年末年始に家族で楽しむ「ABEMA」アニメ!視聴データが語る人気作品
新しい未来のテレビ「ABEMA」のチャンネルのうち、現在約27(2024年12月時点)を占める「アニメチャンネル」。新作アニメの先行&独占放送の強化などが奏功し、今年7月には開局以来最高の視聴者数を更新※しました。
本記事では、レグザの視聴データに基づくおすすめアニメや、年末年始に家族で楽しめる「ABEMA」のアニメチャンネルについて、両社の対談を通じて詳しくご紹介します。年末年始のひとときを、「ABEMA」アニメでさらに充実させましょう。
※「ABEMA」で配信しているアニメコンテンツの累計視聴者数(対象期間:2024年7月1日(月)から2024年7月7日(日))
「ABEMA」アニメ『【推しの子】』などで累計視聴者数が開局史上最高
─ まずは、「ABEMA」のアニメチャンネルの現状を教えてください。
山崎:「ABEMA」の開局以来、アニメチャンネルは一貫して高い人気を誇っていますが、今年の7月に1週間の累計視聴者数が開局史上最高数値となりました。
その要因の1つは、新作アニメの強化です。以前からコアなアニメファンだけでなく、若年層や女性からの視聴の多さが「ABEMA」アニメの特長ではありますが、『【推しの子】』や『〈物語〉シリーズ』、『しかのこのこのここしたんたん』といった人気新作の無料、独占放送などで、さらなる認知拡大と利用者層の増加に繋がりました。
特に『しかのこのこのここしたんたん』は、「ABEMA」で先行放送した第1話に多くの反響をいただいたことで、急遽24時間連続無料放送を決定。「ABEMA」だからできたフレキシブルな編成だと感じています。
片岡氏: 「ABEMA」のチャンネル数とジャンルの幅広さは、アニメファンにとって魅力的ですよね。
山崎:有難いことにそういった声をよくいただいています。2024年12月時点では約27チャンネルで、クールごとの最新の作品や、異世界・ファンタジーアニメ、ラブコアニメ、日常・青春アニメ、深夜アニメなど幅広いジャンルを揃えています。視聴者のニーズに添えるように、コンセプトの見直しを度々行い、常に新鮮なコンテンツを提供することを目指しています。
ーレグザ視聴者の年齢層など傾向を教えてください。
片岡氏:テレビなので、視聴者層は非常に幅広く、全世代をカバーしていると言っても過言ではありません。特に、複数人で構成される世帯では、家族でテレビを共有して視聴するため、年齢や性別を問わず多様な視聴者層が存在します。
そのなかでも、レグザの「みるコレ」というクラウドサービスを通じて、特に女性が興味を持つような推し活に便利な推しの出演番組リストや、歌番組のシーンやトーク、朝ワイドのコーナー頭出しなどを提供したり、アニメやドラマのキュレーションサービスの強化や、視聴データを用いたnoteでのおすすめ番組の発信を行っています。
67万サンプルのアニメ視聴データによる番組ランキングやおすすめ番組記事 (レグザ みるコレ編集部)
あなたが “見たいもの” に出会えるレグザのサービス「みるコレ」
アニメに関しては私自身、毎クール50作品以上見ていますし、67万サンプル※という膨大な視聴データ分析もあるので、人気番組や視聴者層にあわせたお勧め番組をご紹介するよう努めています。
※約67万台の視聴データ (TOKYO MX が視聴できる東京都、神奈川県、埼玉県) での集計
レグザデータからみる2024年秋新作おすすめアニメ
─ 毎シーズンすごい数を見ているのですね!では、今クールのおすすめ作品を教えてください。
片岡氏:2024年秋アニメの新作でおすすめを3つ挙げるなら、『チ。―地球の運動について―』、 『ダンダダン』、『アオのハコ』です。
私は、絵作りや演出に左右されない原作の評価の高さを重要視しておすすめアニメを決めているのですが、『チ。―地球の運動について―』は、第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか数々の賞を受賞しているこの作品は、重厚で丁寧なストーリー展開が魅力で、妻も子供も家族全員がその深い内容に引き込まれ、アニメ化を楽しみにしていました。
山崎:『チ。―地球の運動について―』は、ABEMAとNetflixのみで配信を行うという、「ABEMA」として新たな取り組みでした。おっしゃる通り、テンポよくサクサクみていくようなタイプのアニメとは少し違いますが、骨太なストーリーが主に男性層に好まれ、「ABEMA」でも普段アニメを見ない方からの視聴も多くありました。
私も毎週楽しみにしている『ダンダダン』は、「ABEMA」内の視聴ランキングでも1位です。無料で一挙放送も行っているので、世間からの注目が上がるにつれ、どんどん視聴数を伸ばしています。
片岡氏:「ABEMA」のレグザ視聴データでは、ティーンやM1 、F1の若い世代からの人気が高かったです。
『アオのハコ』は「週刊少年ジャンプ」連載中の大人気漫画で累計発行部数650万部突破(2024年12月時点)の人気作をアニメ化したもの。部活ものの青春ラブストーリーとして高く評価されています。
こちらはやはりメインターゲットとなるティーンの人気が高いですね。週刊少年ジャンプ連載ですし若い男性に強いのは当然ですが、女性はF1層以外にも幅広い世代から見られています。
あとは『ブルーロック』も面白いですし、隠れた名作という観点で個人的なおすすめは『疑似ハーレム』です。その名の通りいわゆるハーレムではなく、演劇部に所属するピュアな二人だけのラブコメディです。七倉 凛役を演じる声優の早見沙織さんの様々な演技を楽しめるところがポイントです。
あとは、『NieR:Automata Ver1.1a』の第2期がこの夏に放送されました。後半にすすむにつれ、SF要素はどんどん濃くなっていくところはSFジャンル好きとしては最高でしたし、後半の展開には驚きと感動がありました。エンディング曲も今年一番と言って良いくらい素晴らしかったですね。
─ そのほか「ABEMA」ではどういったアニメが人気がありますか?
山崎:「ABEMA」では、今年10月から「広告つきABEMAプレミアム」という新しいプランを開始していて、「ABEMAプレミアム」と「広告つきABEMAプレミアム」限定のコンテンツを拡充しています。
例えば、大人気アニメの劇場版『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』や『〈物語〉シリーズ』など、2024年新作秋アニメ15作品以上の見放題独占配信を行いましたが、特に『Re:ゼロから始める異世界生活」は大きな反響がありました。
片岡氏: 異世界系作品はM3を中心にM2、『やり直し令嬢は皇帝陛下を攻略中』など女性主人公のものはF3を中心にF2に非常に人気があります。一方で、『【推しの子】』は幅広い年齢層に支持されており、特に若年層や女性に人気があることが視聴データからわかります。
山崎:「ABEMA」での視聴データとはまた違う側面もみえそうで面白いですね。視聴データを活用して、ターゲット層に合わせたコンテンツの提供など連携を強化していきたいです。
片岡氏:是非。視聴データの分析は、視聴者のニーズに応じたコンテンツ提供やプロモーションに非常に重要です。しかし、何よりも大切なのは、アニメファンに喜びや新たな作品の気づきを提供することだと思います。情報も作品数も非常に多い現代ではどうしても話題になるのは、みんなが良いと言う最大公約数的な作品に偏ってしまいます。しかし、実際には世代や性別によって刺さる作品は異なります。
だからこそ、メディア特性や作品の魅力を掛け合わせて、いかに視聴者にアニメの魅力を伝えるか、視聴者が「面白かったじゃん、これ気づかなかったよ」と思ってくれるような体験を提供することが重要で、それが「ABEMA」にとってもレグザにとっても大きな喜びなんだと思うんですよね。
ですから、これから両社が視聴データを交換し合い、様々な角度から埋もれがちな作品を発掘し、視聴者に新たな楽しみや素晴らしいコンテンツを届けていけたらと思います。
年末年始もアニメみるなら「ABEMA」
ー最後に、年末年始の「ABEMA」アニメの楽しみ方について教えてください。
山崎: 年末年始は、家族とゆっくり過ごす方も多いと思います。
「プリキュア」や「ドラえもん」など、子どもから大人まで楽しめる人気作品の公式無料チャンネルもありますし、秋の新作アニメが終わったタイミングでもあるので、見逃していた作品を一気に楽しんでいただくのも良いですよね。「ABEMA」では年末年始期間で、350シリーズ以上の作品の無料配信を予定しています。
また、12月26日19時からは、2024年に放送されたアニメ作品の中から、ネットやアニメ業界で“一番バズったアニメ”を発表する国内最大級のアニメアワード「日本アニメトレンド大賞2024」を無料生放送します。昨年に続いて2度目の開催となる今回も、X(旧Twitter)やアニメ!アニメ!などのプラットフォーム、そしてABEMAアニメでの視聴データを元に、様々な角度から2024年のアニメ作品を徹底分析し、各部門の“大賞”作品を選出します。
今年は昨年よりも賞の数を倍増させ、より多くの作品に光を当てることを目指しています。これにより、多様な作品が注目され、視聴者の皆さんに新たな発見や楽しみを提供できればと思います。
さらに、当日の模様は「ABEMA」だけでなく、日本初の試みとしてXと連携し、X トレンド欄でのライブ配信も実施します。2024年の総決算として、そして2025年のアニメ業界を先取りする内容としてお届けしますので、ぜひ1年の締めくくりとしてお楽しみください!
■お知らせ
レグザのアニメデータ分析の詳細はこちらよりご確認いただけます。
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「DXダイレクトビジネスセンター」は、それらの知見とアセットを活用し、顧客企業のデジタルサービスの戦略策定・データ活用・UI/UX・開発・グロースを一気通貫で行っています。
「DXダイレクトビジネスセンター」では2023年の設立時から、エン・ジャパン社へUI/UX設計を重視したアプリ開発、サービスグロースに重要な追加機能提案など様々なビジネス支援を行ってきました。本記事では、同社執行役員 マーケティング本部長の田中奏真氏と、DXダイレクトビジネスセンターのチーフコンサルタント原田拓実が、これまでの取り組みを通じてデジタル上のビジネスを加速させるために必要なことについて対談しました。