「大切なのは自分軸と会社軸の “噛み合わせ”」
エンジニア6年目で経験した、PMへのジョブチェンジ

サイバーエージェントのエンジニア向け評価制度「JBキャリアプログラム」では、「エンジニア」「マネジメント」「スペシャリスト」と3つのキャリアの方向性を定義しています。人によっては複数キャリアにまたがる職務を担っていたり、時期によって変わることもあるなど、多様なキャリアを構築できることが特長です。
2013年にエンジニアとして新卒入社した後、プロジェクトマネージャー、グループ会社のバックオフィスチーム立ち上げと、事業成長のためにキャリアの幅を広げ続ける根岸に話を聞きました。
Profile
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根岸未来
2013年新卒入社。Webフロントエンドエンジニアとしてコミュニティサービスやプラットフォームの開発を行う。2019年、株式会社WinTicketに異動し、競輪・オートレースの投票サービス「WINTICKET」のプロジェクトマネージャー(以下、PM)として、プロジェクト全体の管理や事業推進を担っている。
「お節介だね」と言われることが多かったーー入社7年目で考えた、自分が本当にやりたいこと
── 学生時代について聞かせてください。当時からエンジニアになりたいという思いはありましたか?
情報科学部だったので、C言語やjavaなどプログラミングの授業があったものの、全くついていけず、当時は自分がエンジニアになるとは想像もしていませんでした。学部2年からコース選択した際にも、デザイナーに憧れていたので「情報デザイン」を選んだほどです。転機は大学院1年の夏、サイバーエージェント主催のインターンに参加したことです。1チーム3名で、私はアイデア発案、デザイン、プレゼンを担当したものの、「Tech Camp」と名付けられたインターンにも関わらず、ほぼプログラミングをしませんでした(笑)
ただ、自分で考えたアイデアが実際に形になって動く様子を見た際非常に嬉しく、「自分でも作れるようになりたい」と思いました。その後、HTML5やCSS3、JavaScriptの基本的な知識や技術を教えてくれる学生向けの無料講座「クリエイティブアカデミー」が開催されることを知りました。またとないチャンスだと思い受講し、全過程終了後に内定をもらいました。
── 6年間エンジニアとして開発に携わった後、どのような経緯でジョブチェンジすることになったのでしょうか?
2019年当時、所属していた部署の体制を変更することになり、異動先を検討する上で自分が本当にやりたいことを考える機会がありました。その際「メンバーの成長を支えたい」「事業の成長を支えたい」という2つが思い浮かびました。昔から、お節介だねと言われることが多かったのですが(笑)、人の成長を支えたいと思ったきっかけは、とあるインターン生のメンターを任されたことです。彼自身Web開発の経験が少なかったこともあり、これから何をしていきたいのか当初ははっきりしていないようでした。ただ、メンターとして目指す将来像や挑戦したいことを聞いたり、本人が様々な分野での経験を積む中で、次第に今後のキャリアが明確になっていく姿を目の当たりにしました。そこで感じたのは、自分が挑戦したいこと(自分軸)と、事業成長のために必要なこと(会社軸)が噛み合った時に、
人は最も成長するし、それが成果を出すための最短の道であるということです。その経験から、事業もメンバーも成長するために、自分が担当する事業でこのような “噛み合わせ” を積極的に増やしていきたいと思いました。
その後、新卒時代のトレーナーに相談したところ、開発現場でメンバーと事業の成長をサポートしたいのであれば、PMが向いているのではとアドバイスをくれました。そして統括していた横軸組織でPMとして受け入れてくれ、1on1を行うなどピープルマネジメントにも挑戦させてもらいました。今でも本当に感謝しています。

── 新たなキャリアへの挑戦に、不安を感じることはありましたか?
実は、異動直前に仕事運のおみくじを引いた際、結果が「凶」でとても不安になりました(笑) 。今思えば異動した初年度は苦労することも多かったので、多少は当たっていたかもしれませんが…また、自分に何ができるのか、強く不安に感じていたことを今でも覚えています。ただ、事前にPMについて調べたり、先輩方に話を聞く中で、まずは事業を成り立たせるためにどんなことにも挑戦してみようと決心し、異動しました。実際に異動してからは、顔見知りのメンバーが多い部署だったため、コミュニケーションがとりやすく、経験の無い自分でも取り組むべき課題が多く見つかったのでありがたかったですね。具体例を1つ挙げると、リリース前に品質管理(以下、QC)チェックを必ず通すように整備しました。今となっては当たり前のフローですが、ローンチ直後は慌ただしく様々な新機能をリリースしていたためスピード重視だったようです。スピードと安定稼働を天秤にかけて、QC実施を必ず実施しようとチームで決めました。
開発経験があるからこそ、メンバーからの信頼をいち早く得られた
── エンジニアとPMでは役割や仕事内容にどのような違いがありますか?
あくまでも個人的な考えですが、エンジニアは正確かつスピーディに新機能や施策を実装すること、PMは事業を伸ばすこと、という違いがあると思います。「WINTICKET」には事業に寄り添うエンジニアが多く、その時々の役割や事業のフェーズによりどの軸を優先すべきか変わることもあるため、一概には言えないのですが。PMとしての現在の重要な役割は、プランニングポーカーの仕組みを用いて、行うべき施策の優先順位付けや、各プロジェクトメンバーのアサインを行うことです。
── エンジニアを経験したPMならではの強みは何だと思いますか?
開発経験があるためエンジニアたちと共通言語が多く、システムの仕組みも分かるため、コミュニケーションが取りやすいことだと思います。例えば、ローンチ直後の慌ただしい中で、エラーが出た際にはどのチームに相談すべきか迅速に判断できました。また、データを集計したい際には自身でクエリを書いたり、HTMLの知識を活かしてメルマガ運用を行ったりと、エンジニア出身者だからこそ力になれるタスクの積み重ねを心がけました。その結果、PMとしてメンバーに信頼してもらえるまでのスピードを少しでも早められたのではと感じています。

── エンジニア、PMと異なる立場でプロダクト開発に携わる中で感じた、開発環境としてのサイバーエージェントの魅力を教えてください。
グループ内で100以上の子会社があり、新規立ち上げから運用まで様々なフェーズの事業が存在していることだと思います。タイミングが合えば挑戦できる文化が浸透しているので、特にチャレンジ精神のある方にとっては魅力的な環境だと思います。もし周囲に気軽に相談できる人がいなかったとしても、キャリアエージェントや社内向け求人サイト「キャリバー」といった制度が整っているため、挑戦しやすい環境だと感じます。
── 今後、新たに挑戦したいことはありますか?
「WINTICKET」では、肩書きに捉われず、職種の垣根を超えて活躍してほしいという組織文化があり、私以外にもジョブチェンジを経たメンバーが数名います。エンジニアからPMへのジョブチェンジを経て、これからはPMと兼務してバックオフィスにチャレンジすることになりました。きっかけは代表の佐野から「今後バックオフィスを強めていきたいので、やってみない?」と言われたことです。自分の性格に合っているのではと思ったこと、またPM を3年経験し、今後さらに新たなスキルを身につけていきたいと思っていた時期だったので決断しました。各メンバーが本業に集中でき、日々拡大する事業をしっかりサポートできるよう、強固なバックオフィス体制を構築していきたいと考えています。バックオフィス業務は自分にとって未知の領域ですが、PMにチャレンジした時のように、先輩方に教えていただきながら、事業を成功させるためにはどんなことでもやるという気概で取り組んでいけば、道は拓けると信じています。
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