初のハイブリッド開催、社内技術カンファレンス
「CA BASE CAMP 2022」レポート

年に1度開催している、サイバーエージェントグループに所属するエンジニア・クリエイターが参加する社内技術カンファレンス「CA BASE CAMP」
各事業領域で蓄積された技術的知見を積極的に共有し、所属組織や職種を超えた技術者同士の交流促進を目的として、2018年より毎年開催されています。
今年は、参加者の意向に合わせてオンライン・オフラインでの参加方法を選択できるよう、「CA BASE CAMP」初となるハイブリッド形式にて開催いたしました。また、同日発表した「主席認定制度」の認定式も合わせて執り行いました。こちらでは当日の一部の様子をご紹介します。
3年ぶりとなるリアル会場での交流
当カンファレンスでは、「もっと知りたい、現場のリアル」をコンセプトに、ハイブリッド形式で35のセッションと11のパネルディスカッションを実施しました。「サイバーエージェント流エンジニアリングマネージャー(以下、EM)の働き方」と題したパネルディスカッションでは、事業や技術組織の拡大に伴いマネージメントの重要性が増す当社でEMに求められる役割や現状の課題について、将来EMを目指す若手メンバーも交え議論が繰り広げられました。また、技術者発のダイバーシティ推進プロジェクト「CAlorful」運営メンバーも参加した「開発組織に多様性は必要?」では、DE&Iに関する課題書籍を活用しながら、その問いについて熱いディスカッションが行われていました。
さらに今回は、リアル会場ならではの取り組みとして各部署やゼミより様々な体験ブースを用意しました。全社のインフラを支える組織「CIU (CyberAgent group Infrastructure Unit)」が提供するプライベートクラウド「Cycloud」のサーバー展示や、「インターネットゼミ」による各種ハードウェア機材の展示。また、社内カンファレンスだからこそ体験できるVRでのデータセンター見学やAI Shiftが提供する「AI Messenger Voicebot」体験ブース、日本国内最大の小学生向けプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix(テックキッズグランプリ)」過去の受賞作品の展示といった、趣向を凝らした様々な体験が各ブースで行えました。フェス風に彩られた会場では、所属する組織や職種の垣根を超えて技術談義に花を咲かせる様子が各所で見られたのが印象的でした。

基調講演では、専務執行役員 技術担当 長瀬より発表を行いました。この1年間の振り返りや、会社の未来を見据え、グループ全体で技術組織をさらに強固なものにするための今後の様々な取り組みについて説明がありました。

また当日には、ログ分析ツールを利用して実践的なセキュリティインシデント対応が体験できる、チーム対抗イベントも行いました。複数のセキュリティインシデントが発生してしまったというシナリオの下、各シナリオでポイントを獲得、総合得点が最も多いチームが優勝ということで、オンライン上では熱い戦いが繰り広げられていました。
同日発表した「主席認定制度」認定式
会後半には技術者による、技術者のための表彰イベント「CA BASE AWARD」を行いました。全社表彰式では毎年「ベストエンジニア賞」5名、「ベストクリエイター賞」3名が選ばれていますが、より細かくフォーカスして活躍しているメンバーを讃えたいという技術者からの提案で、2020年よりスタートした取り組みです。


また、同イベント内において合わせて「主席認定制度」認定式を執り行いました。「主席認定制度」は、テクノロジー及びクリエイティブ領域において、極めて高い専門性を有し、当社に大きな貢献をもたらしている特別な人材を処遇するものです。導入に伴い、主席エンジニア・主席研究員・主席データサイエンティスト・主席クリエイターの10名を選任しました。

現地で感じる、
サイバーエージェント技術者カルチャー
全プログラム終了後には、会場にて懇親会が行われました。「このような場だからこそ、普段声をかけづらいメンバーとも気さくに話すことができて良かった」「現地で部署外のメンバーとも交流できたことで、サイバーエージェントカルチャーを感じられて嬉しい」という声が聞かれました。


オンライン・オフラインそれぞれのメリットを活かし、サイバーエージェントの技術者カルチャーを体現できる1日となりました。サイバーエージェントグループのエンジニア・クリエイターの数は2,000名を超えます。今後も様々な取り組みを通して部署や子会社の垣根を超えた技術的知見の共有、メンバー同士の交流を促進し、スケールメリットを活かした技術者組織を構築していきます。
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本記事では、プロジェクトの中心メンバーである杉山・伊藤の両名が、「Bank Ads」の誕生背景や具体的な開発プロセス、信頼と成果の両立を目指すための思想や仕組み、そしてテクノロジーとビジネスの境界線を越えたキャリア観について語ります。