このページの本文へ移動

Menu

メニュー

  • 企業 
  • ニュース 
  • サービス 
  • 技術・クリエイティブ 
  • 採用 
  • 投資家情報 
  • サステナビリティ 
  • CyberAgent Way 

 

技術

高野雅典が「第3回計算社会科学会」にて大会優秀賞を受賞

2024年2月19日、20日に大阪大学中之島センターで開催された「第3回計算社会科学会」において、学際的情報科学センターに所属する高野雅典と国立社会保障・人口問題研究所の毛塚和宏氏、東京大学の瀧川裕貴准教授が発表した共著論文「 マッチングアプリでのパートナー選択における趣味関心類似性の効果」が、大会優秀賞を受賞しました。

◼︎計算社会科学会について

計算社会科学会は、日本での計算社会科学の普及・発展を目指し、経済学や社会科学、情報学など様々な分野の研究者により立ち上げられた学会です。計算社会科学について活発に情報共有・議論を行う場の提供を目的としています。

■大会優秀賞について

研究発表を聴講した計算社会科学会の運営委員の投票に基づき、選出される賞です。

◼︎発表概要

一般に結婚・恋愛市場において男性は女性の外的魅力(容姿・年齢)、女性は男性の階層的魅力(学歴・年収)によって恋愛・配偶相手を選択する傾向があります。結婚相談所やマッチングアプリなどのパートナー探しのサービスでは最初の段階で属性による選別が行われるため、この傾向が強くなることが指摘されています。一方で潜在的パートナーの選択肢が膨大なためニッチな趣味や関心に基づくマッチングも可能になっています。本研究では「趣味・関心でつながる」をコンセプトとしたマッチングアプリ「タップル」を対象として、趣味・関心の一致が外的・階層的魅力に基づく選好にどのように影響するかを調査しました。特に相手にアプローチする・相手のアプローチを受け入れるという最初期段階に焦点を当てています。分析の結果、趣味や価値観で似ていることで収入や学歴の重要度が相対的に下がることがわかりました。この結果はマッチングアプリにおける趣味・関心の類似性が果たしている役割を示唆します。

◼︎受賞者プロフィール

高野雅典
2009年 名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士 (情報科学)。専門は計算社会科学・複雑系科学。システムインテグレータを経て、株式会社サイバーエージェントに勤務。スマートフォンゲームの開発・運用に携わった後、現在は当社プロダクトのデータ分析と計算社会科学研究に従事。人工知能学会理事。