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プレスリリース

AI Lab、マルチエージェント分野のトップカンファレンス「AAMAS 2024」にて共著論文採択

ー特定の効率性を満たせる境界線を明確にし、新たな公正性要件を確立ー

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株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田 晋、東証プライム市場:証券コード4751)は、人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」に所属する研究員の孫 兆鴻※1および、九州大学マルチエージェント研究室のチョ ソンホ、木村 慧准教授、劉 騏毅、劉 奎谷、劉 正傑、八尋 健太郎、横尾 真教授らによる共著論文が、マルチエージェント分野のトップカンファレンス「AAMAS 2024」※2に採択されたことをお知らせいたします。

「AAMAS」は自律エージェントやマルチエージェントシステム分野における最難関の国際会議で、権威あるトップカンファレンスの一つです。このたび採択された論文は、採択が最も難しいとされる「Full Paper」(口頭発表あり)として選ばれており、2024年5月にニュージーランド・オークランドで開催される「AAMAS 2024」において発表を予定しています。
■研究背景:二部マッチング理論
今回の研究領域である二部マッチング市場は、教育や雇用、オンラインデーティング、医療サービスなど、社会の多くの重要な分野での意思決定において重要です。これらの市場では、学生と大学、求職者と雇用者、あるいは患者と医療サービス提供者など、異なるグループ間で最適なマッチングを見つけることを目的としています。公正性と効率性のバランスを適切に取ることは、これらの市場の効果的な運営にとって非常に重要であり、社会的公正や個人の機会の平等の確保にも貢献します。



■論文の概要
この度採択された「Fairness and efficiency trade-off in two-sided matching」では、学生と大学を結びつけるプロセスにおいて、効率性(学生の福利)と公正性(正当な嫉妬の不在)の間に存在するトレードオフに着目しました。本研究は、制約のクラスがより一般的になるにつれ、このトレードオフがより顕著になることを発見しました。また、新しい公正性基準である「EF-𝑘(k人までの嫉妬を許容)」を導入し、異なるレベルの公正性を表現しました。さらに、一般的な遺伝的制約下で動作する2つの戦略証明メカニズムを開発し、コンピュータシミュレーションを通じてその性能を評価しました。



■今後
 本研究の成果は理論研究の発展に寄与し得る基礎研究成果であり、当社内に限らず二部マッチングの社会応用を促進することが期待されます。
「AI Lab」は今後もビジネス・社会課題の解決に向けたAI技術をプロダクトに取り入れるとともに、技術発展と学術発展に貢献するべく、研究・開発に努めてまいります。



※1 九州大学所属、クロスアポイントメント制度により「AI Lab」研究員を兼務
※2 AAMAS (International Conference on Autonomous Agents and Multiagent Systems)