
「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典と徳島大学 横谷謙次准教授、京都大学 阿部修士教授の論文「Can likes returned by peers within a day improve users’ depressive/manic levels in a massive multiplayer online game? A randomized controlled trial」が「Journal of Computational Social Science」に採択されました。学際的情報科学センターでは、社外の研究機関と協働しながら、情報科学とその隣接領域の学術的な知見に基づき、主に当社のメディア事業における研究開発に取り組んでいます。
「Journal of Computational Social Science」は計算社会科学分野の国際論文誌です。この度採択された論文「Can likes returned by peers within a day improve users’ depressive/manic levels in a massive multiplayer online game? A randomized controlled trial」はピグパーティにおいて「きゅん」を促進することによってメンタルヘルス(抑うつ)が改善することを示した研究です。
「Journal of Computational Social Science」は計算社会科学分野の国際論文誌です。この度採択された論文「Can likes returned by peers within a day improve users’ depressive/manic levels in a massive multiplayer online game? A randomized controlled trial」はピグパーティにおいて「きゅん」を促進することによってメンタルヘルス(抑うつ)が改善することを示した研究です。
■論文の概要
多くの人が日常的にオンラインコミュニケーションアプリを利用しています。そのようなアプリ上で利用者のメンタルヘルスに良い影響を与える方法が明らかになることは、幅広い人々のメンタルヘルス改善に向けたアプローチが期待できます。特にアバターを介したコミュニケーションはその効果が高いことが様々な研究で示されているため、アバターコミュニケーションアプリ「ピグパーティ」を対象に、メンタルヘルス改善実験を行いました。
具体的にはピグパーティ上で実験への参加者を募って、毎日「きゅん」(Facebookなどのいいねに相当します)をタスクとして実施するグループとタスクのないグループに分け、両者の行動や抑うつを比較しました。実験の結果、毎日「きゅん」を実施したグループはその相手から「きゅん」をもらうことが増え、それによって抑うつが改善することが示されました。
具体的にはピグパーティ上で実験への参加者を募って、毎日「きゅん」(Facebookなどのいいねに相当します)をタスクとして実施するグループとタスクのないグループに分け、両者の行動や抑うつを比較しました。実験の結果、毎日「きゅん」を実施したグループはその相手から「きゅん」をもらうことが増え、それによって抑うつが改善することが示されました。
■論文
- Kenji Yokotani, Masanori Takano & Nobuhito Abe
- Can likes returned by peers within a day improve users’ depressive/manic levels in a massive multiplayer online game? A randomized controlled trial
- https://doi.org/10.1007/s42001-024-00312-4
- Can likes returned by peers within a day improve users’ depressive/manic levels in a massive multiplayer online game? A randomized controlled trial
- https://doi.org/10.1007/s42001-024-00312-4
学際的情報科学センターは今後も、より安心して利用いただけるサービス運営に繋がるよう、外部の研究機関と協働し、情報科学とその隣接領域における学術的な知見に基づいた研究開発に努めてまいります。