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登壇

人工知能学会全国大会(JSAI2023)にて共同研究を含む6件の発表、2件のポスターセッション、企画セッションに参加します

2023年6月6日(火)~9日(金)にかけて開催される、2023年度人工知能学会全国大会(JSAI2023)にて、サイバーエージェントグループから、共同研究を含む6件の発表、2つのポスターセッション、1つの企画セッションに参加いたします。なお6月9日(金)に開催される「言語メディア処理」の座長をAI Labの三田雅人が、「ロボットと実世界」の座長をAI Labの馬場惇が務めます。


■人工知能学会全国大会について
人工知能学会全国大会は、日本人工知能学会(JSAI)が主催する、人工知能に関する最新の研究成果や知識を共有するための学術会議です。昨年度は、3,000名を超える参加者、736件の研究発表が行われ、37回目となる今年も、学術機関や企業における人工知能の活用事例や、取り組む研究について学びを深めるプログラムが多数行われます。招待講演・特別セッション・ポスターセッション・企画セッションなどが4日間にわたり、熊本城ホールとオンラインのハイブリッド形式で開催されます。


■発表について

テーマ:
Webサービスの操作パターンと慣れの分析

日時:
6月6日(火) 15:00 ~ 15:20

発表者:
〇武内 慎1,2、佐野 幸恵1
 (1. 筑波大学、2. (株)サイバーエージェント)

概要:
様々な種類の人の行動に関して、個人の行動パターンは時間的に不均一であることが知られている。このような行動イベントの時間間隔(Inter-Event Times; IET)の分布は、べき分布のようなロングテールな分布を示す。特に、腕の動きなどを測定した物理的な行動イベント時系列や、スマートフォンのタッチ操作イベント時系列のIET分布においては、その形に個人差があることが報告されているが、そのIET分布の差が何を意味するのかは解明されていない。我々は、Webサービスの操作イベント時系列に着目し、ユーザー毎のIET分布を含む統計パターンが時間経過と共に変化することを確認した。分析の結果、この統計パターンの変化は、Webサービスの操作への慣れとも解釈できる。我々の結果は、人の様々な行動に共通してみられる時間的不均一性の起源に対して知見を与えるという意味で重要である。さらに、Webサービスの向こう側に存在するユーザーの状態推定に活用することで、サービスのUI/UX向上施策や情報推薦技術への応用が期待できる。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/1T4-GS-4-01/advanced

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テーマ:
二人零和展開型ゲームにおける突然変異付き乗算型重み更新に関する研究

日時:
6月7日(水) 13:50 ~ 14:10

発表者:
〇坂本 充生1、阿部 拳之2、蟻生 開人2、岩崎 敦1
(1. 電気通信大学、2. 株式会社サイバーエージェント)

概要:
本研究では、二人零和展開型ゲームにおける突然変異を利用した乗算型重み更新の帰結を吟味する。 二人零和展開型ゲームは不完全情報下の意思決定における重要な問題である。 このゲームの均衡は線形計画法で求められるが、ポーカーなど大きなサイズのゲームを扱うことは難しい。この問題に対して、均衡戦略を近似する学習アルゴリズムが提案されている。 しかし、既存アルゴリズムの多くは学習のダイナミクスの時間平均をとって初めて均衡に収束する。 一方、標準形ゲームでは、突然変異の導入によって時間平均を取らずに均衡戦略を学習できることが明らかになっている。そこで本研究では展開型ゲームにおいて突然変異を加えたDilated Mutant Multiplicative Weight Updateを提案する。シークエンス型で戦略を表現し、突然変異の付きの乗算型重み更新でその戦略を更新する。実験の結果、提案手法が複数のゲームおいて時間平均を取らずに均衡戦略を学習することがわかった。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/2T4-GS-5-02/advanced

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テーマ:
オンライン環境において公平な資源配分を実現するアルゴリズムに関する研究

日時:
6月7日(水) 14:10 ~ 14:30

発表者:
〇山田 博瑛1、小宮山 純平2、阿部 拳之3、岩﨑 敦1
(1. 電気通信大学、2. ニューヨーク大学、3. 株式会社サイバーエージェント)

概要:
本研究では、オンライン環境において公平な資源配分を実現するアルゴリズムを扱う。オンライン環境とは、災害時の避難所にどんな物資が届けられるかや、工場の勤務シフトを作成する際にどんな注文がやってくるかが、事前にはわからない状況を指す。資源配分における公平性には様々な概念があるが、本研究では参加者全員の効用の積であるナッシュ積を最大化することを目的とし、オンライン環境におけるフィッシャー市場の均衡解を求めるアルゴリズムを提案する。とくに、届けられる資源の価値が事前にはわからない環境で、アルゴリズムが事後的な最適解を漸近的に達成することを確認する。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/2T4-GS-5-03/advanced

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テーマ:
インターネットテレビのニュース番組に投稿されるコメントの内容分析

日時:
6月8日(木) 16:10 ~ 16:30

発表者:
〇阿閉 凛1、小川 祐樹1、高 史明3、高野 雅典2、森下 壮一郎2
 (1. 立命館大学 情報理工学部、2. 株式会社 サイバーエージェント、3. 東洋大学 社会学部)

概要:
ニュースの視聴方法として、インターネットテレビによるLive動画の視聴が広まりつつある。そこでは、視聴者がリアルタイムで自由にコメントを投稿できるチャット機能が存在することがある。このような機能は、視聴者が意見や感想を投稿することで番組を盛り上げたり、コミュニケーションを通じて知識を得るといったポジティブな面が期待される。しかし、チャット欄に投稿されるコメントの流れや雰囲気によって行き過ぎた過度なコメントを助長させてしまうことも懸念される。将来に投稿されるチャットのコメントの流れを予測することができれば、チャット欄が荒れるといった状況を事前に把握し注意を促すといった対策を検討することも可能になると考えられる。本研究では、そのための基礎的な分析として、ABEMAのニュース番組に投稿されるチャットの内容を分析し、ニュース形態やニュースの内容によってどのような違いがみられるかを、投稿されるテキストのポジネガ・感情・Toxic Score の観点から分析する。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/3A5-GS-6-03/advanced

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テーマ:
インターネット上のサービスにおける購買行動類型の分析

日時:
6月7日(水) 14:30 ~ 14:50

発表者:
〇森下 壮一郎1、高野 雅典1、武田 英明2
 (1. 株式会社サイバーエージェント、2. 国立情報学研究所)

概要:
消費者行動論において、製品カテゴリに対する消費者の関与水準とブランド間の知覚差異に応じて購買行動類型を分類できることが知られている。本稿では、インターネット上のサービスにおける購買行動類型の適用可能性とサービスカテゴリ間の差異を調査した。具体的には、インターネット上のサービスのカテゴリのうち「有料動画サービス」「定額音楽サービス」「Eコマースサイト」「消費者生成メディア」の4つについて、質問紙調査により消費者の関与水準とブランド間の知覚差異などを聴取して分析した。その結果、サービスのカテゴリ間よりむしろ利用サービスに応じたクラスタリングによる消費者のクラスタ間で関与水準や知覚差異が異なることが見出された。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/2M4-GS-10-04/advanced

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テーマ:
著名人・インフルエンサーのネットハラスメント実態とその対策

日時:
6月7日(水) 09:40 ~ 10:00

発表者:
〇高野 雅典1、高 史明2、荻上 チキ3、永田 夏来4
(1. 株式会社サイバーエージェント、2. 東洋大学、3. 一般社団法人 社会調査支援機構チキラボ、4. 兵庫教育大学)

概要:
著名人やインフルエンサーのネットハラスメント被害が問題になっている。ネットハラスメントは、著名人/インフルエンサーを精神的に苦しめ、社会にも悪影響を及ぼす。一方で著名人・インフルエンサーのネットハラスメント被害に関する研究は限られており、その影響も明らかでない。本研究では実態と課題を明らかにすることを目的として、日本の著名人・インフルエンサー(N=213)を対象に、ネットハラスメント被害、精神的ダメージ、加害者への対応についての調査を行った。本発表では、調査結果を報告し、課題解決のためのアクションについて考察する。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/2H1-OS-3a-03/advanced


■ポスターセッションについて

テーマ:
多様なタスク指向対話データの収集を目的としたクラウドソーシングにおけるインストラクションの設計
~クリニック予約対話を例に~

日時:
6月9日(金) 09:00 ~ 10:40

発表者:
邊土名 朝飛1,2、〇友松 祐太1、佐々木 翔大3,4、阿部 香央莉3、乾 健太郎3,4
(1.株式会社AI Shift、2.株式会社サイバーエージェント、3.東北大学、4.理化学研究所)

概要:
クリニック予約など、何らかのタスク達成を目的をとしたカスタマーとの接客では、オペレーターはカスタマーに対し提案や質問、説明を行い、場合によっては妥協するよう交渉する。 このような柔軟なタスク指向対話システムを実現するためには、多様かつ大規模な対話データセットが必要である。 大規模に対話データを収集する手段としてクラウドソーシングがあるが、単調な対話が行われないようインストラクション設計に注意を要する。 本研究では、多様な対話データの収集を目的として、オペレーター役とカスタマー役のクラウドワーカーそれぞれに異なるインストラクションを生成・提示し、対話コーパスを構築した。 このコーパスは、クリニック予約を対象とした約100対話分のデータからなる。 また、構築した対話コーパスを分析し、より多様なタスク指向対話データの収集に向けた課題と知見を報告する。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/4Xin1-02/advanced

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テーマ:
HAIの社会実装に向けた音エージェントの研究

日時:
6月9日(金) 09:00 ~ 10:40

発表者:
〇川島 遼介1、留目 沙也1、奥岡 耕平2、岩本 拓也3、馬場 惇3、遠藤 大介3、宮田 章裕1、大澤 正彦1
 (1.日本大学、2.慶應義塾大学、3.株式会社サイバーエージェント)

概要:
商業施設などでロボットエージェント(RA)による接客や広告などの販売促進事例が増加している。RAは見た目やインタラクティブな振る舞いによって通行人の購買行動に影響を与えることが報告がされている。一方で、RAの使用シーンによってはRAの身体に注目が集まりすぎて、販売促進に失敗する可能性や一部の通行人を遠ざけてしまっている可能性が示唆されている。これまでに商品推薦エージェントの身体の有無を比較条件としたフィールド実験を通して、商品推薦エージェントの身体がない音だけの状態の方がより効果的に推薦できる可能性があることを確認した。本論文では身体の無い音エージェントによる商品推薦の社会実装について考察した。

URL:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2023/subject/4Xin1-36/advanced


■企画セッションについて

テーマ:
コンピュータサイエンス・人工知能分野における多様性・公平性・包摂性

日時:
6月7日(水) 15:30~17:10

企画オーガナイザ:
高野 雅典(株式会社サイバーエージェント)長倉 克枝(株式会社日経BP)

概要:
近年、さまざまな組織で多様性・公平性・包摂性(Diversity, Equity, and Inclusion; DE&I)が推進されている。組織(研究機関、学会、企業など)が特定の属性に偏っていることは、1) 他の属性の人がその組織がやっていることに参加する機会を妨げ、2) その組織の活動において特定属性以外の視点が欠落しがちになってしまうという、2つの側面で問題がある。人工知能の普及に伴い利用者も多様化しており、多くの利用者に受け入れられるためには、AIシステム開発におけるDE&Iの視点が不可欠である。一方でコンピュータサイエンス・人工知能分野においても研究者・開発者の属性は偏りがちであり問題が指摘されている。本セッションでは公平な取り扱いのためのAI技術の研究者とコンピュータ・サイエンス分野でのDE&I推進をしている有識者によるパネルディスカッションを行う。

URL:
https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2023/ks#ks-15