プレスリリース
AI Lab、透明性と効率化を実現する保育所入所選考システム「ChilmAI」の提供を開始
ー国際的に認められた技術により選考業務の透明性と業務負担軽減を実現、一部の業務時間を大幅に短縮した実績もー

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)は、AI技術の研究開発組織「AI Lab」において、自治体における保育所入所選考の透明性と業務の効率化を実現する「ChilmAI(読み方:ちるむえーあい)」の提供を開始します。
本システムにより、入所選考プロセスの透明性を保ちながら自治体職員の業務負担を軽減することが可能となり、業務効率化に大きく貢献します。
なお、本システムは2024年11月より福島県郡山市の入所選考作業において導入されており、本システムの対象業務にかかる作業時間を大幅に短縮した実績が出ています。
◾︎背景
近年、共働き世帯の増加(厚生労働省)が続く一方で、保育所の申し込み者数と待機児童数は減少傾向にあるものの、「除外4類型」に該当し待機児童数に含まれない入所保留児童の数は横ばいの状況が続いています(こども家庭庁)。
このような背景から、自治体では入所選考業務の効率化や潜在的な保育需要に応える仕組みづくりが求められています。
しかし、入所選考作業の効率化は十分に進んでおらず、入所選考をすべて手作業で実施する場合、申し込みの最盛期には入所選考担当者が1週間かけて作業を行う自治体もあるなど、膨大な時間と労力を要します。また、既存の入所選考システムを導入している自治体においても、データ変換などを手作業で行う必要があり、システム化の恩恵が十分に発揮されていない場合があります。このように選考業務の効率化が課題となっており、自治体職員の負担が大きい状況が続いています。
こうした課題に対応するため、AI Labでは、東京大学マーケットデザインセンターとマッチング理論を活用した待機児童対策の研究を進め、保育所入所選考の課題解決に取り組んでまいりました。その成果として、入所選考のルールを満たしつつ、入所できる人数を最大化する手法を提案し、AI研究のトップカンファレンスのひとつである「AAAI」において2年連続で論文が採択されました。
(AAAIに採択された採択論文:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=28487 ・https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29714)
本システムにより、入所選考プロセスの透明性を保ちながら自治体職員の業務負担を軽減することが可能となり、業務効率化に大きく貢献します。
なお、本システムは2024年11月より福島県郡山市の入所選考作業において導入されており、本システムの対象業務にかかる作業時間を大幅に短縮した実績が出ています。
◾︎背景
近年、共働き世帯の増加(厚生労働省)が続く一方で、保育所の申し込み者数と待機児童数は減少傾向にあるものの、「除外4類型」に該当し待機児童数に含まれない入所保留児童の数は横ばいの状況が続いています(こども家庭庁)。
このような背景から、自治体では入所選考業務の効率化や潜在的な保育需要に応える仕組みづくりが求められています。
しかし、入所選考作業の効率化は十分に進んでおらず、入所選考をすべて手作業で実施する場合、申し込みの最盛期には入所選考担当者が1週間かけて作業を行う自治体もあるなど、膨大な時間と労力を要します。また、既存の入所選考システムを導入している自治体においても、データ変換などを手作業で行う必要があり、システム化の恩恵が十分に発揮されていない場合があります。このように選考業務の効率化が課題となっており、自治体職員の負担が大きい状況が続いています。
こうした課題に対応するため、AI Labでは、東京大学マーケットデザインセンターとマッチング理論を活用した待機児童対策の研究を進め、保育所入所選考の課題解決に取り組んでまいりました。その成果として、入所選考のルールを満たしつつ、入所できる人数を最大化する手法を提案し、AI研究のトップカンファレンスのひとつである「AAAI」において2年連続で論文が採択されました。
(AAAIに採択された採択論文:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=28487 ・https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29714)
「ChilmAI」概要
「ChilmAI」は、AI Labが実施した研究成果を基に開発された保育所入所選考システムです。本システムは、「AAAI」で採択された論文に基づく手法を活用しており、入所選考に求められる望ましい性質を満たしながら、理論的に入所可能な人数を最大化することが保証されています。
このように学術的に公表された手法をシステムに搭載しているため、選考プロセスの透明性が大幅に向上するとともに、信頼性の高い選考が実施されます。結果として、より多くの家庭が保育所を利用でき、待機児童の減少に寄与することが期待されます。
さらに、本システムは職員の業務効率化にも大きく貢献します。直感的で使いやすいUIを採用しており操作が簡単であることや、システムが読み込める形式へのデータ整形などの煩雑な作業が不要となるため、職員の業務時間の削減を実現します。こうした効率性と透明性、信頼性は、本システムならではの大きな強みとなっています。
◾導入事例
福島県郡山市では2024年11月から導入を開始しました。郡山市がこれまで使用していたシステムでは申し込みデータの抽出後に手作業でデータ変換を行い、結果データのダウンロードまでに年間690分(15回×各回45分)を要していました。しかし「ChilmAI」の導入によりデータ変換が不要になったことで、一連の作業は年間7.5分(15回×各回0.5分)で完了。業務時間を大幅に短縮し、飛躍的な効率化を実現しました。
郡山市保育課からは「これまで使用していたシステムと比較して作業工程が少なくなったことにより、業務時間の短縮が実現されました。本市が規定する利用調整基準に基づいたマッチング作業をより短時間で実施することができるシステムであると思います。」とのコメントをいただいています。
■今後
今後「ChilmAI」は、自治体ごとに異なる入所選考方法や複雑な制約にも対応できるよう研究や社会実装を進めていきます。これにより、多様な条件下での保育所入所選考を効率的かつ公平に行い、待機児童問題の解決に貢献することを目指します。
さらに、待機児童問題を含む保育分野の課題解決にとどまらず、「ChilmAI」の基盤となるマッチング技術を応用し、他分野における社会課題の解決にも取り組んでいきます。
今後もAI Labでは、マーケットデザインの研究成果を経済学の社会実装に繋げるべく、自治体との連携を通じて実証と改善を重ね、住民サービスの向上を目指した新しい価値の創出を推進してまいります。
ChilmAI公式サイト:https://chilmai.cyberagent.ai/
このように学術的に公表された手法をシステムに搭載しているため、選考プロセスの透明性が大幅に向上するとともに、信頼性の高い選考が実施されます。結果として、より多くの家庭が保育所を利用でき、待機児童の減少に寄与することが期待されます。
さらに、本システムは職員の業務効率化にも大きく貢献します。直感的で使いやすいUIを採用しており操作が簡単であることや、システムが読み込める形式へのデータ整形などの煩雑な作業が不要となるため、職員の業務時間の削減を実現します。こうした効率性と透明性、信頼性は、本システムならではの大きな強みとなっています。
◾導入事例
福島県郡山市では2024年11月から導入を開始しました。郡山市がこれまで使用していたシステムでは申し込みデータの抽出後に手作業でデータ変換を行い、結果データのダウンロードまでに年間690分(15回×各回45分)を要していました。しかし「ChilmAI」の導入によりデータ変換が不要になったことで、一連の作業は年間7.5分(15回×各回0.5分)で完了。業務時間を大幅に短縮し、飛躍的な効率化を実現しました。
郡山市保育課からは「これまで使用していたシステムと比較して作業工程が少なくなったことにより、業務時間の短縮が実現されました。本市が規定する利用調整基準に基づいたマッチング作業をより短時間で実施することができるシステムであると思います。」とのコメントをいただいています。
■今後
今後「ChilmAI」は、自治体ごとに異なる入所選考方法や複雑な制約にも対応できるよう研究や社会実装を進めていきます。これにより、多様な条件下での保育所入所選考を効率的かつ公平に行い、待機児童問題の解決に貢献することを目指します。
さらに、待機児童問題を含む保育分野の課題解決にとどまらず、「ChilmAI」の基盤となるマッチング技術を応用し、他分野における社会課題の解決にも取り組んでいきます。
今後もAI Labでは、マーケットデザインの研究成果を経済学の社会実装に繋げるべく、自治体との連携を通じて実証と改善を重ね、住民サービスの向上を目指した新しい価値の創出を推進してまいります。
ChilmAI公式サイト:https://chilmai.cyberagent.ai/