Quality
2016年、サイバーエージェントの行動指針であるミッションステートメントの一文に「クリエイティブで勝負する。」という一文が追加されました。事業が多角化する中で当社のクリエイティブが目指しているのは、それぞれの分野において、世界レベルのクオリティを実現すること、そしてグループシナジーを最大化するための機会や環境を構築していくことです。クリエイターのクリエイティビティを引き出し、クオリティを競争力にするための取り組みをご紹介します。
クリエイティブ組織の経営体制
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CA Creative Center(CCC)
クリエイターに関わるマネジメントやガバナンス整備を担う全社横断組織「CCC」を社長直下に設置し、クリエイティブ人材の育成と組織強化に注力しています。CCCでは、クリエイターの組織マネジメント、採用/育成、クオリティ管理、コーポレートブランディングを担い、全体戦略を決定します。メディア事業とゲーム事業では、それぞれに「マネジメントボード組織」を設置し、組織活性化や人材育成方針を決定。また、「若手ボード組織」も設け、次世代リーダーの育成を行っています。これらにより、多様な人材が活躍できる環境と、クリエイティブ領域の競争力強化を推進しています。 -
CREATIVISION
各部門のクリエイティブ責任者(CDO)が事業に連動したクリエイティブ戦略を発表する「CREATIVISION」を半期に1回開催しています。経営に携わるクリエイターを増やすこと、また、クオリティに対して責任をもつことを目的にしています。
ベースアップの仕組み
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最高クオリティ審議会
トップクオリティの可視化と更なる進化を目的として、「最高クオリティ審議会」を実施しています。代表の藤田を含む専門審議員が審査を行い、社内でトップクオリティを実現している取り組みに認定を与えています。クオリティレベルを可視化し、全社的な浸透を図っています。
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CyberAgent QUALITY SCORE
より多くの事業に対しクオリティの再現性を持つため開発した仕組み。ユーザーがクオリティを体感する知覚品質を独自の指標でスコア化、市場のスコアも可視化した上で、他社プロダクトと比べて当社が提供するサービスのクオリティをユーザーがどう知覚しているかを数値化し、サービスの精度上げに活用しています。
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UIUX Lab
ゲーム事業部では、スマートフォン向けゲームに最適なUI/UXを研究する専門組織を2016年5月に設立しました。現在、主に新規開発タイトルの品質向上に注力して活動しています。
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サトウの日
月に1回、チームの垣根を越えて提供サービスのデザインクオリティを相互レビューする品質向上の取り組みを実施しています。サービスの品質向上だけでなく、クリエイター自身のレビュースキル向上も目的としています。
スキルアップ
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クリエイターリスキリングプログラム 1DUP(ワンダップ)
事業領域の拡大に伴い、クリエイターに求められるスキルの幅も広がっています。そこで、時代のニーズに合わせた新たなスキル習得を社内でサポートする取り組み「1DUP(ワンダップ)」を行っています。これまで3DCGを短期間で習得するプログラムを実施するなど、クリエイターがより技能を広げ、日々のクリエイティブ活動に役立てられるような環境を目指しています。
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社内コンペ
「CREA TIVE FARM」(社内の作品投稿サイト)を利用し、定期的に社内コンペを実施しています。年次関係なく同じ土俵で戦うことで、自身の実力を客観的に測る機会となります。
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MAYA塾
職種に関係なく、3Dコンピュータグラフィックスソフトウェア「Autodesk Maya」を学び、3Dへの理解と知識を深める講義形式の勉強会を不定期で実施しています。
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デッサン講座
職種関係なく、基礎造形力向上を目指す施策です。1回3時間全12回の研修で、毎回テーマを変え、予備校講師の指導を受けながらデッサンをしていきます。
業界発展のための他社との取り組み
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Adobe Firefly研修
当社はクリエイターが最大限安全性に配慮した上で適切に画像生成AIを活用できる状態を目指し「画像生成AIガイドライン」を策定しました。同ガイドラインでは、著作権等を侵害せず安全に商用利用できる画像の生成が可能な「Adobe Firefly」を推奨ツールの1つとして定め、2023年、2024年の新卒研修では業界に先駆けて「Adobe Firefly」の研修を実施しました。