【Mリーグ開幕記念】たかひなが語る、渋谷ABEMASが最高のチームへと進化した理由
ー渋谷ABEMAS 多井隆晴×日向藍子ー

Mリーグ創設から唯一、4年連続でファイナル出場を果たす渋谷ABEMAS。多井選手に頼り切った過去とは異なり、昨シーズンは、各メンバーがしっかり役割を果たし優勝争いにしのぎを削りました。チームとしてひとつ上のステージへと進化を遂げ、彼らの口から語られるのは仲間への絶大なる信頼でした。
Mリーグ2022-23シーズン開幕を記念し、渋谷ABEMASのインタビューをお届けします。
★ショーマツ対談(渋谷ABEMAS 白鳥翔×松本吉弘)はこちら★
間違いなく、今がチームとして1番いい状態
─まずは昨シーズンの振り返りつつ、ご自身の変化や成長について教えてください。

日向さん
個人としては、レギュラーシーズンの序盤に8連続逆連対など、こてんぱんにやられました。Mリーガーになって3年目、初めてあんなに負けた。勝ってる時でもメンタル維持が大変なタイプなのに、負けが続いたときの気持ちの立て直し方など、学びがありました。
チームとしては、ファイナルまで戦い抜けたことはよかったし、多井さんに任せっきりじゃなかった分、2年前より悔いがないというか。全員でやりきったといえるシーズンでした。
同じ3位でも、気持ちが全然ちがう3位です。

多井さん
優勝できそうな位置にいつもいるんだけどね。まあでも、これでアガれば優勝というのが自分の中で幾つかあって、本当にあと一歩で掴めそうなところまできてる。そういう意味では、初めて決勝戦という感触を味わったシーズンでしたね。雰囲気、技術、メンタル、総合的に今がチームとして1番いい状態であることは間違いない。
最後の最後、ふりこんでもいいじゃん、ラスでもいいじゃんという開き直りがあれば優勝できるよ。次は開き直れそうだなという変化が個人としてはありますね。

「新しいユニフォーム、ゴールドが華やかでかっこいい!」と日向選手。
─チームの結束力があがってる要因は?

多井さん
麻雀の技術は、知識や経験が底上げされてるから年々強くなっていってるんだけど、人間性の部分だよね。それぞれがみんなを気遣って、それがいい形になって現れてる。

日向さん
それは多井さんの変化も大きいと思っていて。
多井さんがね、どんどんまろやかになってるんですよ。

多井さん
歳だよ、歳!

日向さん
いや、年齢ってことだけじゃなくて、上に立つ人間がどうしたら下がうごくのか、みたいなことを熟知した感じ。
麻雀の強さでチームを引っ張ることに加えて、リーダーシップの極意までも習得してますね。
「アベマズって家族みたい」ってよく言うんですけど、そういうムードは多井さんがつくってくれてるのかなと思います。気軽にたかちゃん、たかはるって呼べるのもそうだし。

多井さん
Mリーグは「チーム戦」なんでね。レギュラーシーズンだと90試合を皆で20数試合ずつわけるわけでしょ。日向や他のメンバーが1番たのしく、心身ともに絶好調で出られるように考えることが、チームメイトの仕事なんですよ。
それぞれ調子良い時も悪い時もあるじゃん。
どんな時でも気持ちよく戦ってもらう、もし負けても少しでも前を向けるようにする、そういうサポートの大切さをこの4年で学びましたね。

日向さん
変化の1つとしては「試合に出たい/出たくない」も言うようになったね。

多井さん
俺はけっこう遠慮しちゃって言えないタイプなんだけど、しょーちゃん(白鳥選手)が積極的に言うよね。

日向さん
そういうのも含めて本当にいい雰囲気。
しょーちゃんはとにかく包容力の塊のような人だし、モッティー(松本選手)は麻雀も人としても成長角度がものすごい。
それぞれの個性のバランスがすごく良くて、8チームの中で1番「チーム戦」を体現してるチームだと思います。
アベマズは日向がいなきゃダメ
─多井さんからみて日向さんはどうですか?

多井さん
僕からみた日向は…お母さんみたい。

日向さん
(笑)

多井さん
僕ら男子3人は、すぐ突っ走っちゃうんだよね。これまで麻雀もトントン拍子に勝ってきたところがあって、その分、躓くとガクッと落ちるんだよ。
でも日向は色々経験してて、結婚して子どもがいることもそうだし、人生経験が豊富だから精神年齢が高い。ちょっとしたことでは動じないというか。
自分のことに関しては気持ちの浮き沈みはあるんだけど、たとえ自分に余裕がなくても相手を思いやる強さがあるよね。
僕がチームの精神的支柱なんて言われたりもするけど、それは日向ですよ。

日向さん
めちゃいいこと言ってくれる!

多井さん
日向が入っていいチームに変化したのは間違いないから。別の選手だったらこうはならなかったと思うよ。
だからやっぱり(ドラフトで指名した)藤田社長は見る目あるよね。
─では日向さんにとって多井さんはどういう存在ですか?

日向さん
さっきもリーダーシップの話したけど、あらゆる能力を手にしてる人。
麻雀プロもYouTuberも別のことも何でも。常に色んなことに挑戦してるし、何をしても成功する。
麻雀も、麻雀以外も、激しくリスペクトしてます。

多井さん
(深くうなづく)

日向さん
特に若い人が麻雀のキャリアに悩んだ時は、多井さんから学んでほしいですね。プロフェッショナルとしての最高のお手本だと思います。
でもYouTubeの配信数からもわかる通りやりすぎちゃうというか…すぐに無理しちゃうので、それは周りが止めてあげなきゃなと思います。

多井さん
そうなんだよねー。

日向さん
最高峰の麻雀スキルも、ビジネスパーソンとしての考え方も、こんなに間近で学べるって本当にすごいことだと思う。この刺激が私やチームの成長にも繋がってると感じてます。
これからも多井さんが新たな引き出しをあけるときに、私たちもそばにいて、一緒に高めあっていけるといいなと思います。
俺らのアオハルをやるだけ
─今シーズンの目標を教えてください!

日向さん
もちろん優勝ではあるんですけど、自分が納得できる麻雀をしたいですね。今シーズンは粘り強く打ちたいというのを目標に掲げています。私はラスが少ないけど、デカトップもないので、1000点でも多く持ち帰れる選手になりたいなと。踏み込みの強さをレギュラーシーズンから見せられたり、バランスがとれるといいなと思ってます。「しつこい女になる」が目標です!
仲間の3人の麻雀はしつこい系男子なんですよ。そういう引き出しを自分でつくれるように練習重ねてきました。

多井さん
個人としては、5年連続プラスで終えることですね。無理せず細々やりますよ。他の3人を足したスコアでマイナスになることはもうないと思うんで、僕が強引に+200を狙うよりチームが負けないことを第一に考えます。
チームとしては、これまで通りの麻雀をするだけです。トータル成績はアベマズが1番なんで、ただ優勝できてないという理由で何かかえちゃうのはもったいない。
─「10年間このチームでやりたい」と発言されてましたね。

多井さん
契約満了って言葉、あんまり好きじゃないんだけど、入れ替え規定でMリーグを去った人が出てるでしょ。
僕としては、たった2年成績が悪いだけで誰かがクビになるっていうのは、その人や家族の人生、未来がかかってるのにな…って思うんですよ。
麻雀界のなかでMリーグだけをこんなに輝かしい舞台にしておいてそこから下ろされたら、僕なら耐えられないのね。出なきゃよかったって後悔してMリーグを恨んじゃう。そういう夢も希望もない場所にしたくないんだよ。
今YouTubeとか色々やってるけど、そういう活動の中でMリーガーのセカンドキャリアとして何か違う道をつくらないとなとも思ってる。さすがに全員は無理だけど、せめてアベマズのメンバーだけは必ず守ろうとは思ってますよ。
だから、言い方悪いけど、10年で1回優勝するよりも10年ファイナルに出続けることの方が大事。

日向さん
多井さんは、ファイナルにいくことが何より大事だって公言してくれるんですよ。絶対に誰もクビにしたくないからって。
その言葉のおかげで冷静になって試合に臨めるところはあります。

多井さん
誰かが欠けたら、その後のモチベーションに自信がないもん。そこだけは回避していくような戦いをしていきますよ。

日向さん
これまでアベマズはメンバーの入れ替わりはないけど、他のチームは変わってるよね。
今回は新しく3人入ったけど、気になったりする?

多井さん
全っ然!
???????俺らは俺らの青春やるだけでしょ。

日向さん
アオハルね!

多井さん
だってシーズンがはじまってみないとわかんないじゃん。実力通りにMリーグの舞台で勝てるかどうかはわからないからね。
俺たちはただ自分たちの麻雀を、楽しんでやってくだけだよ。
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