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技術

査読付き英文ジャーナル「The Review of Socionetwork Strategies」に共著論文が採択

当社メディアサービスにおいて、大規模データ処理や分析、機械学習などを専門とするデータ活用組織「Data Science Center」でデータ分析を担当する武内慎、学際的な研究開発に従事する森下壮一郎と、筑波大学の佐野幸恵准教授との共著論文「Music Roles Affect the Selection of Consumption Means: A Questionnaire Survey of People’s Expectations for Music and Exploratory Factor Analysis」が査読付き英文ジャーナル「The Review of Socionetwork Strategies」に採択されました。

 

「The Review of Socionetwork Strategies」は、計算機科学と社会科学の学際的な研究をテーマにした、査読付き論文誌です。この度採択された論文「Music Roles Affect the Selection of Consumption Means: A Questionnaire Survey of People’s Expectations for Music and Exploratory Factor Analysis」では、消費者が音楽に期待する役割と、サブスクリプション型ストリーミングサービスを含む音楽消費手段の選択との関係に関する分析研究を行っています。

 

■論文の概要

人はさまざまな目的で音楽を聴いており、リスナーが音楽に期待する役割は人によって異なります。近年、サブスクリプション型ストリーミングサービス(以降、サブスクサービスと呼称)が音楽市場でシェアを伸ばし、人々の音楽の聴き方を変えてきました。この変化は、音楽が元々持っているいくつかの役割に対して、どのような意味を持つのでしょうか? 今回掲載された論文「Music Roles Affect the Selection of Consumption Means: A Questionnaire Survey of People’s Expectations for Music and Exploratory Factor Analysis」では、サブスクサービスが台頭している現代の音楽市場において、消費者が音楽に期待する役割と音楽消費手段の選択がどのように関係しているかを、アンケート調査結果を分析し明らかにしました。

 

分析の結果、音楽の「個人のアイデンティティを構築する」役割への期待が、サブスクサービスの利用因子であることが示されました。また、ファンに関する2つの音楽の役割への期待が、音源購入とライブでの音楽鑑賞の因子であることも示されました。このことは、サブスクサービスが音源購入やライブといった他の音楽消費手段と使い分けられていることを意味します。したがって、今後の音楽市場においても、サブスクサービスは他の既存手段を完全に置き換えることはなく、既存手段と共存していくことが予想されます。 また、今の音楽市場が、音楽の一部の役割を期待する消費者に対し、必要な音楽消費手段を提供していない可能性があることも示されました。

 

■論文

https://link.springer.com/article/10.1007/s12626-022-00115-x


今後も当社のメディアサービスに関連する研究成果を社会に還元できるよう、より良いメディアサービスの運営に繋がる研究・開発に積極的に取り組んでまいります。



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