過去最高の“大豊作”。代表 藤田が評した、技術者版あした会議「CA BASE SUMMIT 」

技術・クリエイティブ

当社では、エンジニア・クリエイターが中心となって参加する技術者版「あした会議」を毎年開催しています。「CA BASE SUMMIT 2025」と題して先日開催した当会議では、AIエージェントをさらに活用するための案などが多く提案されました。そのうちの1つである「AIドリブン推進室」は2025年8月1日に早速新設されるなど、今回も決議後の実行スピードの速さが特長です。
こちらの記事では、当社開発組織における「CA BASE SUMMIT」の意義やその変遷、代表 藤田らが審査を務めた当日の様子をお届けします。

過去6年間で92案が決議、イノベーティブな開発組織であるために欠かせない取り組み

当社には持続的成長を支えるための様々な独自の取り組みがありますが、その代表的な成功事例が「あした会議」です。サイバーエージェントの “あした(未来)” に繋がる新規事業や課題解決の方法などを提案、決議する、重要な経営会議として位置付けられています。
2017年からはエンジニア・クリエイターが中心となって実施する技術者版「あした会議」も毎年実施しており、2021年からは「CA BASE SUMMIT」として開催しています。

「あした会議」では各執行役員が事業責任者や専門分野に長けた人材を選抜し、チームを組成。「CA BASE SUMMIT」では、各事業の開発をリードするCTOや主席が中心となってチームメンバーを選抜し、約50名の技術者が参加します。直接藤田に提案を行い、その場で決議を受けるのも「あした会議」と同じです。

「CA BASE SUMMIT」は、継続的にイノベーションを生み出せる開発組織であり続けるために、当社にとって特に欠かせない取り組みの1つです。「CA BASE SUMMIT 2025」での決議案を含めると、過去6年間で92案が決議されました。

技術者一人ひとりが経営視点を持てる、大きな成長機会

8チームに分かれた参加者は、約1ヶ月間提案の準備を行います。当日に向けて、自身の業務以外にも幅広い視野を持ち、経営者視点で物事を考えるため、参加者一人ひとりが大きく成長できる貴重な機会です。
また、メンバーは肩書きに関わらず全社横断で選抜されるため、所属部署や職種の垣根、年次を超えた交流の場としても機能しています。

「CA BASE SUMMIT 2025」のテーマは、最高品質のプロダクトを生み出すための課題解決策について、会社全体の方向性や戦略を理解した上で、現実的な実行案として提案すること。当日は、各チームが入念に準備した2案を持ち寄り、審査員に提案しました。審査員は藤田のほか、専務執行役員 山内、専務執行役員 技術担当 長瀬、執行役員 クリエイティブ担当 佐藤、執行役員 兼 主席エンジニア 木村が務めました。

審査員からは「導入後に形骸化しないよう、施策の改善サイクルを今から検討しておくべき」や「それほど大きなテーマであれば、全社を巻き込む推進力を持つ体制を構築した方が良い」など、決議後の実行スピードを意識した、細かく丁寧なフィードバックの数々が寄せられました。

参加者はそれらフィードバックをもとに再び詳細を詰め、最終提案を行いました。結果、AIを活用して開発生産性をさらに向上させるための施策や、個人のAIスキルをより一層引き上げるための社内独自の取り組み、新たな人事制度など全14案が決議されました。

代表 藤田の総括「AI時代もリーディングカンパニーとなれる確信が持てた」

右:最高得点を出し、優勝したチームの記念写真
右:最高得点を出し、優勝したチームの記念写真

最後に藤田からは、「16案中14案を決議でき、過去にない “大豊作” の回だったと感じる。これまで以上に全社一丸となり、高い視点でAIに向き合っていることが改めてよく分かった。今回決議した施策を確実に実行すれば、AI時代においてもサイバーエージェントがリーディングカンパニーとなれる確信が持てた」というコメントがありました。

「CA BASE SUMMIT 2025」終了後、2025年8月1日には「AIドリブン推進室」を新設しました(参照:「エンジニアとAIエージェントが協働する革新的な開発組織への進化に向け、『AIドリブン推進室』を新設」)。当組織では、エンジニアとAIエージェントが協働する時代に必要なリスキリングプログラムの実行や生産性可視化および評価、AI時代に則ったキャリアラダーの策定、AI関連イベントの開催などを担います。
その他の決議案についても、翌営業日から各案の責任者が実行に向けて力強く推進しています。

今後も当社開発組織では「CA BASE SUMMIT」などの取り組みを通して継続的にイノベーションを推進し、テクノロジーとクリエイティブを会社の競争力に、新たな価値創出を目指します。

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