文系からエンジニアへ、大切にしているのは
「自分のスキルを客観的に把握すること」

グループ全体で1,000名以上のエンジニアが在籍するサイバーエージェントは、1人ひとりのバックグラウンドも実に多様です。今回話を聞いたのは、2021年に新卒入社した縣です。現在、新しい未来のテレビ「ABEMA」でiOSアプリ開発を担当する縣ですが、文系出身だと言います。なぜ文系からエンジニアを志したのか、そして大切にしているエンジニアとしての心構えについて聞きました。
Profile
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縣 美早
2021年新卒入社。iOSエンジニア。株式会社CyberZにてゲーム動画配信プラットフォーム
「OPENREC.tv」のiOSアプリ開発を担当した後、2022年10月より「ABEMA」に所属。
サークル活動を辞めたことがきっかけで始めたアプリ開発、個人的には満足していたものの…
── プログラミングを始めたのはいつ頃ですか?
大学2年生の時、アプリ開発を行う学生団体に所属し、アプリ開発を始めました。大学1年生の時サークルに入っていたものの、馴染めずに辞めてしまったので、せっかくなら将来の自分のために何かスキルを身につけたいと思い、始めたのがプログラミングでした。これまでにも大学の統計の授業でプログラミングに触れることはあったものの、文系学部だったので一般教養の範囲で学んでいる程度。正直そこまで高い興味があるわけではありませんでした。その後、アプリ開発を行う学生団体で、旅行プランを作成するアプリを初めて自身で企画・開発しリリースした際、自分が使っているスマホの中で動くアプリを作れたことに強く感動し、プログラミングの面白さに目覚めました。といっても、当時は技術そのものよりも、自分が企画したものを自由に開発できることに楽しさを感じていたため、エンジニアになりたいという明確な思いがあったわけではありませんでした。
その後、様々な企業が主催する1日インターンや、飛び込みでハッカソンに参加する中で、個人のアプリ開発と企業としてユーザーに提供するための開発のレベルの違いを知りました。自分が作りたいものをある程度自分の力で作れるようになったと思っていましたが、エンジニアという職種に求められる技術レベルの高さに驚きました。
── プログラミングの楽しさに目覚める中で、エンジニアを志したきっかけについて教えてください。
大学3年の時、サイバーエージェントが主催するサマーインターンシップ「CA Tech Dojo -Android 編」に参加したことが契機になりました。それまでiOS開発しか経験したことがなかったものの、モバイルアプリ開発についてより深く学びたいと思い、Android開発に挑戦しました。サイバーエージェントの先輩エンジニアたちに指導してもらう中で、プロダクト愛や技術的好奇心の強さ、社内に多様なプロダクトがある環境に惹かれ、その後「サキドリ選考」にエントリーし内定をもらいました。
「キャリチャレ」で切り拓いた、新たな挑戦の場
── 入社後、最初の配属先として「OPENREC.tv」を希望したのはなぜですか?
入社時点ではエンジニアの後のキャリアとしてプランナー等の企画職に興味を持っていたからです。当時、「OPENREC.tv」開発組織には企画職がおらず、新機能の開発においてもエンジニアがPMの役割を兼務している状態でした。将来的に企画職を目指すにあたってピッタリの環境だと思い、配属希望を出しました。
「OPENREC.tv」では、新卒ながらtvOSのフルリニューアルプロジェクトに参加させてもらうなど、貴重な経験を積むことができましたし、チャレンジングで魅力的な開発環境でした。ただ、プランナーを経験したことで、自分はプロダクトの方向性や仕様を考えるよりも、手を動かして開発することにやりがいを感じるタイプだと改めて気づきました。そして、今後のキャリアを考えた際にエンジニアとして、大規模な開発組織で専門領域を強化したいという思いが強くなり、社内異動公募制度「キャリチャレ」で「ABEMA」への異動希望を出しました。
異動したばかりですが、「ABEMA」でも日々モチベーション高く開発できていると感じます。

── 入社後に感じたギャップはありますか?
必要とされるものをただ作るだけでなく、どれだけ高い品質でその機能を提供できるかが非常に重要なのだと感じました。先輩方の品質に対するこだわりを至る所で感じています。入社当時は、担当した機能に対して求められる品質に達していなかったと反省することも多くありましたが、先輩方にたくさんレビューしてもらい、少しずつ経験を積み重ねることで乗り越えられました。スピード感を持ってスキルを高めていきたい思いがあったので、たくさんのアドバイスををもらえてありがたかったですね。
サイバーエージェント全体で感じる、
心理的安全性の高さ
── 学生のうちに身につけておいた方が良いと感じたスキルがあれば教えてください。
志望する職種に関するスキルは身につけておくに越したことはありませんが、自分のスキルを客観的に把握して、自分に「できること」「できないこと」を理解し、分からないことを分からないと言える、マインドセットが非常に重要だと感じています。スキルのあるエンジニアだと認められたいという思いが私自身ありました。とはいっても、実力以上に自分をよく見せたところで、得られるものは何も無いと思います。自分に出来ないこと、分からないことは誰かに質問し、教えてもらったことをしっかり吸収することが大事なのではないでしょうか。エンジニアを志すきっかけになったインターンでも、その重要性を痛感しました。
「ABEMA」Nativeチームの”15分ルール” は、何かに行き詰まった時、最初の15分間は自分で解決を試み、15分を過ぎたらチームメンバーに助けを求めるというものです。新たに参画したメンバーにとって質問や相談をしやすい環境をつくるため、策定されたルールです。最初の15分間は、相手の時間を無駄にしないため、その後助けを求めるのは、自分の時間を無駄にしないためだと教えてもらいました。風通しのよい環境で、相手の背景や事情を慮ってコミュニケーションを取るメンバーが、グループ全体を通して多いと感じています。
── 今後どんなエンジニアを目指していますか?
「ABEMA」で開発経験を積み、iOS開発の中で自分の専門領域を確立できればと考えています。その領域に関して深い知識を持つことで、事業に貢献していきたいです。

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新しい未来のテレビ「ABEMA」は、ドラマや恋愛リアリティーショー、ニュースなど様々なオリジナルコンテンツを制作・放送しています。そのコンテンツを広げるためのブランドプロモーションを担うのがコミュニケーションデザイン室です。責任者・佐藤洋介と廣川拓郎の2名に、仕事内容や今後の展望について話を聞きました。