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技術

査読付き英文ジャーナル「Computers in Human Behavior Reports」に共著論文が採択

「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典と、東洋大学の高史明准教授との共著論文「Fancy avatar identification and behaviors in the virtual world: Preceding avatar customization and succeeding communication」が査読付き英文ジャーナル「Computers in Human Behavior Reports」に採択されました。学際的情報科学センターでは、社外の研究機関と協働しながら、情報科学とその隣接領域の学術的な知見に基づき、主に当社のメディア事業における研究開発に取り組んでいます。

 

「Computers in Human Behavior Reports」は、人間とコンピュータの相互作用とサイバー心理学をテーマにした、査読付き英文ジャーナルです。この度採択された論文「Fancy avatar identification and behaviors in the virtual world: Preceding avatar customization and succeeding communication」は、アバターコミュニティアプリ「ピグパーティ」において、現実世界で行う着せ替え行為に準ずるアバターの変更を行うことがユーザーとアバターの同一化を高め、仮想世界での安心感や他ユーザーとのコミュニケーション促進につながりうることを示したものです。

 

■論文の概要

アバターコミュニケーションは、匿名性の下で豊富な感情表現を提供し、実生活における社会的資源の不足を補うことができます。アバターコミュニケーションは、インターネット上で親密な関係を構築し、自己を開示することで、社会的なサポートを受けることを可能にするからです。このような社会関係を促進することを目的として、仮想世界のアバター同一化とコミュニケーションの関連に着目して調査を実施しました。アバター同一化はアバターのカスタマイズと仮想世界での社会的行動との間の橋渡しをする重要な因子と考えられています。この研究では「カスタマイズ」が「アバターと自己の同一化」にどのように影響を与え、それが「コミュニケーション」にどのように影響するかを調査しました。その結果、現実世界で行うような着せ替え行為に準ずるアバターの変更(髪型の変更やイベントに合わせたコーディネート、友人の影響で服装を変える行為等)はアバターと自己の同一化を高め、それらがコミュニケーションを促進することがわかりました。反対に、現実世界では困難な変更(目や輪郭の変更等)は同一化を低くすることがわかりました。この結果は、季節イベントや友達コーデキャンペーンなどによって同一化を高めることがユーザー間の良好な社会関係の促進につながることを示唆します。

 

■論文

Masanori Takano and Fumiaki Taka, "Fancy avatar identification and behaviors in the virtual world: Preceding avatar customization and succeeding communication", Computers in Human Behavior Reports, 100176, 2022.  


「学際的情報科学センター」は今後も、より安心して利用いただけるサービス運営に繋がるよう、外部の研究機関と協働し、情報科学とその隣接領域における学術的な知見に基づいた研究開発に努めてまいります。



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