組織のSREとしてAmeba、AWA、タップル、CL、社内基盤など幅広いメディアサービス・システムへのSRE導入、信頼性向上や新規立ち上げなどに従事。近年は、横断的に展開できるSREプラクティスの開発だけでなく、SRE人材の採用、育成、連携強化やセキュリティリスク改善などへも取り組んでいる。
登壇
・AWS Summit Tokyo 2019
・JAWS DAYS 2019
メディア掲載
・AWS Well-Architected FrameworkをアレンジしたCA SREチームの挑戦
・「AWSノウハウゼロ」のASTROBOXが「事業経営者と開発者をつなぐサービス」を構築できた訳
・AWS Well-Architected References
・ SREチームのマネージャーとして サービスの信頼性向上に貢献
書籍
・Software Design 2019/02月号
OSS
・ RISKEN
小西 宏樹
担当領域:クラウドアーキテクト(AWS)
プロフィール
2019年に中途入社し、AI事業本部にて様々なプロダクト開発と組織作りに従事。ゼミ活動として「実践AWSゼミ」を立ち上げ、サイバーエージェントグループ全体を巻き込んで拡大しています。社外コミュニティのJAWS-UG(Japan AWS User Group)コアメンバーとして運営に携わっており、AWS Community Builder(Serverless)に認定されています。
コミュニティ
・JAWS-UG 関西 コアメンバー
登壇情報
・AWS 第 2 回 クラウド時代のエンジニア像とは?
・AWS Summit Tokyo 2023
・AWS DevDay 2022
・JAWS DAYS 2018-2021
・JAWS FESTA
・Developers Summit 2019 招待講演
など多数
SNS
Twitter
GitHub
吉本 暁文
担当領域:音声認識 / 音声合成
2017年に新卒入社。元々専門だった自然言語処理を応用したプロダクトの開発責任者を経て、2020年にデジタルツインレーベルでの音声応用を目指し、専門を音声に切り替えてAI Labに異動すると同時に音声チームを立ち上げた。同組織で最初に開発した、理想形になるまで音声をデザインできる音声合成システムは2022年にデジタルツイン冨永愛としてリリースされた。また、AI Shiftとの連携では音声認識の精度向上や音声合成による対話開始率向上に協力。現在音声チームは10人に拡大し、AI事業本部内外の様々なプロジェクトに応用範囲を広げている。
登壇情報
・CCSE2021
・音響学会2022春
・CGWORLD 2022
SNS
Developer Expertsの紹介記事
Developer Experts
・技術コミュニティへの貢献が、技術のサイバーエージェントを形づくる Developer Experts青山 真也、降矢 大地
・僕らが20年たっても成長しつづけるエンジニアでいるために ~WebフロントのDeveloper Expertsが担う「次にスゴイものを作るために、攻めすぎるくらい攻めておく理由」~ 原 一成
・「NOVA Shader」と「Unity パフォーマンスチューニングバイブル」のOSS配布が切り開いた技術資産の新しい価値 矢野 春樹
・Webが日常に溶け込んだ新時代で、Webフロントエンドのキャリアの未来を考えてみる 原 一成、野口 直寛
・強化学習を当たり前の選択肢にしたい ー利益を最大化する技術「強化学習」の実応用に向けてー 森村 哲郎 阿部 拳之
・「大規模ゲーム開発 ✕ Unityパフォーマンスチューニング」から学ぶ、エンジニアとしての本質的な素養とは 向井 祐一郎
・サービスの信頼性と可用性を担保するSREが目指す「サイバーエージェント流ベストプラクティス」模索の道のり 柘植 翔太
・AI LabとGovTech開発センターが推進する、社会実装されるエッジAIの現状とその未来 兵頭 亮哉
・Flutter 導入から5年。サイバーエージェントのクロスプラットフォーム開発の現在地 降矢 大地
・「著名人のデジタルツインを実現」から始まった、音声合成のマーケットインから社会実装への道のり 吉本 暁文
Next Experts
・最年少でGoの「Next Experts」就任。新卒2年目エンジニアが、社内外でリーダーシップを発揮できる理由 渋谷 拓真
・iOSの「Next Experts」に選出されるまで 抱き続ける高い志と、組織への想い 永野 一馬
・「技術でクリエイティブを加速させる」。広告、ゲームを横断するGoエンジニアのキャリア観 岩村 洸弥
・「アクセシビリティ向上 は “崇高なもの” ではない」意識せずに取り組める状態を創るために、組織に必要なこと 久保田 翔太
・「個人だけでなく、会社のブランディングをも体現できる」3Dグラフィックス領域の「Next Experts」が目指す、グループ全体への技術還元 山口 智也
・「AI × バーチャルスタジオ」を支えるNextExpertsエンジニア 海木 一佳
・「1年目で主導した、VertexAIのMLOps基盤開発が転機に」Next Expertsの機械学習エンジニアが抱く大きな志 原 和希