「ABEMA」のCTOが振り返る5年半の軌跡と、この先注力したい3つの技術的ポイント。

技術・デザイン

2021年12月17日(金)「ABEMA」のエンジニア・クリエイターによる「ABEMA Developer Conference」が3年ぶりに開催され、当日は「WAVE」をテーマに25以上のセッションをオンライン配信でお届けしました。今日は「ABEMA」のCTOを務める西尾による基調講演「新しい未来のテレビを目指す技術組織の在り方と今後の展望」の模様をお届けしていきます。

※本記事は、「ABEMA Developer Conference」の基調講演の内容を編集したものです。

Profile

  • 西尾亮太
    2011年株式会社サイバーエージェントに入社。Amebaスマートフォンプラットフォーム基盤、ゲーム向けリアルタイム通信基盤の開発を経て、2016年に「ABEMA」の立ち上げに参画。2018年より株式会社AbemaTV CTOとして現在に至る。

「新しい未来のテレビ」が今のビジョン。テレビの良さをネットで活かす、という原点へ

こんにちは、 CTOの西尾です。今日は「ABEMA」の技術組織の在り方と今後の展望についてご紹介します。

まず最初に「ABEMA」の現況についてご紹介します。「ABEMA」は新しい未来のテレビとして展開する動画配信サービスで、スマートフォンやWebブラウザはもちろん、インターネットに接続された様々なデバイスで利用いただくことが可能です。

リリースから5年半でアプリのダウンロード数は7,300万DLを突破し、順調にメディア規模を拡大しています。そんな中「ABEMA」が目指すものは「テレビの再発明」です。

地上波・衛星放送は、放送と通信を融合することで、放送の延長上に新しい視聴体験を構築しようと模索していますが、我々は前提としてインターネット上に新しい未来のテレビを展開し、新しい視聴体験を構築しようとしています。

その中でも特に重視しているキーワードが「報道」「生放送」「同時性」「無料」の4つで、これに「時間からの解放」「場所からの解放」を新たな提供価値として加えたいと考えています。
 

従来のテレビが持つ提供価値の1つに「報道」があります。報道には社会的役割があり、信頼できる情報を速報性を持って提供することはメディアにとって非常に重要な要素です。

「ABEMA」では新型コロナウイルスに関する報道や、衆院選などの政治ニュース、災害報道などにも力を入れ、何かあったら「ABEMA」を見ればわかるといった状況を作り出すために、日々サービスレベルを向上しています。いつでもチャンネルを追加でき、時間の制限なく配信できることは我々の強みであり、ユニークなポイントです。

そして「生放送」も我々が力を入れる提供価値の一つです。オンデマンド型の視聴形態が一般化する中でも、生放送にはそこでしか生まれないある種の熱狂があります。「ABEMA」ではスポーツ中継や将棋、大型の生放送企画などを通して、世の中で話題となるコンテンツを提供し、視聴者の一体感と熱狂を演出しています。

また「同時性」にも焦点を当てています。この同時性とは、リアルタイム性だけでなく、特定の時間に視聴する習慣性も含んだものです。新作アニメやオリジナルドラマなどを一定の周期で放送し、視聴者間での話題作りやSNSでの盛り上がりを演出しようと試みています。

最後の「無料」についても大事なポイントです。「ABEMA」では、サービス開始当初より、会員登録不要・無料で視聴可能という部分を変えていません。この手軽さは多くのユーザーに利用いただく上で、とても重要な価値です。

さらに「ABEMA」は、従来のテレビを前提とした利便性の拡張ではなく、追っかけ再生、ダウンロード再生、Picture in Pictureなど、インターネット配信を前提とするサービスならではの、柔軟性の高い機能拡張によって、時間や場所からの解放を進めています。

このような従来テレビが持つ提供価値の維持・進化、新たな提供価値の創出によって新しい未来のテレビを生み出すのが我々のビジョンです。
 

視聴品質をあげるための組織改革

次に、サービス開始から5年半が経過した我々のプロダクトの変遷と開発組織についてご紹介します。「ABEMA」は2016年4月にインターネットテレビ局として本開局し、リニア配信チャンネルで構成されたテレビ型のサービスとしてスタートしました。

テレビのリモコン操作によるチャンネル切り替えを、画面上で横スクロールする形で表現し、インターネットにテレビを持ってきたことが伝わるようなUIでした。当時の開発体制は、Webブラウザ、iOS/Androidアプリを代表するクライアントアプリケーションと、リニア配信を編成するための管理ツールやリニア広告を提供する広告サーバーなどを含めても、30名前後のエンジニアで構成されていました。

チームの構成は職能でまとめられた形となり、クライアントエンジニアは対象のプラットフォーム技術でかたまり、バックエンドエンジニアは開発するサーバーアプリケーションごとに配置されるなど、一般的なWebサービスの開発体制から想像しやすい構成が取られていました。

2017年にはビデオ機能をリリース、2018年にかけてテレビデバイスへの対応が加速するなど着実に進化してきた「ABEMA」ですが、サービス開始から2年たったこのタイミングで、当初の開発体制の延長では品質向上や競争力確保が難しいと判断できる局面を迎えました。特に、動画配信サービスを提供する上で一般的Webサービスとは異なる技術的側面に対応する必要があったのです。

最初に必要になったのは、映像コンテンツを制作現場からユーザーの端末まで一気通貫で高品質で提供するための専門性でした。ユーザーが番組を視聴する中で感じる体感品質を我々は「視聴品質」と呼んでいますが「視聴品質」は主に3つの品質から構成されます。
 

1つめは「映像品質」でコンテンツの映像そのものの品質を指します。インターネットで動画を配信する場合、視聴者のデバイス及びネットワーク環境に合わせて、ABRエンコードを含む変換が発生します。当然のことですが、元の映像より変換後の映像が美しくなることは基本的にないため、元の映像をマスタリングの効率を考慮した上で、できるだけ高品質かつ後の変換を考慮した状態で管理または送出する準備をしておかなければいけません。

2つめは「伝送・配信品質」です。映像は生放送においては撮影現場から、収録コンテンツにおいてはクラウド上から、ユーザーのデバイスまでの様々なネットワークを介して届けられます。これらのネットワーク上に遅延や輻輳が発生すると、最終的にはユーザー側の映像再生が止まる形となるので、経由するネットワークの冗長性やキャパシティ、伝送に用いるプロトコルをよく考慮しておく必要があります。

3つめは「再生品質」です。ユーザーのデバイス上に届く映像データをいかに早く再生開始するか、またネットワークの状況に合わせて可能な限りの高解像度を再生するか、そしてそれらが淀みなく再生を継続できるかが重要になります。

この3つの品質はどれ一つ欠けても、満足な視聴体験を提供できません。同時にそれぞれの要素がとても高度な技術要素を含む領域でもあります。そのため、視聴品質に関わる課題及び改善に真摯に向き合うために、従来のバックエンドやクライアントのチームから、コンテンツ配信、コンテンツエンジニアリング、ストリーミングクライアントを切り出し、配信技術チームと連携することで持続的な品質の改善を行える組織を再構築しました。
 

マルチデバイスへの対応強化、利便性をとことん追求したい

次に必要になったことは、増え続ける対応デバイスへの対策です。我々はインターネットに接続されたスクリーンデバイスの全てに「ABEMA」を提供したいですし、どのデバイスにも高品質で持続的な開発が遂行可能な状態を維持したいと考えています。後にこの領域の体制はまた少し変化が発生するのですが、当時はクライアント領域に、NewDeviceとNativeというチームを新設しました。

NewDeviceはセットトップボックスやメーカー特有のオリジナルデバイスなどをできるだけ汎化した技術スタックで構築し、NativeはiOS/Android上での設計の共通化や共通課題解決を行うことで生産性の維持向上を目指しました。

同時期にインフラを運用・管理するだけのインフラエンジニアという役割を撤廃し、クラウド利用が進む領域において、サーバーエンジニアがインフラストラクチャまで完全に設計・運用・管理する体制をとり、その代わりに開発の生産性とサービスの信頼性のバランス自体を専門的に考察・推進するSRE組織を新設しました。

また将来のデータ活用の加速を見越して、データ管理を専門とするデータマネジメントチーム、コンテンツのメタデータやユーザーの行動ログからビジネスを分析、またはユーザーへのパーソナライズ機能を提供するデータテクノロジーのチームも構築しています。

概ねこれらの取り組みは順調に機能し、コンテンツの管理自体の高度化、視聴品質の向上、サービスの信頼性の維持、プロダクトの生産力を強化することができました。

2020年には有料オンラインライブ「ABEMA PPV ONLINE LIVE」の提供がスタートしました。これは、元々ライブ配信機能を持っていた我々にとって応用しやすい仕組みであったため、構想からサービス提供までをとても短期間で行うことができたのですが、品質についての認識を改める機会にもなりました。

オンラインライブは同一コンテンツを複数の事業者で同時配信するケースも少なくありません。その中で事業者のサービスにおける解像度のラインナップ、ビットレートの振り方、最高画質にかなりのばらつきがあり、また我々のライブ映像品質がその中でも決して上位ではないことに気付いたのです。

そこでひとまずの品質確保として、ユーザーに提供する解像度及び解像度ごとのビットレートの振り方を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」のみ特別仕様とし、できるだけインジェスト後の品質劣化を避ける形で提供することにしました。ですが、大元の問題はABRエンコード前のインジェスト時点での映像品質の劣化であり、それを劣化させざるを得ないインジェストアーキテクチャの限界でした。

これらの問題解決のために「ABEMA」ではインジェストアーキテクチャの大幅な改革を実施し、ちょうど数ヶ月前にインジェストアーキテクチャの刷新が完了しています。コードネームSUPERBIRD(※1)となったこのプロジェクトは従来のスタジオからの直接のクラウドへのインジェストを、専用線を用いてデータセンターに集約し、合わせてIP伝送への変革、エンコーダーの大規模リプレイスを含む大きな改修となりました。
 

(※1)SUPERBIRDについては "新しい未来のテレビ"を目指すABEMA配信システムの再設計 | CA BASE NEXT でもご紹介しています。
(※1)SUPERBIRDについては"新しい未来のテレビ"を目指すABEMA配信システムの再設計 | CA BASE NEXTでもご紹介しています。

より安定かつ高品質な映像伝送を実現したこのインジェストアーキテクチャによって、今後は柔軟な品質要件への対応、ユーザー視聴環境への更なる高品質映像の提供が可能になる予定です。

ビジネスバーティカルに合わせた組織最適化

さて時系列は現在にいたりますが、「ABEMA」ではテレビとビデオを一体型へと変化させた大規模なリニューアルが行われ、各デバイスに向けたリリースが進んでいます。

このリニューアルの背景ですが、当初テレビとビデオは明確にユースケースを分けることがユーザーにとって使いやすいものだと考えていました。そのため両者をボタンで切り替える二極化した表現となっていたのですが、ユーザーインタビューを行う中で、一方の存在にしか気付いていないケースが意外に多くあることが分かりました。

同時に我々としてもユーザーに対して、コンテンツ訴求をより分かりやすくするため、テレビとビデオの概念を融合させるべきだと考えていました。現在は、このUIを拡張し更なる利便性を追求する機能開発を進めていますので、ご期待いただければと思います。

また、開発組織の原型は2年前と大きく変化はありませんが、一つ明確に異なる観点として、ビジネスバーティカルに合わせた最適化があります。開発組織を大きく、プロダクト、データ、プラットフォームとして区分し、プロダクト領域をビジネスのバーティカルに合わせて、リソースごと分離された配置を行い、各ビジネスの施策を即座に迅速に開発可能な体制とし、それぞれの領域をデータ分析、データ活用で支援できる形を構成しています。
 

真の「オーナーシップ」を持って専門性を発揮する技術者集団へ

次に我々の組織が持つ文化について話をしたいと思います。

「ABEMA」は現在100名を超えるエンジニアによって技術組織を構成していますが、「自由と責任」による開発者個人の裁量を最大化させるとともに、集団としての統制と同じ目標に向かうためのチームワークを重視し、それらを象徴する5つの行動指針を制定し、開発者が持つべき姿勢として推奨していますが、一貫して伝えたいメッセージは真の「オーナーシップ」を持って専門性を発揮して欲しいということです。

ここ10年の技術的発展やITの進歩はエンジニアを単なる作業者ではなく、ありとあらゆる現実の課題をエンジニアリングという手段を持って解決する次のステージへと進めてくれました。エンジニアがコードを書くだけではなく、顧客の声を聞き、施策を考え、実装・評価し、世の中に魅力的なプロダクトを主導して提供していく時代です。

高い専門性を持ちつつ、規定の職務に囚われず、自ら考え行動していくエンジニアを我々は求めています。オーナーシップは本人の気持ちや姿勢を求めるだけではなく、組織としてオーナーシップを醸成するという観点が必要であり、そこには3つのポイントがあります。

1つめは「情報の透明性」です。「ABEMA」ではKPIの状況・事業のトピックが毎週月曜日の朝、モーニングショーといった形でリモート会議で全社員に共有されます。また月次の締め会では、1ヶ月の振り返り、今後の力点について方針が説明されます。全社員に同じ情報量を得る機会が提供され、開発者もビジネスサイドと同様の情報を理解した上で、開発について考えることができます。

2つめは「振る舞いに対する評価」です。これはサイバーエージェント流に表すと「褒めの文化」と呼ばれるもので、「ABEMA」及び開発局でもそれぞれ月次で様々な表彰を行っています。表彰以外にも「今月の感謝の気持ち」といった仕組みがあり、感謝を伝えたい人をコメント付きで集め全体に公開しています。

これらの取り組みは模範的な振る舞いを指し示す指標として機能したり、働き方が変化する昨今、チームワークを維持・向上していく仕組みとしても機能しています。

3つめは「コンセプトの一貫性」です。多くの人がオーナーシップを発揮できる土壌ができた際に、それぞれが各領域で最適と思える行動をとっていたとしても、それが全体としては矛盾をはらむものになってしまうことがあります。

事実「ABEMA」においても5年半というサービスの成長の過程において、サービスが提供する価値や向かうべき方向性の認識がメンバー間で合わなかったり曖昧になるという事態が発生したこともありました。これを打開するために「ABEMA」ではブランドガイドラインを改めて整理し、ブランドターゲット及び提供価値の整理を行うなど、一貫したコンセプトとは何かを共通認識がもてるような取り組みを行っています。
 

これらの取り組みを持ってオーナーシップを推奨し、エンジニア・クリエイターの一人一人が自らの裁量を最大化できるような環境づくりを進めています。

「ABEMA」の開発組織メンバーは「ABEMA」の開発に携わるまでは、映像配信技術に触れたこともないような人員がほとんどをしめましたが、現在では映像の制作・管理・配信はもちろんのこと、それらを効果的に用いた映像視聴体験の提供や、視聴品質を可視化・向上していくような取り組みができるほどの専門性を獲得しています。

こういった背景もあり、我々はインターネット動画配信における全レイヤーのシステム及びコンポーネントを内製で構築することもできますし、技術進歩が加速していく映像配信ソリューションを効果的に組み込み、独自の視聴体験をユーザーに提供することも可能です。
今後、コモディティ化が加速していく映像配信技術の領域で、マネージドソリューションを効果的に活用するだけでなく、競争力となる技術を選択的に内製することができることは我々の技術組織の大きな強みだと言えます。
 

「ABEMA」が今後注力する3つの技術的ポイント

最後に「新しい未来のテレビ」に向けて、今後注力したい3つの技術的ポイントについてご紹介します。

まず1つ目は「次世代コンテンツ制作・運用環境への変革」です。ここ数年のコロナ禍による番組制作や、コンテンツの運用管理業務への影響は計り知れないものがあり、場所や機材、オフラインコミュニケーションを前提とした業務は、従来のシステムやワークフローでは成立しない状態になりました。

また今後の制作にはマスタリングから配信までの工期短縮、そして映像データからの特徴量抽出によるレコメンドの生成など、いかにコンピューティングのレイヤーに早い段階で素材を展開するかが重要になります。

我々はこれらの環境変化をオフラインにおけるコンテンツの運用業務事態を大きく進化させる機会だと捉え、メディアアセットマネジメントに関連する様々な業務のフルクラウド運用への挑戦をはじめました。

物理ディスクを前提とした業務はクラウドアーカイブへと変わり、今後は加工・編集業務もクラウド上で実行可能な状態を目指し、場所的依存を限界まで排除し、次の時代の映像制作・管理を構成するべく取り組んでいきます。

2つ目は「社会インフラへの布石」です。先日発表したパーパスの中にも「新しい未来のテレビABEMAを、いつでもどこでも繋がる社会インフラに」という一文が存在します。

我々のサービスが「社会インフラ」と呼ばれる未来をつくるには、情報インフラとしての信頼性はもちろん、より多くのユーザーに利用してもらう前提作り、そして大規模な同時接続時においても優れた視聴体験を提供していくことが重要です。

対応デバイスの拡大は様々な利用シーンをカバーするために重要な戦略となり、デバイスの拡大と、組織のスケール効率のバランスを維持しつつ、各デバイスで優れた視聴体験を提供することが重要です。

現在「ABEMA」ではそれぞれのデバイスを一定のユースケースで分類し、ユースケースに対して一貫したユーザー体験を提供しつつ、共通ロジック部分をクロスプラットフォーム技術を駆使してコード生成するなど、デバイス戦略に応じた組織の構造改革、及び技術スタックの更新を進めています。
 

特に昨今の見逃せない変化として、テレビデバイスでの視聴が挙げられます。全体の視聴時間構成比を見てもテレビデバイスの割合は年々増加傾向にあり、ニーズは今後も増加すると考えています。現時点ではデバイスごとに機能対応の差異があることもありますが、今後はどのデバイスにおいても、そのデバイスに最適な操作性、機能対応の差異がない状態を実現していきます。

情報インフラとしての信頼性という側面では、現時点においても「ABEMA」はフォーナインレベルの稼働率を保持していますが、視聴品質やユーザーの回遊体験の質は稼働率で計ることはできません。

この数年「ABEMA」では映像配信を含むリアルユーザーモニタリングの環境強化、合成監視環境の構築を進めてきました。リアルユーザーモニタリングでアプリケーションのバージョンごとのデータや、ネットワークの統計的情報を収集し、合成監視環境でリアルユーザーモニタリング上のノイズの影響を受けないデータを生成することで、より精度の高いユーザー体感品質の推測・改善を実行していきます。

3つ目が、同時視聴可能なキャパシティの維持・拡大です。「ABEMA」では過去に、突発的な同時接続の増加によってサーバーダウンした経験があり、現在は当時の10倍近い同時接続を容易に捌けるキャパシティがあります。今後も最大同時接続数の拡大を進める一方で、映像配信の大容量化や映像配信サービス利用者の拡大による、インターネットインフラへの影響が、今後重大な問題に発展するかもしれないことを危惧しています。

大規模な映像配信を行う一事業者として、高品質化だけでなく、映像品質あたりのビットレート効率の向上、より効率的な映像配信方式への取り組み、利用シーン・利用デバイス、状況に応じた高度なトラフィック制御機構の開発などを積極的に行っていきたいと考えています。

インターネットを用いた映像配信は今後制作からマスタリング、配信から再生に至るまでありとあらゆるレイヤーが技術発展し、また同時にコモディティ化が進んでいくことが予想されます。この5年で培ってきたノウハウを効果的に活用し、競争力となる技術を見極め、柔軟な変化対応力を持って業界の発展に寄与し、また新しい未来のテレビとしてデジタルライフを送る進歩的な人々に愛されるサービスを開発していければと思います。
 

ABEMA Developer Conference 2021

「ABEMA Developer Conference 2021」のアーカイブ及び登壇資料を公式サイトで公開しています。ぜひ併せてご覧ください。

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