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書籍

雑誌「世界」2025年5月号に、高野雅典が寄稿しました

雑誌「世界」2025年5月号に、高野雅典が寄稿しました。「著名人へのネットハラスメント デジタル公共空間の責任と可能性」を執筆しました。兵庫教育大学の永田夏来教授との共著です。


「著名人へのネットハラスメント デジタル公共空間の責任と可能性」概要
インターネット上の誹謗中傷や嫌がらせ行為、いわゆるネットハラスメントは、時に悲劇的な結末を招く深刻な社会問題となっています。特に著名人やインフルエンサーは、その知名度ゆえに標的となりやすい一方で、「有名税」といった社会的な認識やアクセスの難しさから、被害の具体的な実態や深刻さはこれまで十分に解明されてきませんでした。本記事ではこの「認識の隔たり」に着目し、当事者への直接調査を通じて、これまで見過ごされがちだった被害のリアルな姿をデータに基づいて分析した研究を紹介、対策について議論しています。この調査結果はネットハラスメント問題を個人の問題として矮小化せず、社会全体で向き合うべき課題として捉え直すためのハラスメント実態を示しています。

調査の結果は、ネットハラスメントが被害者の精神的健康を著しく害するだけでなく、表現活動の萎縮を招き、社会全体のコミュニケーションをも歪める構造的な問題であることを示唆しています。さらに重要な点として、この研究では、現代社会においてインターネット空間が単なる情報伝達手段ではなく、人々が社会参加し、経済活動を行う上で不可欠な「デジタルな公共空間」としての性質を帯びていることを明らかにしました。この「公共空間」の健全性を維持し、誰もが安心して利用できる環境を築くためには、プラットフォーム事業者による対策強化とともに利用者が互いを尊重する「デジタル市民性」を育むことが不可欠です。

https://www.iwanami.co.jp/book/b10134115.html