プレスリリース
サイバーエージェント次世代生活研究所、「2022年Z世代ヒットトレンドランキング」を発表! 2022年Z世代で最も流行ったのは「SPY×FAMILY」、 “Z世代”で流行したものの“上の世代”ではあまり知られず最もジェネレーションギャップを生んだトレンドは「チグハグ」
~“Z世代”と“その上の世代”の間に存在するジェネレーションギャップが明らかに~
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)はインターネット広告事業の「サイバーエージェント次世代生活研究所」において、「2022年Z世代ヒットトレンド調査」を実施し、Z世代本人が2022年に流行ったと実感する「2022年Z世代ヒットトレンドランキング」を発表いたします。
メディアや情報環境が多様化し、流行語やヒット商品などのトレンドが多様化・細分化する中、いま注目を浴びる “Z世代の間で本当に流行ったもの”を明らかにするとともに、全国のZ世代およびそれより上の世代における定量調査の結果を比較することで、“Z世代とその上の世代の間に存在するジェネレーションギャップ”を明らかにしました。
【調査ランキング項目】
<全体ランキング>
【1】Z世代全体ランキング
【2】ジェネレーションギャップランキング(「24歳までのZ世代」と「25歳以上の上世代」比較)
<各部門ランキング>
※「Z世代ヒットトレンドランキング2022」の基になったZ世代各部門のランキング
【3】言葉部門
【4】アーティスト・芸能人・インフルエンサー部門
【5】場所部門
【6】食べ物・飲み物部門
【7】ファッション・メイク部門
【8】音楽部門
【9】TikTok部門
【10】コンテンツ部門
【各調査項目の結果概要】
メディアや情報環境が多様化し、流行語やヒット商品などのトレンドが多様化・細分化する中、いま注目を浴びる “Z世代の間で本当に流行ったもの”を明らかにするとともに、全国のZ世代およびそれより上の世代における定量調査の結果を比較することで、“Z世代とその上の世代の間に存在するジェネレーションギャップ”を明らかにしました。
【調査ランキング項目】
<全体ランキング>
【1】Z世代全体ランキング
【2】ジェネレーションギャップランキング(「24歳までのZ世代」と「25歳以上の上世代」比較)
<各部門ランキング>
※「Z世代ヒットトレンドランキング2022」の基になったZ世代各部門のランキング
【3】言葉部門
【4】アーティスト・芸能人・インフルエンサー部門
【5】場所部門
【6】食べ物・飲み物部門
【7】ファッション・メイク部門
【8】音楽部門
【9】TikTok部門
【10】コンテンツ部門
【各調査項目の結果概要】
【1】Z世代ヒットトレンドランキング2022
2022年、Z世代の間でヒットしたトレンド上位5位は、1位「SPY×FAMILY」(人気漫画・・Z世代の間で流行ったと実感されている数値は58.9% ※以下同様58.9%)、2位「新時代」(映画 『ONE PIECE FILM RED』主題歌・58.5%)、3位「Ado」(歌手・52.5%)、4位「スプラトゥーン 3」(人気ゲーム・50.6%)、5位「ヤクルト1000」(よく眠れると話題になったヤクルト・49.5%)となりました。には「SPY×FAMILY」、「新時代」、「ado」、「スプラトゥーン 3」等の若者向けコンテンツ関連が上位を占める中、健康飲料である「ヤクルト1000」も上位5位にランキングされ、コロナ禍にZ世代の間で健康志向や睡眠への意識が高まった可能性が考えられます。
また、上位30位を見ると、『SPY×FAMILY』関連が3つ(「SPY×FAMILY」「ミックスナッツ」「○○、△△が好き」)、『ONE PIECE』関連が4つ(「新時代」「Ado」「ONE PIECE FILM RED」「ONE PIECE」)、「TikTok」関連が5つ(「ギャルピース」「Habit」「チグハグ」「きつねダンス」「可愛くてごめん」)、『silent』(フジテレビドラマ)関連が3つ(「silent」「目黒蓮」「subtitle」)、『チェンソーマン』((少年ジャンプの漫画)関連が2つ(「チェンソーマン」「KICK BACK」)、「YouTube」関連が2つ(「コムドット」「美味しいヤミー感謝感謝」)がランキングされるなど、2022年のZ世代の間での流行りがこれらに集中していたことがよく分かります。
また、Z世代の間でも「流行った」と実感した率が50%を超えたのは、Z世代全体ランキングの上位4位まで(「SPY×FAMILY」「新時代」「Ado」「スプラトゥーン3」)のみであり、Z世代の間でも多様化・細分化が進んでいることが明らかになり、日本人全体の「流行語」などのヒットトレンドが生まれ難くなっていることが分かります。
また、上位30位を見ると、『SPY×FAMILY』関連が3つ(「SPY×FAMILY」「ミックスナッツ」「○○、△△が好き」)、『ONE PIECE』関連が4つ(「新時代」「Ado」「ONE PIECE FILM RED」「ONE PIECE」)、「TikTok」関連が5つ(「ギャルピース」「Habit」「チグハグ」「きつねダンス」「可愛くてごめん」)、『silent』(フジテレビドラマ)関連が3つ(「silent」「目黒蓮」「subtitle」)、『チェンソーマン』((少年ジャンプの漫画)関連が2つ(「チェンソーマン」「KICK BACK」)、「YouTube」関連が2つ(「コムドット」「美味しいヤミー感謝感謝」)がランキングされるなど、2022年のZ世代の間での流行りがこれらに集中していたことがよく分かります。
また、Z世代の間でも「流行った」と実感した率が50%を超えたのは、Z世代全体ランキングの上位4位まで(「SPY×FAMILY」「新時代」「Ado」「スプラトゥーン3」)のみであり、Z世代の間でも多様化・細分化が進んでいることが明らかになり、日本人全体の「流行語」などのヒットトレンドが生まれ難くなっていることが分かります。
【2】ジェネレーションギャップランキング
“24歳までのZ世代”と“25歳以上のその他の世代”とのジェネレーションギャップが見られた「ジェネレーションギャップランキング」上位5つのヒットトレンドは、1位「チグハグ」(THE SUPER FRUITの楽曲・差31.9・24歳以下41.3%・25歳以上9.5%)、2位「Habit」(SEKAI NO OWARIの楽曲・差29.4・24歳以下46.8%・25歳以上17.4%)、3位「ギャルピース」(ピースを逆さまにして前に出すポーズ・差29.1・24歳以下47.0%・25歳以上18.0%)、4位「美味しいヤミー感謝感謝」(美味しさを表すスカイピースの台詞・差26.4・24歳以下29.4%・25歳以上3.0%)、5位「新時代」(映画『ONE PIECE FILM RED』主題歌・差25.6・24歳以下58.5%・25歳以上32.9%)、6位「可愛くてごめん」(HoneyWorksの楽曲・差25.6・24歳以下32.4%・25歳以上6.8%)、7位「コムドット」(幼馴染5人組のYouTuber・差24.3・24歳以下33.5%・25歳以上9.2%)、8位「ミックスナッツ」(アニメ『SPY×FAMILY』主題歌・差23.7・24歳以下42.0%・25歳以上18.3%)、9位「ダンスホール」(フジテレビ系『めざまし8』の主題歌・差23.3・24歳以下33.1%・25歳以上9.8%)、10位「〇〇って ▲種類あんねん」(アンミカの発言が話題となった言葉・差22.6・24歳以下28.2%・25歳以上5.5%)となりました。
「チグハグ」「Habit」「新時代」「可愛くてごめん」がTikTokで、「美味しいヤミー感謝感謝」「コムドット」がYouTubeで特に流行ったことを踏まえると、TikTokとYouTubeがZ世代とその上の世代とのジェネレーションギャップを引き起こしていることが考えられます。
「チグハグ」「Habit」「新時代」「可愛くてごめん」がTikTokで、「美味しいヤミー感謝感謝」「コムドット」がYouTubeで特に流行ったことを踏まえると、TikTokとYouTubeがZ世代とその上の世代とのジェネレーションギャップを引き起こしていることが考えられます。
【3】言葉部門
2022年、Z世代の間で流行った言葉の多くがSNSやTikTok、YouTube上で流行ったものとなっています。「美味しいヤミー感謝感謝」(美味しさを表すスカイピースの台詞・24歳以下29.4%・25歳以上3.0%・差26.4)、「確定」(プロ野球巨人坂本選手の発言・24歳以下22.6%・25歳以上6.5%・差16.1)、「~ニキ」(『ブレイキングダウン』から流行した台詞・24歳以下19.7%・25歳以上5.9%・差13.8)、「おじさん構文」(SNS上で中年男性が使用している構文・24歳以下19.0%・25歳以上6.4%・差12.6)、「お前のこと誰が好きなん?」(霜降り明星の粗品がアンチに対して送った台詞・24歳以下18.9%・25歳以上3.5%・差15.5)。
24歳までのZ世代とその上の世代の数値の差を見ると、「ブラボー」(サッカーW杯で話題になった長友佑都の台詞)と「知らんけど」(根拠が曖昧なときに語尾につける言葉)以外の両者の差はかなり大きく、Z世代の間で本当に流行っている言葉を中高年世代がほぼ知らないことが分かり、流行語の世代分断がSNSやTikTokやYouTubeによって起こっていることが分かります。
24歳までのZ世代とその上の世代の数値の差を見ると、「ブラボー」(サッカーW杯で話題になった長友佑都の台詞)と「知らんけど」(根拠が曖昧なときに語尾につける言葉)以外の両者の差はかなり大きく、Z世代の間で本当に流行っている言葉を中高年世代がほぼ知らないことが分かり、流行語の世代分断がSNSやTikTokやYouTubeによって起こっていることが分かります。
【4】アーティスト・芸能人・インフルエンサー部門
2022年、Z世代の間で流行った「アーティスト・芸能人・インフルエンサー部門」ランキングは、「Ado」、「なにわ男子」、「目黒蓮」、「あのちゃん」、「道枝駿佑」、「橋本環奈」、「鈴鹿央士」など芸能人が多くを占め、YouTuberやTikTokerより芸能人の影響力が依然強いことが分かりました。
【5】場所部門
Z世代の間で流行った「場所部門」では、「ジブリパーク」がダントツの1位であることが分かり、若いZ世代の間でもジブリは根付いており、彼らがジブリパークに大きな期待を持っていることが分かります。
なお、本「場所部門」は、上位5位以下の数値が10%を切っているためヒットトレンドとは認定せず、上位4位までを掲載しております。
なお、本「場所部門」は、上位5位以下の数値が10%を切っているためヒットトレンドとは認定せず、上位4位までを掲載しております。
【6】食べ物・飲み物部門
2022年、Z世代の間で流行った「食べ物・飲み物部門」にランキングされたものは、「ヤクルト1000」以外は全て、Z世代とその上の世代との数値の差が大変大きいものばかりでした。SNSやTikTokなどで話題になった食べ物や飲み物がZ世代の間で流行るという構造になっており、Z世代よりSNSやTikTokを利用していない上世代には届きにくいということが分かります。SNSやTikTokにより「食べ物・飲み物」でさえ、世代分断が生じている傾向にあります。
なお、「食べ物・飲み物部門」は、上位8位以下の数値が10%を切っているためヒットトレンドとは認定せず、上位7位までを掲載しております。
なお、「食べ物・飲み物部門」は、上位8位以下の数値が10%を切っているためヒットトレンドとは認定せず、上位7位までを掲載しております。
【7】ファッション・メイク部門
2022年、Z世代の間で流行った「ファッション・メイク部門」は、「SHEIN」(通販ファッションブランド)や「アームウォーマー」(袖にアクセントを加えるY2Kファッション)などY2Kファッション(Year2000の略語で、2000年代流行したファッションを指す言葉)関連がランクイン。
メイクでは24歳以下女性2位の「純欲メイク」(中国発祥のメイクの表現の1つ)は、24歳以下と25歳以上の差1位(35.0ポイント差)であり、Z世代は中国からもメイクの情報を収集していることが分かります。
また、コロナ自粛ムードが明け、「リップモンスター」(KATEの色持ちの良いリップ)、「TIRTIR MASK FIT RED CUSHION」(マスクをしても崩れないと話題のファンデーション)が上位に入ることから、マスクをしていても崩れないメイクの需要が読み取れます。
なお、「ファッション・メイク部門」は、男女の数値差(女性が高く男性が低い)が大きかったため、24歳以下、25歳以上共に女性のみの数値を記載しております。
メイクでは24歳以下女性2位の「純欲メイク」(中国発祥のメイクの表現の1つ)は、24歳以下と25歳以上の差1位(35.0ポイント差)であり、Z世代は中国からもメイクの情報を収集していることが分かります。
また、コロナ自粛ムードが明け、「リップモンスター」(KATEの色持ちの良いリップ)、「TIRTIR MASK FIT RED CUSHION」(マスクをしても崩れないと話題のファンデーション)が上位に入ることから、マスクをしていても崩れないメイクの需要が読み取れます。
なお、「ファッション・メイク部門」は、男女の数値差(女性が高く男性が低い)が大きかったため、24歳以下、25歳以上共に女性のみの数値を記載しております。
【8】音楽部門
2022年、Z世代の間のヒットトレンド「音楽部門」では、「新時代」(映画『ONE PIECE FILM RED』主題歌)、「すずめ feat.十明」(映画『すずめの戸締り』主題歌)や、「ミックスナッツ」(アニメ『SPY×FAMILY』主題歌)、「KICK BACK」(アニメ『チェンソーマン』主題歌)と、流行った映画・アニメの主題歌が上位を占めました。
同時に、「ダンスホール」(フジテレビ『めざまし8』の主題歌)、「subtitle」(フジテレビドラマ『silent』の主題歌)、「ツキヨミ」(TBSドラマ『クロサギ』の主題歌)、「きらり」(HondaのCMソング)、「もう一度」(フジテレビドラマ『ナイト・ドクター』の主題歌)など、音楽ジャンルにおいてはテレビ発のものも多いことが分かりました。
同時に、「ダンスホール」(フジテレビ『めざまし8』の主題歌)、「subtitle」(フジテレビドラマ『silent』の主題歌)、「ツキヨミ」(TBSドラマ『クロサギ』の主題歌)、「きらり」(HondaのCMソング)、「もう一度」(フジテレビドラマ『ナイト・ドクター』の主題歌)など、音楽ジャンルにおいてはテレビ発のものも多いことが分かりました。
【9】TikTok部門
本調査とは別に、サイバーエージェント次世代生活研究所が実施した「メディア調査」(2022年9月29日~10月3日に実施・全国男女15歳~79歳の4,900サンプルを対象としたインターネットリサーチ)では、TikTokを利用しているZ世代(13歳~24歳)は30.6%(Z世代男性24.2%、Z世代女性36.9%)で、ゆとり世代(25歳~34歳)は13.6%、上の世代(30歳~59歳)の数値は僅か7.9%という調査結果でした。
このことから、これら「TikTok部門」にランキングされた音源やダンス等は、中高年の間では流行しておらず、世代分断が生まれていると推測します。
一方、「きつねダンス」(24歳以下41.3%、25歳以上48.5%)のみにおいては中高年の数値がZ世代よりも高く、世代を超えた流行になっていると言えます。
このことから、これら「TikTok部門」にランキングされた音源やダンス等は、中高年の間では流行しておらず、世代分断が生まれていると推測します。
一方、「きつねダンス」(24歳以下41.3%、25歳以上48.5%)のみにおいては中高年の数値がZ世代よりも高く、世代を超えた流行になっていると言えます。
【10】コンテンツ部門
2022年、Z世代の間のヒットトレンド「コンテンツ部門」では、「週刊少年ジャンプ」関連(「SPY×FAMILY」「ONE PIECE FILM RED」「ONE PIECE」「チェンソーマン」)が多くを占め、2022年のコンテンツ領域は「ジャンプ」関連の年であったことが分かります。
なお、映画『すずめの戸締まり』が公開されたのは11月11日からで、本調査期間が12月8日~12月9日であったことを考えると、もう少し後の期間の調査であればより上位に位置していた可能性も考えられます。
なお、映画『すずめの戸締まり』が公開されたのは11月11日からで、本調査期間が12月8日~12月9日であったことを考えると、もう少し後の期間の調査であればより上位に位置していた可能性も考えられます。
【調査概要】
調査期間:2022年12月8日~2022年12月9日
調査手法:インターネットリサーチ
調査項目:あなたが「2022年に流行った」と思う言葉をすべてお答えください
調査対象:全国男女15歳~59歳2,884サンプル(うちZ世代1,236人)
※Z世代・・・24歳以下の高校生・大学生・社会人
■「サイバーエージェント次世代生活研究所」とは
Z世代を中心に消費者研究やZ世代向けマーケティングを行うなど、次世代生活について研究し、広告主企業における次世代のマーケティング施策立案の支援を行う研究組織です。2019年11月に本研究所を設立以降、広告主企業向けに、次世代生活に関する調査や若者たちへの調査・インサイト開発・プロモーション施策立案・商品開発などを行っており、次世代生活に関わる様々な知見を蓄積し、社内外に幅広く還元していくことを目的としています。
お問い合わせ先
株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 広報担当
E-mail: honbu_pub@cyberagent.co.jp