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技術

高野雅典が「第二回計算社会科学会大会」にて大会優秀賞を受賞

2023年2月20日、21日に津田塾大学(千駄ヶ谷キャンパス)で開催された「第二回計算社会科学会大会」において、学際的情報科学センターに所属する高野雅典が発表した論文「アバターコミュニケーションサービスにおけるオンライン社会リズムの同期現象 」が、大会優秀賞を受賞しました。


■計算社会科学会について
計算社会科学会は、日本での計算社会科学の普及・発展を目指し、経済学や社会科学、情報学など様々な分野の研究者により立ち上げられた学会です。計算社会科学について活発に情報共有・議論を行う場の提供を目的としています。


■大会優秀賞について
研究発表を聴講した計算社会科学会の運営委員の投票に基づき、選出される賞です。


■発表概要
本研究ではユーザーのオンラインコミュニケーションの24時間周期の利用リズム(オンライン社会リズム)を社会ネットワーク上の結合振動子として研究しました。ユーザーのリズムが友人のリズムと引き込み合う結果、マクロなパターンが出現する可能性があると予測し、具体的にはアバターコミュニケーションサービスのデータセットを用いて、オンライン社会リズムの同期とリズムの長距離相関を調査しました。その結果、新しく接続したユーザーのつながりの強さが閾値に達すると、オンライン社会リズムの同期が生じることが示されました。この同期は、高密度に接続されたクラスターを介して広がることが分かりました。学校や仕事などオフラインの社会生活によってオンライン社会のリズムは制限されるはずですが、オンライン社会のリズムの長距離相関はネットワークの約36%に及ぶことがわかりました。この研究は、人間の社会的ダイナミクスを、結合振動子のシステムという観点から理解する枠組みを提供します。 なお、この発表内容は論文「Masanori Takano, "Synchronization of Online Social Rhythms via Avatar Communications", Journal of Physics: Complexity, 2023. 」として出版されています。


■受賞者プロフィール
高野雅典
2009年 名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士 (情報科学)。専門は計算社会科学・複雑系科学。システムインテグレータを経て、株式会社サイバーエージェントに勤務。スマートフォンゲームの開発・運用に携わった後、現在は当社プロダクトのデータ分析と計算社会科学研究に従事。

■公式サイト
第2回計算社会科学会大会(CSSJ2023)


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