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サービスニュース

月間20万件の予定調整を即時化する「サイスケ(Cyber AI Scheduler)」を自社開発・全社導入開始

~生成AIで複雑な予定調整を自動化、より重要な予定の総量増加へ~

サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)は、生成AIと対話しながら予定調整を即時化するアプリケーション「サイスケ(Cyber AI Scheduler)」を開発し、全社員に導入したことをお知らせいたします。


開発の背景
現在、生成AI技術は急速に進化し、あらゆる産業・ビジネスにおいて活用が拡大しています。サイバーエージェントにおいても2016年にAI研究組織「AI Lab」を設立し、2023年5月には独自の日本語LLM(大規模言語モデル)を開発・一般公開。その後も2024年6月には視覚を付与したVLM(大規模視覚言語モデル)を、2024年7月には日本語LLMバージョン3となる「CyberAgentLM3」を公開し、当社が提供するサービスに生成AIを実装することで広告効果の改善・業務生産性向上を実現するなど、生成AI技術の研究開発に取り組んでまいりました。

2023年10月には生成AIで社内の業務効率化を強化するための「AIオペレーション室」を設立し、全社員の生成AIリテラシー向上のための「生成AI徹底理解リスキリング」の実施や、生成AI活用強化に向けた取り組みとして「賞金総額1,000万円!生成AI徹底活用コンテスト」を社内で開催するなど、生成AI活用ノウハウの蓄積、プロダクト開発や業務プロセスの整備と標準化、AI人材育成に取り組んでまいりました。

 
「サイスケ」概要
この度開発した「サイスケ」は、昨年開催された「賞金総額1,000万円!生成AI徹底活用コンテスト」で、約2,200件の応募の中からグランプリを受賞したものです。当社では、月間約20万件の予定が作成されていますが、社内外の予定調整が多様化・複雑化しており従業員の負担になっているという課題がありました。

「サイスケ」は、生成AIと対話をしながら予定調整を即時化するアプリケーションです。従来の予定調整ツールは、主にカレンダー上での操作が主でしたが、「サイスケ」は対話型のインターフェースを用いており、社員はSlackアプリに参加者や希望日時を入力するだけで、AIが最適な日時を提案してくれ、設定時には予定参加者への通知までを行います。

「サイスケ」の社内導入により、予定調整にかかる時間削減を見込んでおり、新事業の創出やサービスのさらなる価値創造のための時間を創出いたします。



機能1:自然言語で話しかけるだけ
「サイスケ」は自然言語でAIボットにテキスト入力するだけで利用することが可能です。予定への参加者や希望期間、希望条件等を入力するだけで、AIエージェントが情報の補完を行ったうえで、最適な日時を提案してくれます。また「サイスケ」はAIによる自動応答のため、時間や場所を選ばず24時間対応を実現します。

機能2:予定参加者へのコミュニケーション
重複予定がある参加者に対して設定可否確認のメッセージ送信や、予定参加者への予定設定完了通知もアプリを通して実行することが可能です。これまで人手で対応していた確認事項やコミュニケーションも、AIボットへひと言依頼するだけで、簡単に実行できるようになります。


また今後の機能展開として、独自のアルゴリズムによる日程候補の提案を実現していきます。機械学習による独自アルゴリズムを用いることで予定の優先度を判断し、参加者が重複予定を持っていたとしても、優先度に応じて「サイスケ」が予定の組み直しを提案してくれます。これによって予定調整の即時性が上がるだけでなく、優先度の高い予定が優遇され、スケジュールが最適化されることを目指してまいります。

 
今後の展望
また今後の展望として、「サイスケ」の企業への提供も見据えており、それに向けたさらなる機能・利便性向上を目指してまいります。

当社では今後も生成AIに関する取り組みをより加速させるため、「AIオペレーション室」が中心となり、業務効率推進や人材育成、コーポレート部門を含む各事業における生成AIの徹底活用に努めることで新たな価値創出を目指してまいります。