技術者による技術者のための「あした会議」、「CA BASE SUMMIT」開催レポート

技術・デザイン

当社では継続的に新規事業を生み出し続けるため、様々な取り組みがありますが、その代表的な成功事例が「あした会議」です。2006年よりスタートし、これまでに累計37社の子会社設立を決め、それら新規事業から累計売上高約3,639億円、営業利益約497億円を創出しました。2017年からはエンジニア・クリエイターが中心となって実施する技術者版「あした会議」も毎年実施しており、2021年からは「CA BASE SUMMIT」と題して開催しています。
こちらでは、当社の開発組織において「CA BASE SUMMIT」がどのように重要な役割を担っているのか、先日開催した同会議の当日の様子と合わせてご紹介します。

継続的にイノベーションを生み出すための、最も重要な取り組み

当社は2006年に「技術のサイバーエージェント」を掲げて以来、技術力の強化に取り組んできました。変化が激しい業界においても、持続的な成長を実現する技術経営を追求すべく、「変化対応力」を競争力としています。変化対応力を推進する3つのエンジンとして、特に注力しているのが「イノベーションの推進を継続的に実現する仕組み」、「開発総合力」、「オーナーシップ・カルチャー」です。なお、変化対応力についての詳細は「サイバーエージェントグループ技術経営のコア『変化対応力』を推進する、3つのエンジン」をご参照ください。

「CA BASE SUMMIT」はイノベーションの推進を継続的に実現する仕組みにおいて、最も重要な取り組みの1つといえます。同会議では、 最新技術を利用した新たな価値創造やサステナブルな成長を実現する組織、 グループ内の技術資産の最大化を推進するアイデアだけでなく、開発現場が直面するクリティカルな組織課題に対する解決策も提案されるのが特長です。
「CA BASE SUMMIT」をきっかけに様々な技術者向けの取り組みが生まれましたが、「Tech DE&I プロジェクト」の前身であるエンジニア・クリエイター発ダイバーシティ推進プロジェクト「CAlorful」もその1つです。

“本家” ともいうべき「あした会議」では各執行役員が事業責任者や専門分野に長けた人材4名を選抜し、チームを組みます。一方「CA BASE SUMMIT」では、各事業の技術経営・デザイン経営をリードするCTOや主席が中心となってチームメンバーを選抜します。メンバーは肩書きに関わらず全社横断で選抜されるため、所属部署や職種の垣根、年次を超えた交流の場としても機能しています。
また、審査員は当社代表 藤田のほか、常務執行役員(技術担当)長瀬、執行役員 クリエイティブ担当 佐藤、主席エンジニア 西尾、木村が務めました。

お題は、あくまで “現実的” な実行案を提案すること

「CA BASE SUMMIT 2023」は8チーム、全49名が参加し、およそ3年ぶりにオフラインにて開催しました。テーマは、最高品質のプロダクトを生み出すためのテクノロジーとクリエイティブ、そのためのカルチャーやマネージメントの仕組み、人材の採用の仕組みなど、会社全体の方向性や戦略を理解した上で、現実的な実行案を提案すること。各チームが約1ヶ月間にわたり検討を重ねた渾身の2案を持ち寄りました。

開会の挨拶後、早速各チームが1案目のプレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションの際は、簡潔にわかりやすく提案内容をまとめたスライド1枚を最初に提示し、その後数枚のスライドで詳細説明を行い、全てを3分以内に終えるルールです。プレゼンテーション終了後、審査員からの質疑応答を行います。厳しくも核心をついた質問もあれば、会場全体が笑いに包まれるような和やかな場面もありました。

全チームによる1案目の提案終了後、審査員5名が別室で審査を実施。その後中間発表を行いました。

2案目の提案・審査を経て、ブラッシュアップタイムを用意。審査員たちが各チームを回り、質疑応答では伝えきれなかった詳細なフィードバックを行ったほか、チームメンバーが審査員に熱心に質問し、あちこちで熱い議論が繰り広げられていました。

各決議案の実行スピードの速さが特長

ブラッシュアップタイムの後、改めて全2案の提案が行われ、結果発表、懇親会を行いました。
今回は10案が決議されました。生成AIを力強く推進する取り組みやLLM技術者の人材育成施策、セキュリティ強化に関する施策、全社の交流を促進するアイデア、将来を見据えた新組織の発足など多岐にわたるものでした。「あした会議」同様、「CA BASE SUMMIT」も開催終了後の実行スピードの速さが特長です。各決議案の実行責任者を決め、開催翌日から実行に向けてのアクションが進められています。

今後も当社開発組織では、「CA BASE SUMMIT」などの取り組みを通して変化対応力をより一層向上させ、テクノロジーとクリエイティブを会社の競争力とすべく、さらなる進化を遂げたいと考えています。

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