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サービスニュース

AI Lab、官公庁・自治体向けに生成AIを活用したチャットボットの実証実験を開始

~第一弾として保育施設の利用申請時の活用を目的に、佐賀市役所にて実施~

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株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)の人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」、官公庁・自治体のDX推進支援を行う専門開発組織「GovTech開発センター」および東京大学マーケットデザインセンター(The University of Tokyo Market Design Center 以下、UTMD)は、官公庁・自治体向けとなる生成AIを活用したチャットボットの社会実装に向けた実証実験を2023年11月より開始いたしました。
第一弾として佐賀県佐賀市の協力のもと、子育て支援部保育幼稚園課への来訪者を対象に、子供を保育施設に入れるために保護者が行う活動(保活)の支援を目的とする、生成AIを活用したチャットボットの実証実験を行いました。
 

実施背景

「AI Lab」では、待機児童問題をはじめとする子育てに関する課題解決において、保育所利用者の希望に応じて適切に施設を割り当てる「利用調整」が重要であると考え、これまでに、多摩市における「希望施設順位ルール」の変更や、郡山市での利用調整ルール変更などを行ってまいりました。
子育てにおける課題の一つとしてある「保育所選び」は、必要な情報量が多く、収集手段が多岐に渡っています。そのため保護者の負担が大きく、情報格差が生まれるケースもあり、適切な選択を妨げる要因となっています。
この負担を軽減するための方法のひとつとして、膨大な情報の中から適切な情報を見つけ出し要約することができる生成AIの活用が着目されており、これらの技術の社会実装が非常に期待されています。
このような背景のもと、大規模言語モデルを用いた保育施設の利用申請情報に特化したチャットボットを開発し、実際のユーザーの利用体験を調査いたしました。
本実証実験において、大規模言語モデルは利用者の質問を的確に解釈し、佐賀市が提供している保育施設利用に関する情報から適切な回答を生成し、わかりやすく提示できたことを確認いたしました。

調査概要

本調査では、佐賀市子育て支援部保育幼稚園課への来訪者に実際にチャットボットを利用してもらい、利用者の質問する内容の特徴や利用後のチャットボットに対する印象を分析しました。また、佐賀市子育て支援部保育幼稚園課の窓口でよく聞かれる質問を職員に確認し、参加者のチャットボットへの質問と比較しました。
調査期間 2023年11月16日~17日(2日間)
実験対象者 期間中に佐賀市子育て支援部保育幼稚園課へ来訪された方
実験内容 来訪された方に対して下記①~③を実施
①来訪目的や生成AIを活用したチャットボットに関する意識調査を実施
②チャットボットに質問を行う形で、実際に利用してもらう
③利用終了後に、意識調査を実施

結果

結果、チャットボットの利用後に「有用だと思う」と回答した実験参加者は利用前と比較して約2倍に増加しました。また利用前は、「わからない」と回答していた利用者も「まあまあ有用だと思う」以上の回答をしており、ネガティブな印象を持つ参加者はいない結果となりました。
※結果の詳細はこちらよりご覧ください

今後の展望

AI LabとUTMDはマーケットデザイン分野の学術貢献および、さまざまな自治体における行政効率や住民満足度の改善に貢献するとともに、公共政策や小売マーケティング等の分野における社会課題の解決を目指してまいります。
【実証パートナー募集】
AI Labでは、生成AIを活用したチャットボットの社会実装に向けて多くの官公庁・自治体の方々と実証実験を行っていきたいと考えており、ご協力いただけるパートナーを募集しております。