
千手 耀平
AI事業本部
バックエンドエンジニア
開発責任者
東京理科大学機械工学科を卒業し2021年に新卒入社。AI事業本部Dynalystに配属され、3年目にテックリード、開発責任者に就任。その後、新規インストール配信のGAIN Adsの立ち上げに参画し黒字化に貢献。他にも、サーバー移管によるコスト最適化やパフォーマンスチューニングに携わり、月額1,000万円のシステムコストカットを実現。2024年AI事業本部ベストエンジニアマネージャノミネート。
1日の流れ


現在の仕事内容について教えてください
「Dynalyst」は、スマートフォンアプリやモバイルサービス向けの広告配信プラットフォームです。新規インストール広告とリターゲティング広告の2つを武器に、常に「広告主やユーザーのニーズをどう満たすか」を追求しています。広告市場には、計測の不透明さに紛れて不正な広告も多く存在しますが、私たちは「本当に価値のある広告だけを届ける」という信念を貫いてきました。ユーザーには意味のある体験を、広告主には誇れる成果を。その実現に誇りをかけています。
私はその中で、開発責任者としてプラットフォーム全体の開発をリードしています。役割は単なる開発の遂行にとどまらず、メンバーが成長できる挑戦的なミッションを見い出し、託していくことも大切な責務です。技術の力で事業を前進させると同時に、仲間の成長を支える。その両輪を意識して日々取り組んでいます。
Dynalystは、最大50万リクエスト/秒が飛び交う国内最大級の広告配信プラットフォームです。その膨大なトラフィックの中で安定的かつ高品質な配信を実現するのは容易ではありません。だからこそ、分析や配信結果に真剣に向き合い、成果を伸ばすための施策を模索し続けています。スケールの大きな事業に挑み、価値を生み出し続けることに、大きなやりがいを感じています。
若いエネルギーに満ちた組織では、新卒であっても手を挙げれば大きな挑戦のチャンスが巡ってきます。私自身も仲間と共に挑戦を重ね、成長を分かち合いながら前進しています。
学生の時、取り組んでよかったことは?
経験豊富なエンジニアとつながり、実務を通じて成長できる環境に身を置くことを大切にしてきました。学生時代はスタートアップ企業でのインターンに打ち込み、実際の業務に深く関わる経験を重ねました。特にアプリケーション開発でネットワーク領域を任されたことは、実装力だけでなくシステム全体を俯瞰する視点を養う大きなきっかけとなりました。
当時は、数字に直結する成果よりも、自分の興味や「難しそうだけれど挑戦したい」と思える課題にあえて取り組んでいました。時間はかかりましたが、技術理解を深め、課題に向き合う粘り強さや探究心を培うことができました。
こうした経験は、現在の仕事においても「技術をただ使うのではなく、その背景や仕組みを理解し、より良い形で活かす」という姿勢につながっています。
これから選考を受ける学生のみなさんへ一言
生成AIの台頭により、「単純な技術力」だけでは生き残れない時代に突入しています。
これからのエンジニアに求められるのは、ただ“ものを作れる人”ではなく、それを“価値に変えられる人”。CTOのように技術をビジネスへ昇華し、成果へつなげる視点と行動が欠かせません。
私自身、「プログラミングにプログラミングされない」という言葉を常に意識しています。技術をただ使うだけでは、いずれ切り売りされる存在になってしまうからです。生成AIによって「形を作ること」のハードルは大きく下がりましたが、その仕組みや背景を理解し、どう価値へと結びつけるかを考えることが差を生みます。
だからこそ学生の皆さんには、完成されたアウトプットを急ぐのではなく、「なぜ動くのか」「どんな仕組みで成り立っているのか」といった背景まで理解しようとする姿勢を大切にしてほしいです。時間のかかる課題にあえて挑み、自分の頭で考え抜く経験が、将来「価値を生み出せるエンジニア」になるための土台になります。
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