「Adobe Firefly」を活用した、サイバーエージェントのクリエイター向け新卒研修

技術・デザイン

生成AIを取り巻く環境が日々めまぐるしく変化していく中、サイバーエージェントグループに所属するクリエイターが最大限安全性に配慮した上で適切に画像生成AIを活用できる状態を目指し、「画像生成AIガイドライン」を策定しました。2024年4月、当社には14名の新卒クリエイターが入社しましたが、同ガイドラインの遵守を徹底した上で各事業部での業務を円滑に開始できるよう、新卒研修の一環として「Adobe Firefly」を活用した絵本の制作を行いました。こちらの記事では、研修の当日の様子を一部お届けします。

なぜ新卒研修で「Adobe Firefly」を活用するのか

当社では、様々な事業における生産性向上を目的として、生成AI活用に関する取り組みを加速させています(参照:「【完全解説】サイバーエージェントの生成AI戦略」)。しかし、特に画像生成AIに関しては、法整備等が十分に進んでいないこともあり、扱う側の倫理観に依存せざるを得ない部分が多くあります。 このような状況下で、会社としてどのように画像生成AIと向き合うべきか、その判断は非常に難しい課題だと認識しています。

ただし、全てが整備されるまで活用方法の検討を先延ばしにしては、生成AIによるこの大きな変革の波を、会社としてポジティブに乗りこなすことができないと考えています。そこで法整備がなされたタイミングでスムーズにスタートダッシュを切れるよう、まずは現時点で最大限安全性に配慮しつつ、生成AIを活用できる状態を整えることが重要だと判断し、「画像生成AIガイドライン」を2024年2月社内向けに発表しました(参照:「社内のクリエイターに向けて発表した『画像生成AIガイドライン』策定の裏側」)。

同ガイドラインでは、著作権等を侵害せず安全に商用利用できる画像の生成が可能な「Adobe Firefly」を推奨ツールの1つとして定めています。安全性が確保された画像生成AIツールを、これまでのワークフローと個々のクリエイターの創造性に融合させることで、より効率的に高品質なクリエイティブを生み出せると考えているからです。
 

アドビ社による特別講義を実施

新卒クリエイターたちは事前に「画像生成AIガイドライン」を読み込み、理解度テストを受験した上で研修に臨みました。

研修当日は、先輩クリエイターが画像生成AIの概要やその注意点について改めて説明を行った後、新卒クリエイターたちは各自の制作に取り掛かりました。

数時間作業を続ける中で、新卒クリエイターたちは試行錯誤しながら「Adobe Firefly」を活用し、作品を作り進めていきます。
より深く「Adobe Firefly」を理解し、効果的に活用できるようにするため、研修の途中では、アドビ株式会社 マーケティングマネージャー 轟啓介氏による特別講義がオンラインで行われました。

轟氏による講義では、「Adobe Firefly」の各機能について細かく丁寧に解説いただきました。また、セッション終了後には、新卒クリエイターたちが作業中につまずいた点を積極的に質問するなど、学びを深める有意義な時間となりました。

講義後のアンケートでは多くの新卒クリエイターから前向きな感想が寄せられました。
「実際にアドビの方からお話を伺うことで、商用利用可能な範囲を明確に知ることができて良かった」
「画像生成AIに関しては様々な声があり、正直扱いづらいイメージを持っていたが、正しく利用すれば効率化につながることが分かった」
「初めて画像生成AIを利用したことで、その可能性を知ることができた。実務でどう使うかシミュレーションしながら、研修に取り組めた」
といった声が聞かれました。

轟氏による講義が終了した後、新卒クリエイターたちは再び絵本の制作に取り組みました。計2日間の研修を経て、それぞれの創造性を発揮し、ユニークな絵本を作り上げていきました。
研修の締めくくりとして、2日目の最後には、それぞれが作成した絵本の発表と表彰式を行いました。

議論を重ね、生成AIとクリエイターとの最善の関係性を考え続ける

サイバーエージェントでは、生成AIの活用によってクリエイターの業務を生成AIで代替することを目指しているわけではありません。生成AIを適切に活用することで、クリエイターがより創造的な作業に注力できる環境を整え、一人ひとりが創造性を最大限に発揮できる状態を構築したいと考えています。

そのために、クリエイター同士が議論を重ねながら、生成AIとの最善の付き合い方を模索し、サイバーエージェントとしての方針を柔軟に検討・改善していきたいと考えています。

当社では今後も、最大限の安全性に配慮しつつ、画像生成AIを適切に活用することで、クリエイターの創造性をさらに進化させ、生成AI時代におけるリーディングカンパニーを目指し、一丸となって取り組んでいきたいと考えています。

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