過去最高の業績を更新し続ける広告事業。
最大の競争力である人材育成のカルチャーに迫る。
創業以来20年以上にわたり継続的に事業拡大してきた、インターネット広告事業。2021年度の売上高は3,213億円と過去最高を記録し、今後さらなる成長を見込んでいます。組織規模は約2,000名に拡大し、ますます重要性が高まる人材育成への投資。今回は、インターネット広告事業本部の育成カルチャーについて責任者 中田に話を聞きました。
多様な育成プログラムを通じて、入社後のスタートダッシュを支援
2011年新卒入社。インターネット広告事業本部にて営業局長を経て、2015年から100%子会社代表取締役社長に就任。2016年サイバーエージェント執行役員に就任し、インターネット広告事業本部の統括を務める。2021年より部署全体のオンボーディング・育成の責任者を担当。
ーインターネット広告事業本部で注力している入社者のフォローアップについて教えてください。
中途社員向けの入社プログラム「CYBIRTH」、入社3ヶ月で戦力化を目指す育成プログラム「スタメン」、チームで組織課題の解決案を提言する「DASH会議」などを段階的に用意しています。
ー中途社員向けの入社プログラムはどのような背景で生まれたのでしょうか?
新卒社員には会社全体で手厚く研修を行っていますが、中途社員にも良いスタートダッシュをきってもらうための機会が必要と考え、「CYBIRTH」というオンボーディング※の取り組みをしています。
この「CYBIRTH」では、活躍社員の仕事へのスタンスや役員からのメッセージをまとめた「ウェルカム動画」を通じてカルチャー理解を深める場を創出。また、入社時の不安を解消したり気軽に相談できる相手を見つけてほしいという想いを込め、中途社員のパネルディスカッションを行っています。
プログラムの最後には、働く上で何にコミットメントするのか、今後の行動指針をそれぞれが決定します。最初にマインドセットする機会をつくることは、最大限パフォーマンスを発揮するためにも重要だと考えています。
※オンボーディング:新入社員の受け入れから組織の一員として定着させ、戦力として立ち上がるまでの一連の受け入れ支援
「部署全体で入社者の成長にコミットする」それが私たちの育成カルチャー
ー入社後に受ける育成プログラムについて教えてください。
新卒・中途で入社した社員を3ヶ月で戦力化する「スタメン」という育成プログラムがあります。個々人がトレーナーと共に目標設定し、インターネット広告事業本部全体で横断的にモニタリングを実施。所属の事業部ごとにチーム戦となっていますが、目標達成のためにチームを超えて助け合う場面もあったりしますね。
困っている新人がいたら全員で手を差し伸べる、人の成長を諦めない、というのが私たちの育成に対する考え方。入社者が愚直に頑張る姿を見て先輩社員たちも鼓舞されるし、部署全体で育成していこうという雰囲気の醸成にもつながっています。また、月に一度「スタメン月初会」という場で成果をあげた個人やチームを表彰することで、仲間の成果や頑張りを賞賛する、当社らしいカルチャーを体感する機会をつくっています。
ー様々なプログラムを通して、入社後に会社を理解する機会が設けられているのですね。
入社後半年経った社員で事業部を超えてチームを組み、組織課題を幹部に提言する「DASH会議」も注力している取り組みの一つです。同時期に入社した社員同士のつながりができることで、一緒に会社を盛り上げていこうという意識の向上にも寄与しています。
「DASH会議」はサイバーエージェントの伝統的な経営会議「あした会議」を参考に設計。入社間もない社員でも、組織課題だと感じたことは自分たちで変えられる経験をしてほしいと考え始めました。
持続的な事業成長のため、進化し続けてきた人材育成
ーこれらのプログラムをつくる時に、重要視しているのはどのようなところでしょうか?
会社のカルチャーを理解し組織に慣れること、それが入社後半年くらいは一番大切だと考えています。自分で宣言して仕事をつくる、仲間の成果を称えるというような当社に根付くカルチャー浸透ができるか。それが育成の大部分といっても良いかもしれません。その理解がブレていなければ、基本的には勝手に成長していけると思いますし、そういう環境を用意しています。
ー過去最高の売上を更新し続けているインターネット広告事業本部。人材の育成強化が事業成長へつながっている実感はありますか。
新しいメンバーを最速で戦力化させることは、事業で成果を出すために欠かせない要素です。大前提として、インターネット広告事業本部はチーム戦で業績をつくっているという意識があって、良いチームをつくれないと良いリーダーではないという考えが当たり前なんですね。人材を大きな競争力に、インターネット産業の発展と伴走するようにずっと拡大してきた事業。その成功体験があるので、組織規模が拡大した現在も育成に対するカルチャーが廃れずに進化し続けています。
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