​​【後編】わたしたちのパーパス

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サイバーエージェントは、パーパス「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」のもと自ら変化し続け、多様な事業を通じて新たな価値を生み出すとともに独自のカルチャーを形成し、持続的な成長を続けてきました。

今回は、会社や事業の存在意義、果たすべき使命について執行役員が語った内容を、前編と後編に分けてご紹介します。

※本記事は、社内報「CyBAR」に掲載した記事を再編集したものです。

年功序列を排除し、21世紀型の日本的経営を体現する

「自分の才能に驚く社員を、1人でも増やしていきたい」曽山 哲人(常務執行役員 CHO)
「自分の才能に驚く社員を、1人でも増やしていきたい」曽山 哲人(常務執行役員 CHO)

21世紀の新しい日本的経営のキーワードは、「つながり×才能開花」です。

20世紀の日本企業は終身雇用が当たり前だったからこそ、つながりが強くチームプレーを重視する傾向がありました。その“つながり”というのが日本的経営の強さです。それを表しているのが、世界の「創業200年以上存続している会社の数」。一番多いのは日本で、全体の65%も占めています。これは素晴らしいことである反面、これだけ数が多いのにもかかわらず、世界で勝てている会社が少ないという現実もあります。

私たちはサイバーエージェントを世界に羽ばたく企業にしたい。これまで日本企業が大事にしてきた“つながり”を大事にしながら、力を入れて取り組んでいるのが“才能開花”です。

才能開花につながる代表的な施策が、「あした会議」「GEPPO」「キャリアエージェント」です。
経営の意思決定に社員が関与できる「あした会議」では、起案して意見を出し合って直接社長からフィードバックを受けたり、決議シーンを直に見ることができ、社員の経営視点を養い、才能を引き出し成長を促す機会になっています。

社員の才能の源泉であるコンディションは「GEPPO」を通じて毎月把握し、集まったコメントには社内ヘッドハンターを担う「キャリアエージェント」がすべて目を通して返信。個別面談の実施やキャリア志向・趣味趣向に応じた新しいミッションの提案など、新たな才能が開花するきっかけにもなっています。

目指しているのは、“自分の才能に驚く会社”です。そのために当社では意図的な抜擢をし続けています。抜擢とは、単にポジションを与えることを指すのではなく、大切なのは“期待をかけること”です。小さな取り組みからでもいいので、期待して任せることによって、本人の持つポテンシャルが新たに引き出てくることもあります。

メンバー同士、上司部下の関係でも、お互いがお互いに期待しあい、つながりが強固になる組織をつくりたい。そして「5年前の自分からは想像できない」と自分の才能に驚く社員を、1人でも増やしていきたいです。

時代の変化に適合し、グローバルカンパニーを目指す

「世界で通用するコンテンツの創出し、グローバルカンパニーを目指す」山内 隆裕(専務執行役員 エンタメDX責任者)
「世界で通用するコンテンツの創出し、グローバルカンパニーを目指す」山内 隆裕(専務執行役員 エンタメDX責任者)

新型コロナウイルスの蔓延は、エンタメ業界に大きな打撃を与えました。その一方でDXが加速し、リアルとオンラインそれぞれの良さを認識するとともに、IP企業やアーティストの方々にさらなる可能性を感じていただける機会にもなりました。

エンタメDXとは、これまでリアルが中心だったエンタメ事業のオンライン空間での価値を顕在化させること、またリアルとオンラインをつなげることでエンタメの価値を最大化させることだと考えています。それらは、言語や通貨などの壁を越えて海外へ進出するときのポイントにもなります。

日本がエンタメ大国になるためには、日本が生んだIPやアーティストの想いを一定のファンだけでなく、世の中の多くの人に認知されるように、素晴らしい映像やユーザーエクスペリエンスとして提供していくことが不可欠です。K-POPに先行事例があるように、日本企業としてチャレンジしていきたい。

サイバーエージェントでは現在、「ABEMA PPV ONLINE LIVE」や各種サブスクリプションサービスなど、多様な事業やサービスを展開していますが、エンタメDX企業として、社会に新しい価値を生み出し続けることが、我々の使命であると考えています。

少しずつ有観客でのリアルイベントやライブ開催が戻りつつありますが、今後はリアルとオンライン双方の良さを良いとこ取りしたハイブリッド展開が、エンタメDXにおける次のステージです。

コンテンツを生み出すクリエイターやアーティストたちの力強さ、影響力を良い形で人々に伝搬させ、エンタテインメントがもたらす感動や興奮によってより多くのユーザーをエナジャイズするようなサービスの提供に、これからも挑戦していきたいです。
 

インターネットを通じて日本を元気に

「等身大の自分たちを大きくしながらビジネスと会社を創っていくカルチャーを体現し続け、『21世紀を代表する会社』を目指す」日高 裕介(執行役員副社長)
「等身大の自分たちを大きくしながらビジネスと会社を創っていくカルチャーを体現し続け、『21世紀を代表する会社』を目指す」日高 裕介(執行役員副社長)

私が思うサイバーエージェント“らしさ”とは、権限と責任感を持って仕事に向きあうカルチャーや若い人たちが成長して市場を創っていること、チームや文化を大事にする会社としての在り方などたくさんあると思っています。

『ビジョナリーカンパニーZERO』の中に書いてあったと思うのですが、パーパスとは「社会的存在意義」なので「仮にその会社がなかったら、世の中から何が失われるか?」ということを想像すると分かりやすいと。サイバーエージェントがもし存在しなかったならば、少なくともサイバーエージェントがこれまで生み出したネットサービスは無かったでしょう。もしかすると日本のネット産業はこんなに盛り上がっていなかったかもしれないですし、若い人たちが活躍できる文化を持った会社は存在しなかったかもしれません。つまり、これらがサイバーエージェントらしさを表しているのではないでしょうか。

ネット黎明期は「若い=新しい」と解釈されることが多かったのですが、創業から20年以上経った今のサイバーエージェントでは、若手に限らず、多くの社員が新しいチャレンジに取り組んでいます。年次を重ねても、新しさや柔軟さがあればビジネスに適合できる。むしろ若くてスピードがあってもクオリティが一定のレベルに達していないと通用しない昨今の厳しい市場環境では、若さよりも新しさが必要だと考えています。

『閉塞感を打破する』とは、それぞれの事業・サービスに応じて色々な解釈ができますが、全てに共通するのは「成長し続けること」。「自分たちがいる事業ドメイン自体を成長させられる存在になること」だと考えています。サイバーエージェントには、自ら成長し、市場を創り、そして会社を大きくしていくという意思を持った仲間が集まっています。しかし、口で大きいことを言ったからといって、会社や事業が大きくなる訳ではありません。大きな目標と現状の自分たちを、日々成長で埋めていくしかない。

我々は、創業来より少ないルールで組織をつくってきましたが、その上で大切なのが、パーパスやビジョンといった会社のコンセプト(考え)を一人ひとりが理解し、自分の頭で考えて、判断し決断することです。

インターネット産業は今後も新しい技術や分野も出てくるでしょうし、さらに拡大する領域だと思います。パーパスに沿って等身大の自分たちを大きくしながら、ビジネスと会社を創っていくカルチャーを体現し続けることで「21世紀を代表する会社」を目指すとともに、日本の発展に貢献していきたいと思います。
 

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【若手の育成】若手が“自走する”独自施策「YMCA」

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20代社員の成長を目的とした、育成施策「YMCA」。
若手社員を中心に部署横断の組織を作り、自主的にサイバーエージェントの未来に必要な様々な施策を行っています。
この「自分で考え、自分で決めて、自分でやる」というセルフ・リーダーシップの考え方に基づいた取り組みを、専務執行役員の石田は「絶好の成長機会」と話します。

若手社員の育成に「YMCA」がどう寄与しているのか、本組織の8期理事を務める上田の言葉から紐解きます。

※「YMCA」とは、ヤングマンサイバーエージェントの頭文字から。

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