事業成長を最優先に考え“捨てる仕事”を決める~営業時間内での究極の効率化によって子会社幹部を務める秘訣~

女性のキャリア

女性横断組織「CAramel」は、十人十色の女性の働き方を応援し、様々な活動を行ってきました。本特集では「何色にもなれる、カラフルキャリアなサイバ ージェント」をテーマに、様々な働き方を自ら創り出してきた女性社員をご紹介します。今回はグループ会社タップルの経営ボードを務める女性社員に、過去のチームメンバーがインタビューしました。

Profile

  • 【インタビュー対象者】
    緒方由紀
    2011年中途入社。プログラマーを経て2011年サイバーエージェントに入社。Amebaブログのマーケティングアシスタントを務めた後、メディア事業のゲーム分析を行う組織の立ち上げに参画。ビジネスアナリストとして「ピグパーティ」、「AWA」、「FRESH!!」など複数のサービスに携わる。現在は株式会社タップルにてデータアナリスト、経営ボードとして従事。

最強のフォロワーシップで長くブレずに働く秘訣

ーー緒方さんはサイバーエージェントの中でも幅広くサービス運営に関わっているイメージです。今までのキャリアを改めて教えてください。

最初は「Ameba」のマーケティング組織に所属していました。マーケティングの中でも、ブログの新規獲得やPV(ページビュー)や回遊の分析がメインで、「Ameba」のユーザー満足度を上げるためのユーザーリサーチ(定性調査、定量調査)やブログ、ピグのリスティング広告運用(予算管理、運用、分析)を担当しました。
そしてAmebaゲームができる時、サービス分析組織の立ち上げメンバーとなり、複数のゲームタイトルを担当。「ピグパーティー」はリリース前からデータアナリストとして、戦略設計・分析設計・分析ログ設計などのデータ活用業務全般に携わりました。2015年からは「AWA」「FRESH!」等のゲーム以外のアプリの分析も経験し、現在は株式会社タップルで経営ボードとして働いています。

ーー今は事業方針の意思決定に関わっていると聞きましたが、どんな業務内容なんでしょうか?

事業全体の売上・営業利益、そしてサービスのアクティブユーザー数・継続率・アクション率など、「タップル」に関わる全ての数字を見ています。それぞれの数字をもとにシミュレーションを作って、目標達成パターンを考えます。飯塚社長が知りたいこと/判断したいこと、経営の意思決定のお手伝いというとわかりやすいですかね。パターンを漏れなく洗い出した上で、事業目標の達成に一番近道なルートを論理的に提示することを心がけています。
 

ーーとても重要なミッションですね。タップル飯塚社長とのシンクロがすごいなと思っていますが、何か特別な意識はしていますか?
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正直、自分ではあまり特別なことを意識していないんですよ。でもあえていうとしたら、先述した仕事の取捨選択は、飯塚社長が知りたいことを軸に決めるようにしています。
あとは、自分の感情でコミュニケーションを変えないようにしています。とにかく、全体の目標達成第一で事業を伸ばすことに集中しているので、仕事する上での雑念がないかもしれないです。

ーー確かに緒方さんは常に一定のスタンスをキープしているなと側から見ていても思います!
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そうですね。根本的に人と争ったりすることが嫌いだし、そういうことに時間かけたくないので、そうならないように仕事をするようにしています。もし嫌なことがあっても「寝たら忘れる」と言い聞かせているし、本当に寝たら忘れます。
あとは、自分に対する期待値を低く設定しています。「朝起きたら偉い」「会社に来たから偉い」と自分を褒めマネジメントしています。
 

「捨てる仕事」を考えて生み出し、究極の効率化によって成果を出す。

ーー緒方さんは仕事とプライベートの両立に定評がありますが、最初からバランスを取れてたのでしょうか?

そんなことありませんよ(笑)過去にはハードワークが原因で体調を崩したこともありました。その時に「このままじゃよくない。自分のことは自分で守らないと。」と思い、働き方を変えることを決意しました。計画的に自分のオン/オフを切り替えることを意識し、『定時の女』になることを決めました。基本的な業務は定時の中でできるように効率的に仕事を進め、突発的で優先度の高い案件が発生したときに残業できる余力を持つようにしています。
ちなみに、有給もすべて消化していますよ。
そうして意識的にオフの時間を設けることで体力も気持ちも安定しているので、周囲から信頼してもらえているのかもしれません。

ーー効率的に働き、成果を出すための秘訣はありますか?

まず、自分一人で考える仕事は朝にやるようにしています。日中はミーティングなどもあるので、私の場合、朝がゴールデンタイムなんです。
あと、タスクが増えてくるとパニックになるじゃないですか(笑)なので、そうならないように、仕事の優先順位をとにかく意識しています。
特に、「捨てる仕事」を見極めることが大事だと思っています。立場上依頼を受けることが多いのですが、頼まれたことをなんでもやるのではなく、組織が成果を出すために本当に必要なのかを冷静に考え、“やらない”の判断もすることにしています。精査すると、意外と“いらない仕事”が多いんですよ。
 

世の中にリーダーは多くない。まずは目の前のことをしっかりやっていく。

ーー自身のキャリアをどう捉えていますか?
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そうですね。私は自分のキャリアについては大きなビジョンを掲げるというより、『目の前のことをしっかりやっていく』ことで自分の進む道ができていくイメージで捉えてます。
変化の激しいインターネット業界なので、3年後、5年後がどうなっているか不確定なので、あまりビジョンを固めすぎないようにしています。
私は会社にはいろんなタイプがいていいと思ってます。リーダーシップのある人や、人や環境が好きで働いている人、フォロワーシップに長けている人。いろんな人がいるからこそ、役割が生まれるし、うまく会社が回っていくと思っています。
 

ー確かにキャリアというとリーダーを想像してしまいがちですが、それだけじゃないですよね。
​​​​​
​​
リーダーか否か、その側面だけで見たら、割合的にリーダーってそんなに多くないですよね。なのでそれぞれの役割にキャリアがあって、自分のやるべきことをきちんとやることが大事だと思っています。
飯塚社長がいつも言っている言葉に「リーダーシップ or フォロワーシップ」があります。
これは、常に自分がどちらかになることを意識するという意味で、どちらの役割であってもオーナーシップを持つことが大切です。
私は、自分のことをリーダーシップを取るタイプではないと思っているので、常に当事者意識をもつこと、自分の役割・求められていること・できることを想像して行動するようにしています。結果的にフォロワーシップの動きが強みになっているのではないかと感じています。
 

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【前編】女性活躍推進組織「CAramel」、有志メンバーで6年間続いている理由

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女性活躍推進組織「CAramel(カラメル)」は、2017年に発足した社内の有志メンバーで構成される横軸組織*です。
*所属部署やミッションの垣根を超えた社員で構成される、全社横断組織

サイバーエージェントで働く女性社員の課題に向き合い、これまでの6年間で数多くの施策を実施し、社内実績を積み上げてきました。

本記事では「CAramel」がどのように組織づくりを行い、満足度の高い施策を実施し続けられるのか、前編・後編にわたってご紹介します。【後編はコチラ】

これらの情報が、各企業の女性活躍支援・ダイバーシティ推進プロジェクトのご担当者や、有志メンバーによる組織運営の一助となれば幸いです。

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