2024年8月5日(月)~11日(日)にかけて開催される、2024年度Summer Workshop on Economic Theory(SWET2024)における、マーケットデザインセッション、計量経済学セッションにおいてサイバーエージェントはスポンサーを務めます。またマーケットデザインセッションにおいては、AI Lab研究員の孫 兆鴻が登壇します。
■Summer Workshop on Economic Theoryについて
Summer Workshop on Economic Theory(SWET2024)は、マクロ経済学や行動・実験経済学など多分野にわたる経済学のワークショップです。研究者間の交流を通じて新しい研究テーマに出会うことを目的とした合同研究会として2006年から開催されており、2024年は以下の12の分野に関するセッションが開催されます。
8月5日(月) : 開発経済学・経済史
8月6日(火) : 労働経済学
8月7日(水) : マーケットデザイン,国際経済学
8月8日(木) : 産業組織論
8月9日(金) : 意思決定理論,数量マクロ経済学
8月10日(土) : マクロ経済学・金融,行動・実験経済学,計量経済学
8月11日(日) : ファイナンス・国際金融,ミクロ経済学・ゲーム理論
■発表について
テーマ:Multi-rank Smart Reserves
発表者:孫 兆鴻
概要:学校が柔軟な多様性の目標を持ち、各生徒が複数の重複するタイプに属し、そのタイプに割り当てられたポジションのうち一つだけを利用するという問題を研究しています。私たちは、学校が生徒を選ぶための新しい選択関数を提案し、それが最大限の多様性、浪費のない選択、妬みのなさという3つの基本的な特性を満たす唯一のルールであることを示します。また、この選択関数のための高速な多項式時間アルゴリズムを提供します。最小および最大定員をタイプに設定する場合でも、私たちのアプローチは最適な多様性の選択結果を計算するための初の既知の多項式時間アプローチです。さらに、学校のために設計したこの選択関数が置換可能性を満たし、一般化されたDeferred Acceptanceアルゴリズムに直接組み込むことで、耐戦略性を達成できることを証明します。私たちの提案したアルゴリズムと結果は即時的な政策への影響を持ち、多様性の考慮や倫理的原則を踏まえた上で、採用ポジションや貴重な医療資源を配分する必要がある様々なシナリオに直接適用できます。