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技術

査読付き英文ジャーナル「Journal of Physics: Complexity」に共著論文が採択

「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典の論文「Synchronization of Online Social Rhythms via Avatar Communications」が物理学の査読付き英文ジャーナル「Journal of Physics: Complexity」に採択されました。学際的情報科学センターでは、社外の研究機関と協働しながら、情報科学とその隣接領域の学術的な知見に基づき、主に当社のメディア事業における研究開発に取り組んでいます。

 

「Journal of Physics: Complexity」は、物理と複雑系をテーマにした、査読付き英文ジャーナルです。この度採択された論文「Synchronization of Online Social Rhythms via Avatar Communications」は、人間の活動の周期性に着目し、その周期性がオンラインコミュニケーションによってどのように影響を与え合うのか、結合振動子系の観点から分析した研究です。

 

■論文の概要

背景: 人間は概ね24時間周期で活動しています。その周期や位相は太陽光だけでなく他者とのコミュニケーションなど社会的な刺激からも影響を受けます。すなわち、それらは社会ネットワーク上で相互作用する結合振動子系であるとみなせます。同様のことはコミュニケーションサービスの利用リズム(オンライン社会リズム)についても言えるはずです。


目的: 本研究ではオンライン社会リズムの結合振動子系としての振る舞いを知ることを目的としています。オンライン社会リズムは精神的健康に関連するため、その振る舞いを知ることはユーザーの精神的健康増進のための基礎的な知見となるからです。


方法: アバターコミュニティアプリ「ピグパーティ」を対象として、ユーザーのオンライン社会リズムの引き込み現象(リズムの位相が揃って同期すること)、同期とネットワーク構造との関連を調査しました。


結果: ユーザー間の社会リズムの引き込み現象が実際に観測されました。また、その引き込みによってユーザのオンライン社会リズムが安定化することが分かりました。そのような社会的リズムは密なクラスタを介して伝搬していきます。

 


■論文

Masanori Takano, "Synchronization of Online Social Rhythms via Avatar Communications", Journal of Physics: Complexity, 2023. URL: https://doi.org/10.1088/2632-072X/acbd7d


「学際的情報科学センター」は今後も、より安心して利用いただけるサービス運営に繋がるよう、外部の研究機関と協働し、情報科学とその隣接領域における学術的な知見に基づいた研究開発に努めてまいります。



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