新卒1年目でママに。自分のペースで新しいキャリアを開拓する若手広告営業社員の働き方

女性のキャリア

女性横断組織「CAramel」は、十人十色の女性の働き方を応援し、様々な活動を行ってきました。本特集では「何色にもなれる、カラフルキャリアなサイバ ージェント」をテーマに、様々な働き方を自ら創り出してきた女性社員をご紹介します。今回はインターネット広告事業本部でシニアコンサルタントとして活躍中の若手ママ社員にインタビューを行いました。

Profile

  • 【インタビュー対象者】天見真優
    2018年新卒入社。広告営業を経験。入社4ヶ月で産休・育休を取得し一児のママに。2020年インターネット広告事業本部第二本部に復職。SEMコンサルタントとして従事し、2022年4月シニアコンサルタントに昇格。

  • 【インタビュアー】服部瑞希
    2019年新卒入社。株式会社CyberACEにてSEMコンサルタントを経験した後、第一子の産休育休を経て復職。同社にて新規提案などマーケティング活動に従事した後、2022年6月より第二子の産休に入る。

“新人賞”をとってスタートダッシュを志した入社初期

ーーー内定者時代や入社当初のことを教えてください。

2018年の新入社員として、早い時期に内定をもらっていました。大阪大学の理系学部に通っていたので平日は研究が忙しかったですが、子会社のハシゴなどで学業とのバランスを取りながら内定者アルバイトを行いました。内定者時代は、イベントがあると司会に立候補したり、同期社員と積極的に関わるようにしたりと、自分の顔と名前を知ってもらえるように意識して行動していましたね。

ーーー入社当時からスタートダッシュを切りたいと考えていたそうですね。

サイバーエージェントへの入社理由は、将来何かやりたいことが見つかった時にそれをやれるだけの実力をつけられるように、若手からバリバリ働いていろんなことを経験したいと思ったからです。そこで年に2回行われる全社総会で新人賞を受賞し、任せてもらう仕事の幅を最速で広げていきたいと考えていました。

ーーー”新人賞”を目指していたことは、配属先の上司にも話していましたか?

はい、最初から話していました。上司は「絶対にとろう!」と応援してくれて、入社してすぐに重要案件を任せてもらっていました。新規事業の子会社なので、丁寧に育成するという環境ではありませんでしたが、毎日がむしゃらに先輩たちの背中を追いかけて、仕事を覚えていきました。
 

出産というライフイベントを迎え、大事にしたい価値観に変化

ーーー入社1年目で、ライフイベントの変化があったと聞きました。

はい。入社してすぐに妊娠が発覚して、入社4ヶ月で産休・育休に入ることになりました。

ーーー産休・育休が決まり、どう感じましたか?

急な出来事で、私自身が1番驚いていました。入社してすぐに休職するということは、所謂”一般的なキャリア”から道を外すことになると感じ、これから自分のキャリアはどうなっていくんだろうといった不安や焦りを覚えました。
そんな思いの中で上司に報告したところ、「ほんまにおめでとう!!」と明るく受け入れてくれたその言葉に救われました。それまでは「ガンガン仕事頑張ろう!」と声をかけられていたのが、「家族や子どもを大事に、一旦子育てに集中しような。」と言ってもらうようになって。周囲からの前向きな反応で自分の不安や焦りがなくなりましたね。人と違うキャリアを歩むことになっても、こうして応援してくれる環境に感謝し、自分のペースで長い目線で、キャリアを作っていきたいと思うようになりました。

ーーー入社時に目指していた”新人賞”は難しくなりましたが、それについてはどう考えましたか?

ショックを受けたり、モチベーションが下がったりということは全くなかったです。これまでは自分のことだけを考えて、「活躍したい!」と思っていましたが、上司との対話などを通じて、気付くと子どもが最優先になっていました。「子どもと幸せに暮らしていくためにはどうしたら良いか」という軸に変わり、自分のために働くのではなく、大切なものを守るために働くという価値観になりましたね。
 

自分のペース、自分のタイミングで成果をあげていく

ーーー現在は、大阪支社で働いていますよね。

出産前に家族の支えを得られるよう実家がある大阪に戻りました。2020年の12月の復職以来、大阪支社でSEMの運用コンサルタントをしています。全社での表彰はまだ実現していませんが、部署のMVPを受賞し、2022年4月にはシニアコンサルタントに昇格することができました。

ーーー環境の変化があっても成果を上げていますね。以前と比較して、働き方は変わりましたか。

全然違いますね!産休前は毎日がむしゃらに、睡眠時間を削って遅くまで働いていましたが、今は保育園のお迎えがあるので定時に退社しています。かつては19時~23時頃が最も仕事が捗る時間でしたが、今は子どもとの時間を優先し、子どもが寝た後や朝の時間をうまく活用して、自分のペースで働いています。

ーーーモチベーションやスタンスには、どんな変化がありましたか?

妊娠がわかった時から、”子供のために働く”に意識が変わっていましたが、復職後はそれがより強くなりました。守るものがある分、入社当初よりもモチベーション高く働けています。
また、同期社員と比較すると入社後すぐに休んだ分、成果を出すのが遅れているなと感じているので、常に挑戦者のような気持ちで仕事に向き合っているところもありますね。
 

ーーー自分のペースでキャリアを作っていくのを体現しているのですね。

成果を出すために必要なことは、時間や量ではなくて"質"だと復職後感じています。もちろん1年目で”新人賞”を受賞することでチャンスが広がりますが、スタートが遅れても、人と違う働き方になっても、努力と工夫次第でキャリアの可能性を広げられると思います。

ーーー素敵な考え方ですね。子育てしながら最前線で働くのは、大変ではないですか?

よく言われるんですが、全く大変だと思ったことがないんです。私にとって子どもと過ごす時間は、皆さんにとっての通勤時間と同じようなもの。その時間があるからこそリフレッシュできますし、仕事の負担と感じたことがありませんね。

ーーー子育てと仕事を両立させるために意識していることがあれば教えてください。

そうですね、実はこの3年間一度も体調を崩したことがないんです(笑)子どものために、私が倒れてはいけないと気を強く持っていますが、ちょっと働き過ぎたと思ったらペースを落とすように意識しています。一時期ハードな働き方が続く時期があったときは、子どものことを考えて上司と業務内容を相談し、調整してもらいました。

ーーー自分の軸とペースを大切にしていますね。最後に今後目指す姿や目標を教えてください。

働き方については、自分でうまくバランスを取りながら、今の部署で長く働いていきたいです。今はママ社員は私1人ですが、周囲の理解もあって働きやすい環境ですので、それをこれからライフイベントを迎える人たちに伝えていきたいと思っています。

担当業務では、主にショッピング広告の領域で、マーケットトップであり続けるための成果を上げていきたいですね。

スタートダッシュで休んだ分、私のキャリアはまだまだこれからです。
育児を優先しながら、マーケットのトップを走り続けることを体現したいと思います。
 

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サイバーエージェントで働く女性社員の課題に向き合い、これまでの6年間で数多くの施策を実施し、社内実績を積み上げてきました。

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