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登壇

武内慎らが「Statphys28」にて登壇とポスター発表を行います

~メディアサービスのデータを用いた分析研究について発表~

2023年8月7日から11日にかけて東京大学(本郷キャンパス)で開催されている「Statphys28」および、そのSatellite Meetingにおいて、メディア統括本部 Data Science Centerに所属する武内慎および筑波大学の佐野幸恵氏の共同研究に関する登壇とポスター発表を行います。

■Statphys28について

Statphys28はIUPAPの主催する統計物理学に関する最大規模の国際会議で、統計物理学の最新の進歩と関連分野での新たな発展を議論することを目的に3年に1度開催されています。 会議の主題となるトピックスは統計力学、非平衡物理学、乱流と非線形力学、無秩序系と相転移、生物物理学、固体物性およびソフトマターなどの伝統的な分野から情報理論、量子系、数学などの現代的応用と幅広く、日本で開催されるのは約半世紀ぶりです。

■登壇概要 : 「Temporal analysis of burstiness of web service operations over large time scales」

本研究では、人の行動のイベント時系列に一般的にみられる統計的パターン(バースト性)の、長期的な時間変化を評価しました。 ある行動が起きてから次の行動が起きるまでに、どのくらいの待ち時間がかかりそうか?という問いに対し、この待ち時間の分布はべき則に代表されるロングテールな分布になることが知られており、バースト性と呼ばれています。今回、この待ち時間の分布が、Webサービスを使い始めた時期から、時間経過と共に変化していくことを確認しました。また、イベント時系列に対する不均一さの指標を導入し、時間が経つにつれて操作パターンが均一化してくことが分かりました。これらの変化は、Webサービスの操作への慣れに起因していると考えられます。本結果は、人の行動メカニズムの解明および、Webサービスにおけるユーザー理解に貢献するものです。

■ポスター発表概要 : 「Network resilience analysis of live streamers and audience」

本研究では、ライブ配信プラットフォームにおける配信者と参加者間の共生関係を、k-core分解と呼ばれるネットワーク科学の手法を用いて分析しました。 ライブ配信プラットフォームにおいて、配信者は参加者にコンテンツを、参加者は配信者に参加フィードバックを提供し合います。この共生関係からネットワークを構築し、k-core分解から得られたネットワーク構造の特徴量と、ユーザーの継続利用との関係を明らかにしました。本結果は、CGM(Consumer Generated Media)サービス改善への活用が期待できます。

■武内慎 プロフィール

2011年 名古屋大学大学院理学研究科院修士課程修了(理学)。通信キャリアでのエンジニア職を経て、2015年に株式会社サイバーエージェントに入社。広告におけるDMPコンサルティングに従事した後、現在は音楽ストリーミングサービスAWA等のメディアサービスのデータ分析を担当。筑波大学大学院にて博士課程に在籍。