「焦らず、自分のペースで」エンジニアとして働き続けるために、ライフステージの変化とどのように向き合った?

技術・デザイン

サイバーエージェントでは「挑戦と安心はセット」という考えのもと、社員が自身のキャリアや働く環境に安心感を持ち、ライフステージに関わらず長く働き続けられるよう、様々な取り組みを行っています。入社12年目、バックエンドエンジニアの髙峯は「ABEMA」の業務効率化を担うDX Promotion Teamのマネージャーを務めながら、プライベートでは2児の母でもあります。産休・育休中にはエンジニアとして働き続けられるのか不安を抱えていたという髙峯に、ライフステージの変化とキャリアの向き合い方や現在の役割に至る経緯を聞きました。

Profile

  • 髙峯 明日希
    2011年新卒入社。バックエンドエンジニア。「アメーバピグ」関連サービスや、ゲームの新規プロダクト立ち上げを経て、2015年本開局前の「ABEMA」に異動。2022年1月、同サービス内にDX Promotion Teamを発足。

初めてキーボードに触れたのは、
幼稚園生の頃だった

── これまでの経歴と現在の役割を教えてください。

2011年に入社してから、一貫してバックエンドエンジニアとして働いています。「アメーバピグ」関連の新規プロジェクトに参加し運用も経験した後、新規ゲームの立ち上げを経て、「ABEMA」の本開局に携わりました。2022年1月からは同サービスにおける業務改革を主導するDX Promotion Teamを発足させました。現在は、顧客調査方法の改革に取り組んでいます。これまでのキャリアで初めて業務改革のプロジェクトマネジメントに挑戦しているので、最近ではコンサルティング企業のセミナー動画や書籍などから日々学んでいます。

── キャリアをスタートする際に、サイバーエージェントを選んだ理由を教えてください。

ユーザー向けのWebサービスを自社開発する企業で働きたいと思ったことがきっかけです。様々なWeb系企業を見る中で、面接の際会社について話す先輩社員たちの表情が明るく、活き活きと働いていると感じて入社を決めました。入社後はアバターサービス「アメーバピグ」チームに所属しましたが、チームメンバーのサービス愛を日々感じ、皆楽しく仕事をしているという印象をより強く持ちました。

── 学生時代からエンジニアになりたいという思いがあったのでしょうか?

エンジニアになりたいという思いは学生の頃からありました。父親が小学校の教員で視聴覚教育に携わっていたこともあり、自宅で自由にPCに触れられる環境にあったからだと思います。ひらがなを覚えたての幼稚園生の頃からキーボードを入力していたので、現在もかな入力の方が得意です。小中学生時代はホームページ作りに夢中になっていました。その後、情報系の大学に入学し、5人ほどのグループで自分たちでアイデアを出したWebシステムを開発する演習がありました。チームでのものづくりとWebシステム開発の楽しさを実感し、Web業界を志すきっかけの1つになりました。

自分らしい働き方を見出すきっかけになった一言

── これまでライフステージが変わる際に、エンジニアとして働き続けることに不安はありましたか?

実は、第1子の産休・育休中は強く不安を感じていました。最新技術のキャッチアップができなかったので、自分が休んでいる間に周りの人たちがスキルアップしているような気がしていたからです。同僚の昇格の話を聞いたりすると、自分だけ置いていかれたような気持ちになることもありました。その不安を乗り越えられたのは「自分のペースでやるしかない」と割り切れるようになったからだと思います。子供が小学生くらいになればだいぶ手も離れるだろうし、焦らなくて良いのだと思えるようになりました。全てを自分一人で担う必要はないので、得意なことを伸ばしてチームに貢献し、それが成果に繋がれば良いと今では考えています。

── 「得意なことを伸ばせば良い」と割り切れるようになったきっかけは何でしょう?

「ABEMA」のCTOや上長から「開発の上流工程において、まだはっきりしていない要望から、精度が高い設計や要件に落とし込むことが上手いね」と言ってもらえたことがきっかけです。当時はコンテンツエンジニアリングチームに所属し、コンテンツ管理のためのツール開発を担当していました。追加開発でダウンロード機能の要望があった際、周囲のシステム導入状況やセキュリティ観点を考慮し、クラウド上でコンテンツコピーを行う別機能の開発を提案した点を評価してもらえたようです。この言葉で自信が持てました。そう考えると、現在担当している業務の効率化はまさに適材適所で、自分がやりたいことともマッチしているので、ありがたいです。

── 2度の育休を経て、働き方に変化はありましたか?

現在は、リモートワークを行えることもあり、ワークライフバランスを大切にしながら柔軟に働けていると思います。それぞれの事情や働き方を尊重する環境なので、私もキッズデイ休暇や子供が病気の際は気兼ねなく休みを取得できています。

約4年前、第1子の育休から復帰した際には、自分が不在のタイミングで物事が決まっていることに正直やりづらさを感じたこともありました。当時はオフラインで集まって会議を進めていたため、場合によってはその場の雰囲気で物事が進んだり、議事録も十分でなかったことがあったからです。ただこの数年でリモートワークが主流になり、オンラインホワイトボードを活用したり、アジェンダや議事録が文面だけで分かるように徹底されるなど、非常に働きやすくなったように思います。

所属するDX Promotion Teamでは、エンジニア以外とやりとりすることも多くあるものの、会議だけでなくSlackも活用しながら、効率的に業務を進められています。

様々な開発経験を積める環境が、
柔軟な働き方を後押し

── ライフステージに合わせて柔軟に働けているとのことですが、現在の働き方を実現する上で身につけておいて良かったと感じるスキルはありますか?

入社以来、様々な技術領域での開発経験があるため、新たな領域への挑戦にも心理的なハードルが低いことだと思います。例えば初めて学ぶ言語であっても、似たものであれば学習コストが低いし、学習方法を知っていることも有利に働きます。また開発経験の豊富さが、技術選定での公平性、スピードにも寄与していると考えています。

▼以下、髙峯の開発経験
・言語(Java/JavaScript/Go/Python)
・環境(オンプレ/AWS/GCP)
・DB(MySQL/MongoDB/DynamoDB)
・サービス(コミュニティ/ゲーム/メディア/業務アプリ)

── プライベートにおいても工夫している点はありますか?

どちらも2回目の育休復帰時から実施しているものですが、1つは家事代行サービスで清掃業務を依頼すること。これまで週末に行っていた清掃をお願いすることで、心身の負担も軽減し、休日は家族との時間に集中できるようになりました。また、毎朝夫が手作りするフレッシュジュースを家族全員で飲むことも習慣化しました。フレッシュジュースのおかげで子供の発熱も格段に減りましたし、私自身も比較的体調が良くなったようで、業務に集中できていると感じます。

── ライフステージの変化に向き合いながらエンジニアとして働き続ける中で感じる、サイバーエージェントの魅力は何でしょうか?

いくつかありますが、メディア、広告、ゲームと様々な事業があるため、エンジニアとして幅広い開発経験を積めること。また、技術的に優れたスキルを持つ社員が多く在籍しているので、社内で知見を得られることも魅力だと思います。その他にも、社内で前例がないことでもセキュリティや法務面でのサポート体制を活用しながら、挑戦を後押しする文化がどのプロジェクトにも根付いていると思います。

── 最後に、今後の目標を教えてください。

DX Promotion Teamはまだ立ち上げたばかりの組織ですが、成功事例を積み上げながら、チームとして大きく成長したいです。私たちが現在取り組んでいることは、グループ内でもこれまで実例のないチャレンジですが、将来的には「ABEMA」のみならずグループ全体に貢献できるような道筋を作っていきたいと考えています。

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