メディア&IP
インターネット産業において、メディア&IP事業は高収益なビジネスモデルと捉えており、2004年から国内最大のブログサービスとなった「Ameba」の提供を開始。現在は、新しい未来のテレビ「ABEMA」の集客力を活かし、親和性の高いIP事業の強化に取り組んでおります。
社会的に影響力のあるメディアを運営する事は、広告事業(「ABEMA」の広告販売等)やゲーム事業(「ABEMA」での宣伝やアニメ放送等)とのシナジーを生みだし、グループ全体での収益力を向上させると考えています。
5カ年の業績
2016年4月の「ABEMA」開局から、コンテンツ制作および調達等へ積極的に投資を続け、メディアとしての存在感を高めてきました。現在は、人気スポーツやアニメ、ニュースに加え、オリジナル番組の視聴が人気を博し、2,800万を超える高いWAUにて推移しています。 また、メディア&IP事業において、「ABEMA」の広告、課金収入、競輪のネット投票を運営する(株)WinTicketに加え、グループ入りした2.5次元のミュージカルを提供する(株)ネルケプラニングやIPの創出に長けた(株)ニトロプラス等、周辺事業を拡充し高い増収率を実現しています。営業利益においても、2020年度を底に損益改善が進み、2025年度には、「ABEMA」開局後10年ぶりに黒字化いたしました。今後も継続的な増収により高収益なビジネスモデルを目指します。


競争優位性
Point1時間や場所から開放された独自の視聴体験を提供群雄割拠な動画配信サービスとは一線を画し、「無料・生中継・同時性・報道・利便性」という独自の「新しい未来のテレビ」を目指す「ABEMA」は、40チャンネル以上の番組を24時間365日無料で提供しています。
災害時のニュースや世の中の関心が高い記者会見等、流動的にチャンネル構成や番組編成できるインターネットサービスならではの強みは、社会インフラとしての機能を果たし、類をみないサービスとして進化しています。

「技術のサイバーエージェント」を掲げ、技術研究や人材の採用・育成など、積極的に技術革新への投資を行ってきました。高いクオリティを担保しながらもスピード感をもって開発を進めることができる技術力は、当社の競争力となっています。
2022年11月に放送した「FIFA ワールドカップ」では、マルチアングル映像等の「ABEMA」独自の視聴体験を提供することで、開局史上最高のWAUを突破し、大きな話題となりました。
国内のインターネット配信において最大規模の同時接続数となり、安定した配信を行うことで「ABEMA」の技術力の高さを実証できた好例となりました。

コロナ禍での需要の高まりに伴い、熾烈な品質勝負となった動画配信サービスの中で、世界に通用する「最高品質」のコンテンツ力を目指しオリジナル作品の制作にも注力しています。
恋愛番組やバラエティ番組の人気も後押しし、オリジナル番組の視聴数は過去最高を更新。 「ABEMA」での配信に留まらず、連結子会社の(株)BABEL LABELにおいて世界水準の制作力を培うべく「Netflix」と戦略的パートナーシップを締結し、ハイクオリティな映像コンテンツの製作を行っています。時勢やトレンドを捉えた独自の切り口を強みに、引き続き最高品質のコンテンツづくりを目指します。

2016年の開局以降「ABEMA」を中心とした周辺事業の展開を拡充してきました。
中でも競輪のインターネット投票を手掛ける「WINTICKET」は、後発ながらも「ABEMA」との親和性の高さやマーケティング力が奏功し、現在はインターネット競輪投票のトップシェアになりました。
また、コロナ禍において自社開発したコンサートや格闘技を都度課金で視聴できる「ABEMA PPV」の提供を開始し、現在は提供地域を世界20か国に拡大。2023年6月には、2.5次元ミュージカルの舞台製作会社(株)ネルケプランニング、2024年7月には「刀剣乱舞」をはじめゲーム・アニメ・小説・イラストなど幅広いジャンルでコンテンツ制作を手掛ける(株)ニトロプラスがグループに参画。 2025年度には、(株)CygamesPictures、(株)CA Soaに次ぐ自社3社目となるアニメスタジオ(株)Studio Kurmを設立するなど、IPを源流から生み出しマネタイズまでを一貫するための事業拡大に注力しています。


当社グループは、ゲーム事業や広告事業等、IPのマネタイズに寄与する事業を多々内包しています。ゲーム化による収入、配信料、グッズ販売、興行等により、多様なサービスの提供が可能。「ABEMA」を中心としたグループシナジーを最大限に生かすことで、継続的に高収益なビジネスモデルを目指していきます。




