「“自分らしい働き方”の選択肢を」
社員の挑戦を応援する制度「macalonパッケージ」

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当社独自の女性活躍促進制度「macalon(マカロン)パッケージ」に、新たな福利厚生として追加された「卵子凍結補助」。導入の背景や意図に加え、社員に“使われる”制度設計の極意をお届けします。
 

「卵子の凍結保存は未来の自分へのギフト」そう話すのはグレイス杉山クリニックSHIBUYA 岡田院長。
これは、「macalon(マカロン)パッケージ」への「卵子凍結補助」追加に合わせて社員向けに行った専門医のセミナーでの1コマです。プレコンセプションケアの重要性や、卵子についての理解、卵子凍結の流れや費用の説明等を行った当セミナーには約100名からの事前申し込みがあり、当日は時間内で紹介しきれないほど多くの質問が寄せられました。

オンラインセミナーの様子。
オンラインセミナーの様子。

現在、当社の全社員数に占める女性社員比率は33%(※)。個人の価値観やライフスタイルの多様化が進む中、社員のライフプランやキャリア形成の選択肢を広げるとともに、一人ひとりの社員が能力を発揮しながら自分らしく長期で活躍できる職場環境の実現を目指し、「卵子凍結補助」の導入に至っています。
※2022年9月末 連結社員数実績

「卵子凍結補助」はキャリアやライフプランを考えるきっかけにしてほしい

あらためて「macalonパッケージ」とは、女性活躍推進のための9つの制度(2022年8月時点)を集めたもの。時代の変化に合わせた働きやすい環境づくりが、社員の継続的な活躍につながるという考え方に基づき、随時内容のアップデートを行っています。
 

人事本部 労務グループ 田村有樹子/「ママ(mama)がサイバーエージェント(CA)で長く(long)働く」という意味を持つ「macalon」の名付け親でもある。
人事本部 労務グループ 田村有樹子/「ママ(mama)がサイバーエージェント(CA)で長く(long)働く」という意味を持つ「macalon」の名付け親でもある。

「macalonパッケージ」の導入は、さかのぼること8年前の2014年。
有名人が妊活休業を公表するなど「妊活」という言葉が一般的になりつつあった時代に、女性特有の体調不良のための休暇制度「エフ休」に加え、「妊活休暇」「妊活コンシェル」などの妊活支援を含めた5つの制度で構成し発表。その後、待機児童が大きな社会問題となった2016年には認可外保育園に子を通わせる社員への料金補助制度「認可外保育園補助」など3つの制度が追加され、幅広く社員に活用されてきました。
そして、今年7月。採卵、凍結保存などの卵子凍結に関する費用の一部を会社が負担する「卵子凍結補助」の追加に至りました。

当初から「macalonパッケージ」の設計を務める人事の田村は、今回の制度追加の背景をこう話します。

田村「卵子凍結補助は、社員からの提案をきっかけとして、慎重に議論を重ねた末にようやく導入が決定しました。
導入検討の背景には、女性の性や体に関する問題がオープンに語られるようになった社会の変化や、プレコンセプションケアの重要性の高まりがあります。
卵子凍結という言葉の認知も進みましたし、20代~30代の女性社員から話を聞いても今や身近なものなんだな、と。

キャリア形成で重要な時期と妊娠適齢期が重なるというのは女性特有の悩みです。そういう悩みや不安に向き合う制度を設けることで、安心して挑戦してもらえたらと思いました。


キャリア形成の選択肢が増えるという一方で、卵子凍結は出産を保証するものではなく、身体的な負担もあることも事実。社員がメリットもデメリットもふまえて判断できるよう、専門医の勉強会の開催については既出ですが、「正しい知識をもつことに加え、自身のキャリアをしっかり考えること」が重要だと、田村は話します。

田村「卵子凍結はあくまでも選択肢の1つです。『制度ができたから使ってみよう』ではなくキャリア、ライフプランをきちんと考えてほしい。
そのため、利用できるクリニックも会社では指定していません。 ご自身の希望やライフプランとあわせて相性のあうクリニックを選んでほしいと考えているからです。
制度の利用が、自分の未来を見つめ直す機会になればと思います。

 

「社員につかわれない人事制度は意味がない」

上の図にある通り、「macalonパッケージ」の中には、社員の利用率が60%を超えている制度もあります。
「『妊活休暇』 『女性のお休みは“エフ休”という呼称で統一』など当時としては新しい試みも、多くの社員が活用してくれたことで社内外に浸透しました」と田村。

その裏には一貫して、一部の社員だけが優遇される印象を与え、社内で“しらけ”を生まないよう徹底した配慮があってこそでした。

田村「利用する人もしない人も、できるだけ多くの社員にとって意義のある制度にしたい。皆でよりよい形に育てていきたいです。

”しらけ”を生まないために様々な取り組みを行っており、制度の理解を深めるための働きかけもその1つ。「部下から妊活休暇について相談されたがどう答えたらいいかわからない」という声から、社内勉強会を実施することもあったそう。

田村「社員につかわれない人事制度は意味はないですし、社員が気持ちよく制度を利用するためには周囲の理解、とりわけ上司の理解は欠かせません。

今後は卵子凍結に加えて、男性育休なども含めた管理職向けの勉強会の開催を予定しています。相談される側も含め社員全員が時代に合わせたアップデートが必要です。
 

時代の変化に合わせて制度も変わる。長く活躍できる職場環境づくり

田村「当社には『挑戦と安心はセットである』という人事制度のポリシーがあります。
安心して働ける環境がなければ、思い切ったチャレンジはできません。

妊娠・出産に伴う将来の不安を取り除き、がんばりたい人ががんばれる環境をつくりたい。卵子凍結補助もそのための選択肢の1つとして、挑戦の後押しができればと考えています。

「挑戦を応援する」これは当社のカルチャーの1つ。挑戦する人や量が増えれば、その分、成功事例の数も増えていきます。多くの失敗もありますが、そこでの学び自体が会社にとって大きな財産となります。
これまで人事として多くの社員の挑戦を応援してきた田村は最後にこう締めくくりました。

田村「長期で働くということをイメージしてもらえたらなと思います。仕事で中長期の目標を立てる機会があると思うんですけど、その時にぜひワークだけじゃなくてライフも入れて考えて、それを上司にも話してほしい。キャリアとライフはセット。サイバーエージェントはそのどちらも応援する会社ですから、主体的に人生プランを立ててほしいです。

時代の変化に合わせて制度も変わることで、人材が長く活躍できる環境づくりになる。『macalonパッケージ』はその環境づくりの一役を担っていきたいと思います。
 

サイバーエージェントの人的資本に関する情報はこちらをチェック!

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