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お知らせ

サイバーエージェント、freee、サイボウズでWebアクセシビリティに関する調査を実施

Web関連企業の約8割でWebアクセシビリティ向上に向けて取り組む人が存在しない、最も多い課題は知見がある人材の不足

サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋)は、freee株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔)、サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久)の3社にて、Web関連企業従事者807人に対して「Webアクセシビリティ」に関するアンケート調査を実施いたしました。

サイバーエージェントでは、サービスを利用するユーザーの「誰もがいつでも迷わずコンテンツを楽しむことができる」ようにするための制作指針集「Ameba Accessibility Guidelines」の策定や、公営競技投票サービス「WINTICKET」が、Webアクセシビリティに関するJIS規格である「JIS X8341-3:2016」のシングルAに公営競技投票サービスとして初めて一部準拠するなど、これまでもWebアクセシビリティへの取り組みを強化してまいりました。

この度、Webアクセシビリティの国内規格であるJIS X 8341-3の理解と普及を促進する、Webアクセシビリティ基盤委員会( WAIC:Web Accessibility Infrastructure Committee)にメンバーとして参画する3社が、本調査結果と共に各社の取り組み事例を公開することで、より多くの企業がWebアクセシビリティの向上に取り組むきっかけとなることを目指しています。

Webアクセシビリティとは

Webアクセシビリティとは、「高齢者や障害者など年齢的・身体的条件にかかわらず、Webで提供されている情報にアクセスできること」を意味します。例えば、視覚障害者がWebサービスを利用する際に、音声のみでサービスを利用できるような操作性の充実などが挙げられます。Webアクセシビリティは、社会の中でWebが重要な情報源となっていることから、災害時の情報取得などを含めて、高齢者や障害者などが情報弱者となり、不利益や危険な状況に陥らないよう、その必要性が求められているものです。

Webアクセシビリティに関する調査結果のサマリ

・62%がWebアクセシビリティを「知らない・聞いたことはあるが内容は知らない」と回答
・79%が勤務先にWebアクセシビリティ向上に向けて取り組む人・部署が「存在しない・分からない」と回答
・53.9%の人が勤務先が提供しているWebサービスにWebアクセシビリティの向上が必要だと回答
・Webアクセシビリティに取り組む場合の課題で最も多かった理由は「Webアクセシビリティについて知見がある人がいない・最適な人材がいない」
62%がWebアクセシビリティを「知らない・聞いたことはあるが内容は知らない」と回答

Webアクセシビリティ認識状況、内容を知っている38,0%、聞いたことはあるが内容は知らない32,7%、知らない29.3%


79%が勤務先にWebアクセシビリティ向上に向けて取り組む人・部署が「存在しない・分からない」と回答

Webアクセシビリティに向上に向けて活動している人・部署が存在しますか? 存在する21% 存在しない49,4% わからない29,6%


53.9%の人が勤務先が提供しているWebサービスにWebアクセシビリティの向上が必要だと回答

Webアクセシビリティが必要? とても必要だと思う21% どちらかといえば必要だと思う32,9% あまり必要だと思わない20,1% まったく必要だと思わない7.9% わからない18.1%


Webアクセシビリティに取り組む場合の課題で最も多かった理由は「Webアクセシビリティについて知見がある人がいない・最適な人材がいない」

現在の勤め先でWebアクセシビリティを進めることになった場合、考えられる課題に当てはまるもの Webアクセシビリティについて知見がある人がいない29.2% リソースが足りない27% 開発予算がない24,7% 何から手をつけたらいいか分からない 24,2% わからない17,1% ビジネス上のインパクトを示しづらい15.8% ユーザーからの対応要求がないので着手しづらい14,5% 課題は特にない11,8% 取り組むメリットを社内に説明することができない11,1% 取り組む際の目標の立て方が分からない10,2% 工数増などでメリットがあると思われている8,9% 開発のチェック方法が分からない8,5% 経営層など決裁者の理解を得ることが難しい8,2% 法律などやらなければいけないとする強制的な理由が見つからない8% 開発やデザインなどの協力会社の理解が乏しい6,7% 他部署の協力が得られない3,9% その他0,5%

株式会社サイバーエージェントの取り組み事例

①「Ameba Accessibility Guidelines」の策定
サービスを利用するユーザーの「誰もがいつでも迷わずコンテンツを楽しむことができる」ようにするため、制作指針集「Ameba Accessibility Guidelines」を策定しています。
https://openameba.github.io/a11y-guidelines/

②「WINTICKET」がWebアクセシビリティ試験でシングルAへ一部準拠
公営競技投票サービス「WINTICKET」においても、サービスを通じて誰でも公営競技を楽しめるようアクセシビリティの向上に努めています。その一環として、Webアクセシビリティに関するJIS規格である「JIS X8341-3:2016」のシングルAに公営競技投票サービスとして初めて一部準拠しています。

③視覚障害当事者を交えた、アクセシビリティレビューの実施
視覚障害当事者であるエンジニアを交えたチームを発足し、アクセシビリティ向上につながるプロダクト改善を行っています。
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/27440/ 

 

freee株式会社の取り組み事例

①全盲エンジニアや色覚障害当事者による社内レビュー会の実施
色覚障害当事者の従業員による任意参加のレビュー会を実施しました。「見えない」「見えにくい」をレビューしてもらい、改修を行いました。その他、全盲のエンジニア社員によるサービスレビューを行い、音声読み上げ機能を利用した際の操作性のテストを実施しています。

②他企業にも参考になるようアクセシビリティガイドラインを提供しています。他企業の皆さまにもアクセシビリティ向上に取り組むために、社内で得た情報・経験を積極的に発信しています。
https://a11y-guidelines.freee.co.jp/
 

サイボウズ株式会社の取り組み事例

①アクセシビリティポータルサイトを公開
サイボウズアクセシビリティポータルサイトを開設し、アクセシビリティに関する製品アップデート情報を掲載しています。また、アクセシビリティに関するご意見を受け付けています。
https://a11y.cybozu.io/

②全盲・ロービジョンの社員による製品改善
2020年より、全盲・ロービジョンのエンジニアを交えて、アクセシビリティチームを発足させ、製品のアクセシビリティ改善を行なっています。

③社内啓発を実施
視覚障害者の社員が主催して社内勉強会や研修を定期的に開催しています。社内で行われたアクセシビリティ勉強会の資料・動画は、所属するチームでアクセシビリティを広げていきたいと考えている方にお使いただけるよう、①のアクセシビリティポータルサイトで公開しています。

調査概要

・回答者数:807人
・調査期間:2020年9月24日~2020年9月26日
・年代:20代~60代
・職業:IT(BtoB),IT(BtoC),IT(その他)

調査結果詳細   https://docs.google.com/presentation/d/1_Uubt2801jkcC84RWA2vT4CjMy7R2MEDvrbo9conw7w/edit#slide=id.g83824d8bcb_0_40