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プレスリリース

研究倫理ガイドラインの制定および、研究倫理審査委員会の運営を開始 ~倫理的・科学的に社会から受容される健全な研究開発の推進強化へ~

サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)は、倫理的・科学的に社会から受容される健全な研究開発を推進することを目的に、日本学術会議における科学者の行動規範、厚生労働省の研究に関する指針に基づき策定した、独自の研究倫理ガイドラインを制定したことをお知らせいたします。また、外部の専門家を招致した研究倫理審査委員会を当社内に設置し、社会や環境に配慮した研究開発の促進に向けて倫理審査委員会の運営を開始いたします。

 

■背景
近年、人工知能技術やデータサイエンスなどテクノロジーの研究開発は、大学法人や研究機関のみならず国内外の企業も精力的に取り組んでいます。そして、それら研究開発の一環として、テクノロジーが人に与える影響の調査を目的に、人を対象とした実証実験や社会実装が進んでいます。しかしそれと同時に、研究対象となる人や実証環境に介在する人々、またその環境への倫理的・法的・社会的課題が生まれており、社会や環境への配慮が求められています。特に、国際的な学術機関やコミュニティでは、医学研究のみならず人を対象としたテクノロジーの研究に対しても倫理審査を求めることが標準化されてきています。

 

■パーパスと研究理念
2021年10月、サイバーエージェントは当社が目指す存在意義を明文化したパーパス「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」を発表しました。この背景には、当社が持つ「社会において企業が何のために存在し、事業を展開するのか」という問いと「社員一人ひとりが仕事を通じて社会への貢献を実感できるようにしたい」という想いがあります。当社は、日本社会に漂う閉塞感を打破するために、経済的価値の追求だけではなく、社会的課題に取り組み、テクノロジーで社会の進化を牽引する存在を目指し、研究開発に取り組んでいます。そして、その研究開発においては倫理的・法的・社会的課題の解決を念頭におき、社会や環境への影響を熟慮することが重要だと考えます。当社は、このような課題を綺麗ごとではなく本質的で生々しい問題として見据え、現状や前提にとらわれず大胆で誠実な解決を目指します。

研究倫理ガイドラインおよび、研究倫理審査委員会について

<研究倫理ガイドラインの制定>
このような社会課題の解決可能性を高めるために、当社は日本学術会議における科学者の行動規範、厚生労働省の研究に関する指針に基づき「研究倫理ガイドライン」を制定いたしました。本ガイドラインは、当社の研究者が倫理的および科学的に受容される研究を実施するために、遵守すべき基本的な行動指針を定めることを目的とするもので、科学技術の研究開発に携わる全ての従業員にその遵守を求めます。また、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)、責任ある研究・イノベーション(RRI)、科学技術ガバナンスの議論を注視し、本研究倫理ガイドラインに必要な要件を常に検証し、必要に応じて更新していきます。

 

<研究倫理審査委員会の設置・運営>
当社が進める研究が基本理念および行動指針を遵守したものかを、様々な立場から多角的に公正かつ中立的に審査するための機構として、研究倫理審査委員会を当社内に設置し運営を開始いたします。当委員会は外部の専門家や一般の立場の方を招致した多様な人員で構成され、定められた規定に則り、社会や環境に与える影響を熟議・予見し、社会から受容される高い倫理性のある研究が執り行われるよう審査を実施いたします。

基本理念
次に掲げる事項を基本理念として研究活動を遂行します。

 1)社会的及び学術的な意義を有する研究の実施
 2)研究分野の特性に応じた科学的合理性の確保
 3)研究対象者への負担その他の不利益についての考慮
 4)社会や環境への波及効果についての配慮
 5)本ガイドラインに沿った教育及び研究に関するモニタリング、審査、評価の実施
 6)研究対象者への事前の十分な説明と自由な意思に基づく同意の取得の適切な実施
 7)社会的に弱い立場にある方への特別な配慮
 8)プライバシー保護及び情報の適切な管理
 9)研究の質及び透明性の確保

行動指針
次に掲げる事項を行動指針として研究活動を遂行します。

 1)研究対象者への配慮
 2)社会や環境への配慮
 3)差別・ハラスメントの排除
 4)プライバシー保護及び適切な情報管理
 5)関係者との対話
 6)公正な研究
 7)法令と契約の遵守
 8)説明責任と透明性の確保
 9)利益相反の管理
 10)適切な対応と報告
 11)倫理審査の実施

サイバーエージェント研究倫理ガイドライン 掲載ページ
https://www.cyberagent.co.jp/sustainability/info/detail/id=27662

 

当社は今後も、本ガイドラインに基づきテクノロジーで社会の進化を牽引する存在を目指し、誠実に研究開発に取り組んでまいります。