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技術

国際会議「Proceedings of the Sixteenth International Conference on Web and Social Media」に共著論文が採択

「学際的情報科学センター」で学際的な研究開発に従事する高野雅典と、徳島大学の横谷謙次准教授との共著論文「Online Social Support via Avatar Communication Buffers Harmful Effects of Offline Bullying Victimization」が国際会議「Proceedings of the Sixteenth International Conference on Web and Social Media (ICWSM-2022)」(以下、「ICWSM」)に採択されました。「学際的情報科学センター」では、社外の研究機関と協働しながら、情報科学とその隣接領域の学術的な知見に基づき、主に当社のメディア事業における研究開発に取り組んでいます。

 

「ICWSM」は、ウェブとソーシャルメディアに関する学際的な研究をテーマにした、国際会議です。この度採択された論文「Online Social Support via Avatar Communication Buffers Harmful Effects of Offline Bullying Victimization」は、オンラインチャットプラットフォーム上における、「オフラインの世界でのいじめ被害者」に対するオンラインソーシャルサポート効果を調査したものです。

 

■論文の概要

オフライン(現実の世界)で相談できる友人など社会的資源が不足しがちな方にとって、インターネットでの他者との交流が貴重な社会的資源だと言われています。本研究では、アバターコミュニケーションアプリ「ピグパーティ」でのユーザー間の交流が「オフラインの世界でのいじめ被害者」のメンタルヘルスに果たしている役割を調査しました。 調査の結果、メンタルヘルスについて以下が示されました。

 

・現実世界でいじめ被害を受けているユーザーのメンタルヘルスは被害を受けていない人に比べて悪い

・新型コロナウイルス感染拡大による行動制限・臨時休校が解除されると、いじめ被害者のメンタルヘルスはさらに悪化する

・「ピグパーティ」でのソーシャルサポートは、いじめ被害に関わらずメンタルヘルスを良好にする

・いじめ被害を受けていると、「ピグパーティ」でのソーシャルサポートの効果はより大きく重要である

 

また、このような「ピグパーティ」でのソーシャルサポートを向上させるには、密で大きなコミュニティに属することが重要であることがわかりました。

本研究は仮想世界での交流が「現実世界のいじめ被害によるメンタルヘルス悪化」を緩和できること、仮想世界の社会関係の促進によってその効果を更に強化できることを示唆します。

 

■論文

Masanori Takano and Kenji Yokotani, "Online Social Support via Avatar Communication Buffers Harmful Effects of Offline Bullying Victimization", Proceedings of the Sixteenth International Conference on Web and Social Media (ICWSM-2022), Vol. 16, No. 1, 2022.

URL (Open access): https://ojs.aaai.org/index.php/ICWSM/article/view/19351


今後も当社のメディアサービスに関連する研究成果を社会に還元できるよう、より良いメディアサービスの運営に繋がる研究・開発に積極的に取り組んでまいります。



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