「夢は世界中の人々にプレイしてもらうゲームを開発すること」新卒3年目ゲームクライアントエンジニアの、所属を超えた活躍

技術・デザイン

当社のゲーム事業では、10社以上の子会社が多様なジャンルのスマートフォン向けゲームを開発、運営しています。各子会社が日々運用力やクリエイティブ力の向上に努めていますが、継続的なヒットタイトルの創出を実現できる理由の1つとして挙げられるのが、ゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)※の存在です。ゲーム事業に携わる子会社群の総称で、SGE全体で利用する基盤やSaaSの開発を行う横断組織がある他、様々な組織課題の解決に向け、各社横断の取り組みが技術者により積極的に行われています。

ゲームクライアントエンジニアの山上は、新卒3年目ながら自らの強みを生かして開発協力のため2社のプロジェクトに携わり、現在はリードクライアントエンジニアとしてSGE横断の新規タイトルの立ち上げを担っています。他社へ開発協力を行うことになった経緯や、キャリアの早い段階から活躍するため日々どのような工夫を重ねてきたのか、話を聞きました。

※ゲーム・エンターテイメント(SGE)事業部
ゲーム・エンターテイメント事業部は10社以上の子会社で構成されており、その子会社群を総称してSGEと呼んでいます。

Profile

  • 山上翔
    ゲームクライアントエンジニア。2021年当社新卒入社。
    子会社グレンジに所属しながら、2021年5月よりColorful Paletteの開発に協力。同社にて「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」のコネクトライブを中心としたレンダーパイプラインの開発・最適化等を担う。その後、2022年10月には、子会社QualiArtsの新規開発プロジェクトに参画。レンダーパイプラインの開発・クリエイター向けのツール開発等を経て、現在はリードクライアントエンジニアとしてSGE横断の新規タイトル立ち上げに携わる。

新卒1年目、3D分野のさらなる知見を得るため、他社プロジェクトに参画することを決意

── サイバーエージェント入社の経緯を教えてください。また、最初の配属先としてグレンジを選んだ理由は何ですか?

大学3年生の時に、私が所属していたサークル宛にSGE所属の社員からメールをもらったのが最初のきっかけでした。その後SGE各社のオフィスツアーやエンジニアを交えた懇親会に参加したことでSGEに興味を持ち、就業型インターンシップである「CA Tech JOB」にエントリーしました。このインターンシップを通して、若手でも挑戦したいことがあれば任せてもらえるベンチャーマインドがある一方、ベテランの先輩方から助力を得られる安心感がある環境はサイバーエージェントならではだと感じました。他社と比べても仕事の充足感が得られそうだと考え、選考に進みました。また、SGEは様々なゲームジャンルに特化した子会社があるため、幅広いジャンルの開発に携わることができ、多様な知見を得られる可能性が他社よりも高いことも魅力に感じました。

最初の配属先としてグレンジを志望した理由は2つあります。1つ目は、SGEの中でも特に職種問わずゲーム企画に携われる環境だと個人的に感じ、私が希望するゲーム開発のスタイルに近かったからです。学生時代、サークル活動や他社のインターンシップでゲーム開発を行っていた頃から自ら企画に携われることが楽しく、就職後もそのようにゲーム開発に関われたらと考えていました。

2つ目は、ベタかもしれませんが、自分の夢を実現するのに最も適した環境だと感じたことです。配属を決める際に、グレンジではグローバルヒットに向けて新規開発を行うと耳にしました。学生時代に私が初めてゲームを作った際、友人がとても楽しくプレイしてくれたことが印象に残っており、いつか世界中の人々にプレイしてもらえるようなゲームを作ることが私の夢です。グレンジであればより早く夢を叶えられるかもしれないと感じ、配属を希望しました。

── そのような想いを持ってグレンジに所属したものの、入社2年の間に開発協力として、Colorful Palette、QualiArtsと2社のプロジェクトに携わったとのこと。いずれも自分で希望したのでしょうか?

元々3Dのキャラクター制御や描画に興味があり、それらの分野で技術的に成長したいと考えていましたが、配属当時はグレンジとして3Dを扱う業務が少ないフェーズでした。そこで上長から、Colorful Paletteで3Dの業務にあたり、培った知見をグレンジでの新規事業に活かしてほしいと話がありました。正直驚きましたが、頼まれたなら会社の代表としてやるしかないと感じました。

その後QualiArtsのプロジェクトに携わったのは、私自身の希望でした。Colorful Paletteでの業務を終えた後、3Dグラフィックスの知見をさらに高めるため、機会があればより高度な技術を使った業務に携わりたいと考えていました。QualiArtsの新規開発プロジェクトではSGE内でも珍しい描画手法を採用しており、もしそこで挑戦できるならばと思い上長に伝えたところ、承諾してもらえました。
 

── 所属先でない子会社や、現在のようにSGEを横断した新規タイトルでの開発の場合、関係値ができていないメンバーと共に開発することになります。関係値の構築や協力先である子会社のカルチャーに慣れるため、自分なりに工夫している点があれば教えてください。

関係値の構築は、仕事とコミュニケーションの双方で工夫しました。
仕事においては、出来る限り早いうちに、関係者の想像を超えるような成果を出そうと考えています。例えば想定よりも早く仕上げたり、問題ないか予め相談した上で求められた品質以上のものに仕上げるといったことです。そのような工夫を重ねることで、他の業務も頼んでみようと思ってもらえる状態を目指しています。

コミュニケーション面では、テキストでのやりとりの際、少しテンションを高くするよう意識しています。テキストだけでのやりとりでは、経験上、会話よりも冷たい印象を抱かれてしまう可能性が高く、心の距離感を作ってしまう要因になり得ると考えているからです。また、プロジェクトや会社で開催される懇親会やイベントには積極的に参加するようにしています。
 

本業だけでなく、組織横断の取り組みにも注力するための見積もりの工夫と “2割当て”

── 子会社を横断した様々な取り組みを行っているSGEですが、その中でも特に組織として強みだと感じるのはどんな点ですか?

各子会社が様々なゲームジャンルに特化しながらも、SGE全体では共通の課題解決に向けて柔軟に取り組めることです。何らかの課題感を持っていれば、入社1年目であっても組織や活動を立ち上げられる環境です。具体的には、新卒採用のための組織やSGE内の若手とベテラン勢との交流を促進する取り組み、特定の技術領域の研究開発のための組織などがあります。もちろん本業を優先しつつも、SGEでは課題解決のための組織や活動の立ち上げ、参加を歓迎してくれる雰囲気があります。

── 現在参加している横断組織での取り組みについて教えてください。

3DXとグラフィックギルドという2つの横断組織に参加しています。

3DXでは、メンバーが個人的に興味がある3Dグラフィックス技術のキャッチアップとその成果発表を継続的に行っています。私は、平面物体への立体的なライティングを行う手法、オープンワールドにおける草木の表現、ECS(Entity Component System)を用いた大量の物体の制御に関する知見の習得に努めました。そして、当社の20代のエンジニア・クリエイターが中心となって創り上げる技術カンファレンス「CA BASE NEXT 2022」や当社主催のUnityに関する勉強会「CA.Unity」に登壇したり、Unityでの開発に役立つTipsを紹介する技術書「UniTips」への寄稿を行いました。

グラフィックギルドでは、1つの統合された3Dグラフィックス描画機能を開発するべく、3Dグラフィックス技術の調査や研究を行っています。私は現在プロシージャルスカイボックスをテーマに活動していて、時間変化のある空・雲・星を描画できる仕組みの研究と開発を行っています。
 

── 本業に加え、2つの横断組織での取り組みに参加するというのは、簡単なことではないと思います。どのようにタスク管理を行っているのでしょうか?

様々なタスクの山場が幾つも重なった時は特に苦労したので、それを教訓に、工数見積もりの精度が高くなかったり不透明な時には、本業の工数は想定の約1.5倍、それ以外の活動の工数は想定の3倍ほどで見積もるようにしました。山場が重ならないように、活動のタイミングをずらしたり、一時的に組織横断の活動を停止することもありました。

また、開発効率のために “2割当て” も意識しています。これは、作り込んでから方向性の間違いに気付いて手戻りが発生しないよう、まずは2割程度の完成状態で確認をお願いすることです。実際に、機能や設計を図に書き起こして先輩に懸念点が無いか確認してもらってから実装することで、コードレビューで大幅な修正をせずに済みました。

成長機会を得るため新卒時代から心掛けていた、目の前のタスクとの向き合い方

── 今後の目標を聞かせてください。

グラフィックス領域に特化することで担当プロジェクトに貢献し、ゲームの魅力を最大限引き立てたいです。ただ、ゲーム開発そのものが好きなので、グラフィックス以外にも挑戦できる技術領域があれば、積極的に挑戦していきたいと考えています。

私のキャリアはグレンジにおける3Dグラフィックスの知見を増やすという目的から始まりましたが、様々なプロジェクトに所属してきた経験や組織横断の取り組みで得た知見を活かして、SGE全体における3Dグラフィックスの知見の底上げに貢献していきたいと思っています。

── 最後に、キャリアの早い段階からエンジニアとして活躍できるよう、心がけていたことがあれば聞きたいです。エンジニアを志す学生や、新卒1年目のエンジニアに役立ててもらえればと思います。

あくまで私の場合ですが、入社間もない頃から「活躍できている状態 = プロジェクトや会社で頼られる状態」を目指す心がけをしていました。具体的には、プロジェクトの関係者から相談を受けたり、自ら提案したことを受け止めてもらえたりする状態のことです。そのためにまずは、可能な限り自分に出来るタスクは積極的に引き受けるようにしました。また、余力がある際は、自分の担当ではないタスクも担当できないか、上長に相談していましたね。次第にプロジェクトに詳しくなり、プロジェクトの課題が少しずつ見えてくるようになったので、解決方法を提案したり、余力があればこっそり実装したりしていました。その結果ありがたいことに、様々なプロジェクトや組織横断の取り組みに携わることができ、日々多様な知見を得られています。
 

サイバーエージェント 新卒採用エンジニアコース プレエントリー

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