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技術

国際学術誌「Computers in Human Behavior Reports」にて採択

「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典の論文「Avatar-mediated online social support predicts later offline help-seeking: Evidence from a two-wave panel of 4619 Japanese Users」(共著:横谷謙次准教授(徳島大学)、加藤隆弘教授(北海道大学)、阿部修士教授(京都大学)、高史明教授(東洋大学))が、国際学術誌「Computers in Human Behavior Reports」に採択されました。本論文は、日本のユーザー4,619名を対象とした2時点の縦断調査に基づき、アバターを介したオンライン上のソーシャルサポートが、その後の現実世界での相談行動の増加を予測することを示した研究です。

学際的情報科学センターでは、社外の研究機関と協働しながら、情報科学および隣接領域の学術的知見に基づき、当社サービスの体験価値向上につながる研究開発に取り組んでいます。

研究の背景と目的

困難を抱える人にとって、家族や友人、専門家に相談することは問題解決の第一歩となります。一方で、センシティブな悩みほど、現実世界ではスティグマや対人リスクへの懸念から、相談のハードルが高くなりがちです。オンライン空間、特にアバターを介したコミュニケーションは、匿名性・仮名性を保ちながら、表情やしぐさ、共同体験などを通じて豊かなやり取りを可能にします。本研究では、こうしたオンライン上のソーシャルサポートが、後の現実世界での相談行動を後押しするのか、またアバターコミュニケーションがテキスト中心のコミュニケーションより強い効果を持つのかを、2波の質問紙調査に基づく縦断データから検証しました。質問紙調査はピグパーティを含む3つのアバターコミュニケーションサービスと3つのテキストコミュニケーションサービスのユーザを対象に調査会社を介して実施されました。質問紙データは特定の個人を特定できない形で仮名化され、論文では統計的な傾向のみを示しています。

研究の主な結果

・オンライン上で「支えてもらえる」と感じている(オンラインソーシャルサポート認知が高い)人ほど、その後、オンラインの友人、家族・友人、専門家・支援機関など多様な相談先に相談する行動が増える傾向が、多くのケースで確認されました。

・アバターコミュニケーションサービスの利用は、テキスト中心サービスに比べて、より高いオンラインソーシャルサポート認知と、それを介した後の相談行動の促進に結びつくことが示されました。

・サービス利用頻度が高いほどオンラインソーシャルサポート認知も高まり、そのことがその後の相談行動の増加と関連していました。

研究成果の意義

本研究は、オンライン上のつながりが単なるコミュニケーションにとどまらず、現実世界で助けを求める行動を後押しする可能性を、縦断データに基づいて示した点に意義があります。特に、アバターを介したコミュニケーションは、困難を抱えるユーザーにとって、安心して自己開示しやすい「最初の接点」になり得ることが示唆されました。

当社にとって本研究の知見は、コミュニティサービスにおいて、ユーザー同士の支え合いを促す設計、安心できる居場所の形成、必要に応じて適切な相談先や支援リソースへつなぐ導線づくりを検討する上で重要な示唆となります。アバターを通じた非言語表現、共感、共同体験といった価値をさらに活かし、ユーザーのウェルビーイングとサービス体験価値の両立を目指してまいります。

論文情報

・掲載誌:Computers in Human Behavior Reports
・論文タイトル:Avatar-mediated online social support predicts later offline help-seeking: Evidence from a two-wave panel of 4619 Japanese Users
・著者:高野雅典、横谷謙次、加藤隆弘、阿部修士、高史明
・DOI:10.1016/j.chbr.2026.100992
・URL: https://doi.org/10.1016/j.chbr.2026.100992
学際的情報科学センターは今後も、より安心して利用いただけるサービス運営に繋がるよう、外部の研究機関と協働し、情報科学とその隣接領域における学術的な知見に基づいた研究開発に努めてまいります。