若手漫画編集者が3倍速で成長する環境──
「STUDIO ZOON」で描く未来

サイバーエージェントが運営する縦読み漫画コンテンツスタジオ「STUDIO ZOON」で、若手編集者として活躍する竹内。大学時代に培った経験を活かし、入社わずか数ヶ月で担当作品を持ち、すでにヒット作も手がけています。着実にキャリアを積み重ねる彼女が語る、編集者として成長できる環境とスタジオのカルチャー、そして今後の目標とは。
大学時代の経験から「STUDIO ZOON」へ
─ まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
竹内: 私は大学時代にYouTubeの漫画動画チャンネルの運営に携わっていました。アニメが好きで、自分でも絵を描いていたところ、ご縁があり、YouTubeの漫画動画の制作に出会いました。最初はイラストで関わりましたが、次第に動画の企画やネーム制作、さらにはSNS運営やイベント企画などのプロモーションまで、多岐にわたる業務を経験しました。視聴者の方から「このチャンネルのおかげで友達ができました」や「毎日の癒しです」といったコメントをいただくことがとても嬉しく、誰かの人生の支えになるコンテンツやコミュニティを作りたいという想いが強くなりました。
─ サイバーエージェントを選んだ理由は何ですか?
竹内: 他の出版社やアニメ会社なども考えましたが、その中でもサイバーエージェントはゲーム、アニメ、漫画、広告、興行やコマースなど、IP事業として幅広いコンテンツ展開を行っている点に魅力を感じました。
内定者バイトで最初は“広める”プロモーションで様々な事業部をみていたのですが、サイバーエージェントで“作る”ことに力を入れている、当時立ち上げ期の「STUDIO ZOON」に惹かれました。
「STUDIO ZOON」は新しく立ち上がったばかりの事業だったので、自分のアイデアや熱意を直接作品に反映できる環境だと思いました。また、講談社で20年以上の経験を持つ村松さんや、漫画家の鍛治さんなど、漫画業界で活躍してきた方々と一緒に働ける機会は貴重だと感じました。
─ 入社後、どのような業務を担当しましたか?
竹内: 入社してすぐはサブ担当として先輩の作品に携わり、業務の流れや編集の基本を学びました。そして入社3~4ヶ月後には、自分の担当作品を持たせていただきました。現在はLINEマンガで配信中の『推しの一途すぎる執着を、私はまだ知らない』(通称『推しまだ』)など、連載準備中のものも合わせると3つの作品を担当しています。
─ 早い段階で担当作品を持つのは大きな挑戦ですね。
竹内: そうですね。有難いことに作家さんとの打ち合わせ、ネームのチェックなどの編集業務から、さらには作品をどう広めていくかのプロモーション戦略まで、携わっています。
若手が3倍速で成長できる理由
─ 「STUDIO ZOON」では、なぜ若手が早く成長できるのでしょうか?
竹内: 立ち上げ期ということもあり、若手でも大きな裁量を持って働くことができます。編集経験のない新卒社員でも、意欲と行動力があれば早い段階から作品を任されます。私自身も入社数ヶ月で担当作品を持ち、多くの挑戦をさせてもらえる環境を実感しています。
─ サポート体制はどのようになっていますか?
竹内: 編集長や先輩方との距離がとても近いです。編集長とは、週に一度1on1の時間を設けてもらい、悩みや課題を相談しています。例えば、物語の展開や編集者としてのあり方で悩んだときなど、具体的なアドバイスをもらえるで心強いです。編集長からのフィードバックは的確で、自分自身の成長につながっていると感じます。
─ 立ち上げ期ならではの苦労や楽しさはありますか?
竹内: 体制がまだ整っていない部分もあるので、新しい課題や未知の問題に直面することも多いです。しかし、それを乗り越えていくことには成長実感があります。また、自分の意見やアイデアを積極的に取り入れてもらえるので、やりがいを感じます。
─ 具体的な成功事例はありますか?
竹内: はい、担当している『推しの一途すぎる執着を、私はまだ知らない』では、SNS運用を通じてファンの方々との距離を縮めることができました。大学時代の経験を活かして、ファンの方が喜ぶ投稿や拡散したくなる内容を意識しました。その結果、X(旧Twitter)のフォロワー数が約7,000人以上増え、作品の認知度向上につながっています。(25年2月時点)
また、コミックナタリーが主催する「タテ読みマンガアワード」にて作品リリースから最速最短でTOP10にランクインすることができました。
今後も様々な施策を考えてより作品の認知度を上げていきたいと思います。

サイバーエージェントのIP戦略における「STUDIO ZOON」の役割
─ 「STUDIO ZOON」はサイバーエージェントのIP戦略においてどのような役割を果たしたいと考えていますか?
竹内: 現在、サイバーエージェントでは「ABEMA」を中心に、「IPの創出」から「IPのマネタイズ」までグループシナジーを活かしたIP戦略に注力していますが、多岐にわたる事業展開という強みを活かして、漫画だけでなく、アニメ化やゲーム化、グッズ展開など、作品の可能性を広げていきたいと考えています。他の事業部と連携して、縦読み漫画の枠にとらわれない新しいコンテンツ展開を目指したいです。
─ 竹内さんが特に注力したいジャンルや取り組みはありますか?
竹内: 現在、「STUDIO ZOON」で女性編集者は私一人なので、女性ならではの視点や感性を活かした作品を生み出したいです。ロマンスファンタジーやラブコメディなど、女性読者の心に響くジャンルを強化していきたいと考えています。また、女性クリエイターの発掘や支援にも力を入れたいと思っています。
─ 今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください。
竹内: まずは、担当作品をさらに多くの読者に届けたいです。作品を作る部分ももちろんですが、SNSやプロモーションを通して、ファンとの交流を大切にしていきます。また、新しいジャンルや企画にも挑戦し、誰かの人生の支えになるような作品やコミュニティを生み出せる人材になりたいです。
─ 最後に、これから「STUDIO ZOON」を志望する方々にメッセージをお願いします。
竹内: 「STUDIO ZOON」は、若手でも大きな挑戦ができる環境です。自分のアイデアを形にしたい方、新しいことに積極的に挑戦したい方には最適な場所だと思います。一緒に新しい作品を生み出し、漫画業界に新しい風を起こしましょう!

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