人も組織も成長する仕組み
「トレーナー・トレーニー制度」

サイバーエージェントでは、新入社員の現場配属後トレーナー社員がつき、一人ひとりの特性に合わせて育成計画を考え、一日でも早くひとり立ちできるよう実務を通してサポートします。今回は、新入社員の育成制度「トレーナー・トレーニー制度」についてご紹介します。
Profile
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株式会社アプリボット クライアントエンジニア 大洞祥太
2018年新卒入社、アプリボットに配属。サイバーエージェント全社総会で新人賞を受賞。現在は運用タイトルの開発リーダーとアプリボットのエンジニアボードを務める。ゲーム事業部における新卒採用、育成施策の責任者、活性化組織のリーダーなど、幅広く活動している。2020年6月より、藤田のトレーナーを担当。 -
株式会社アプリボット クライアントエンジニア 藤田幸弥
2020年新卒入社、アプリボットに配属。既存タイトルの新機能開発に従事。ゲーム事業部の活性化組織にて、内定者向け施策の設計・運営にも携わる。2020年10月より、原島さんのトレーナーを担当。 -
原島輝さん
2021年新卒エンジニア内定者。クライアントエンジニアとして内定。2020年10月よりアプリボットにて内定者アルバイトを経験。
挑戦できる環境を用意し、自走できるようサポート
ー「トレーナー・トレーニー制度」について教えてください。

大洞
これはサイバーエージェントで長く続く育成カリキュラムの1つです。エンジニアに限らず全ての職種において、新入社員には必ずトレーナーがつき、業務や目標の進捗を共に確認したり、定期的な面談を行ったりと、トレーニーの成長をサポートします。加えて私は、雑談などを交えた様々なコミュニケーションを通じて、先輩後輩という間柄を超えた、「仲間」としての関係性を築くことも意識しています。

藤田
私は、原島くんのトレーナーとして、実務だけでなく、社内の人と多く関わってほしいという思いがあるので、プロジェクトや職種の垣根を超えた交流できる機会をつくるように心がけています。


原島さん
社会人としてのベースづくりにありがたい環境です。特に大洞さん、藤田さんとは雑談ベースで相談ができるので、コミュニケーションがとりやすいです。業務において現状どれくらいの進捗で、どこでつまずいているのかなど常に相談しながら進められるので、多くの学びがあって楽しいと感じています。

大洞
トレーニーのタイプにもよるのですが、あまり答えを教えすぎないように心がけています。また、トレーニーが挑戦ができる環境を用意することに注力しています。入社して1ヶ月ほど経った頃に藤田が、難しい開発にチャレンジしてみたいと言ってくれました。そこで、プロダクトの新機能開発を任せることにしたんです。0から実装が必要という難しさがあったのですが、いつでもサポートできる体制は整えつつ、思い切って全てを任せてみることにしました。

藤田
かなりプレッシャーだったことを覚えています(笑)。ただ、この新機能はもともと私が出したアイディアでもあったので、自分で実装したいという気持ちが非常に強かったです。設計の考え方など、多くの先輩エンジニアに相談し、何とか実装までこぎつけました。ユーザーの皆さんに反応をもらうまでドキドキがおさまりませんでしたが、バグなどなく、無事にリリースでき、自信につながりました。

大洞
挑戦できる環境を整えた後は、細かい業務の進め方を指示するというよりは、自分で考えて動いてもらうように促しています。もちろん細かな失敗もありますが、些細なことでも決断経験を積むことで、成長スピードが加速するからです。

藤田
任せてサポートに徹するという姿勢は、私も心がけていますね。私自身、大洞さんから任せられる業務の責任範囲が広くなるにつれ、成長角度が上がったと思っています。だからこそ、原島くんにも業務の責任範囲を少しつづ広げて任せるようにし、自走してもらえるように意識しています。業務の進め方にはあまり口出しはしませんが、仕事を効率的に進めていく上でのアドバイスや、質問しやすい環境づくり、他職種との関係性構築は意識しています。大洞さんが言っていた「場の提供」に近いと思います。

原島さん
いつも色々と考えてくださって本当にありがたいです。もともと私はエンジニアとして技術を極めていきたいと考えていたのですが、内定者アルバイトを経て育成やマネジメント、組織づくりなどにも関心が出てきました。

育成は個人のみならず組織の大きな成長に繋がる
ートレーナーをしてみて何か変化や学びはありましたか?

藤田
トレーナーとして原島くんへのタスクの振り分けなどを考えるために、これまで私がサポートしてもらってきたことを振り返ると、任せてもらったタスクや与えられていた課題は、私が成長するための道のりになっていたことに気づきました。私がここまで導いてもらったことを、後輩にも良い形で受け継ぎたいと思っているところです。

大洞
藤田が入社するまでは、プロジェクトで重めの開発などは自分が率先して対応するタイプだったのですが、今はあえて任せるようにしています。私自身、大きな壁を乗り越えることで成長してきた実感があるので、後輩の成長のためには、敢えてジョブサイズが大きな仕事を任せる場面も必要だと思うからです。それに自分が手を動かし続けるよりも、優秀な後輩を育成することが、結果的に自分の守備範囲も広げ、組織としてもより高みにいけると思うのです。

藤田
めちゃくちゃありがたいです!

大洞
藤田は自走できるタイプなので、色々任せて、あとは自分でやる方が好きだと思うんですよね。今回原島くんのトレーナーを任せたのも「藤田は人に関わる仕事が好きだと思うから、育成とかやってみたかったりする?」という一言から決まりました。

若手が組織を引っ張っていく文化を根付かせたい
ー今後の目標を教えてください。

原島さん
まずは「原島だったら大丈夫だろう」と信頼されるようなエンジニアになることが一番の目標です。その為にも、今の内定者バイト期間から積極的にチャレンジし、成果を出していくことで信頼を確立していきたいと考えています。

藤田
私は大洞さんに代わってプロジェクトの開発リーダーを担えるような存在になっていきたいです。将来は自分で事業をつくりたいと思っているので、組織全体をマネジメントできる力もつけていきたいです。この目標は、常々周囲に伝えており、その結果、それに向けたチャレンジの機会もたくさん与えてもらっているので、その信頼を裏切らないためにも一つ一つ頑張っていきたいです。

大洞
今は様々なところでリーダーを任せてもらっていますが、私が10年目くらいになった頃も、変わらず若手が中心となって活躍している組織にしていきたいと思っています。今受け持っているポジションも、後輩にどんどん譲っていけるように動いているところで、このサイクルが根付くようにしていきたいです。そしてその先に、私自身も、より広範囲の組織マネジメントができるようにステップアップしていきたいと考えています。
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【後編】高い満足度とロイヤリティ向上に繋がる社内施策の考え方「CAramel サイクル」

女性活躍推進組織「CAramel(カラメル)」は、2017年に発足した社内の有志メンバーで構成される横軸組織*です。
*所属部署やミッションの垣根を超えた社員で構成される、全社横断組織
サイバーエージェントで働く女性社員の課題に向き合い、これまでの6年間で数多くの施策を実施し、社内実績を積み上げてきました。
本記事では「CAramel」がどのように組織づくりを行い、満足度の高い施策を実施し続けられるのか、前編・後編にわたってご紹介します。【前編はコチラ】
これらの情報が、各企業の女性活躍支援・ダイバーシティ推進プロジェクトのご担当者や、有志メンバーによる組織運営の一助となれば幸いです。