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技術

情報処理学会論文誌にて共著論文が採択

「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典と、東京大学の鳥海研究室との共著論文「非テキストデータを利用したSNS上の誘い出しユーザ検知」が情報処理学会論文誌にて採択されました。学際的情報科学センターでは、社外の研究機関と協働しながら、情報科学とその隣接領域の学術的な知見に基づき、主に当社のメディア事業における研究開発に取り組んでいます。

情報処理学会論文誌は情報処理学会が出版する情報処理分野に関する和文論文誌です。この度採択された論文「非テキストデータを利用したSNS上の誘い出しユーザ検知」は非言語データ(社会ネットワーク情報、ユーザ属性情報)によって誘い出し行動を検知するアルゴリズムを提案するものです。

■論文の概要

警察庁が発表した2021年の犯罪情勢まとめによると、インターネット上における誘い出しなどの未成年者被害はここ数年で増加しており、これらのリスクをいち早く検知、軽減することが重要な社会課題の1つとなっています。誘い出し行為を自動検知する既存技術の多くは個人間メッセージ などのテキスト解析による一方、言葉の使われ方は常に変化し、特に誘い出しなどの違反行為に関わる隠語はより早く変遷します。そこで本研究では「行動」に焦点を当てて、誘い出し検出手法を開発いたしました。提案手法は、グラフニューラルネットワーク技術を基礎としてユーザー間の多様な接触機会を捉え、少数の誘い出し行為の検知を可能にしたものです。

なお、本研究のアルゴリズムはピグパーティ利用者の「危なっかしい行動の軽減実験」でもリスク評価に活用されています。

■論文

- 西口 真央, 鳥海 不二夫, 高野 雅典

- "非テキストデータを利用したSNS上の誘い出しユーザ検知", 情報処理学会論文誌, Vol.65, No.2, 2024.

- URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=232442&item_no=1&page_id=13&block_id=8
学際的情報科学センターは今後も、より安心して利用いただけるサービス運営に繋がるよう、外部の研究機関と協働し、情報科学とその隣接領域における学術的な知見に基づいた研究開発に努めてまいります。


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