【ゼルビア通信】ハンジェCNが語る、今もっとも注目すべき選手

J1昇格という目標に向かって邁進するFC町田ゼルビアの情報をお伝えする【ゼルビア通信】。
今回は、J1クラブへの案内人「クラブナビゲーター」の李漢宰(リ・ハンジェ)さんが今注目すべき選手を自ら選び、解説します。
ハンジェさんは、2020年シーズン限りで現役引退をしたのち、7年間を過ごしたFC町田ゼルビアで、「クラブナビゲーター」としてクラブのさらなる成長に尽力されています。
苦しみながらも進んできたクラブの歴史や想いを知っているからこそ、
また在日サッカー選手の中で最長となるキャリア20年の経験があるからこそ、
誰よりもFC町田ゼルビアを愛するハンジェさん。
今回はハンジェさんが解説するのは、FW中島 裕希選手とMF佐野海舟選手です!
ゼルビアらしさを体現できる唯一無二の存在。20年のベテラン、中島裕希選手

編集部
まずハンジェさんが注目選手に選んだのはベテラン中島選手でした。その理由や中島選手のストロングポイントは?

ハンジェ
さん
個人的に1番頑張って欲しい選手であり、FC町田ゼルビアらしさを体現できるということでまず名前を挙げさせてもらいました。
彼のストロングポイントは、どんな状況であろうとチームのために、誰よりも献身的に闘うところです。
これまでJ2昇格をふくめて、彼の活躍なしにチームの躍進はなかったですし、FC町田ゼルビアらしさを体現する、必要不可欠な存在だと思います。

2020年シーズン限りで現役を引退し、今年から“J1クラブへの案内人”として町田のクラブナビゲーターを務める。

ハンジェ
さん
Jリーグは監督や選手の入れ替わりが激しいんです。
よって、監督やチームのコンセプトは日々変化します。
その中で自分のストロングポイントだけで勝負し続けるのは難しい。
だからその時のコンセプトにあわせてプレイできる能力を持つことは、長く、第一線でプロ選手を続けるうえでとても大事なことです。
FWとしての能力の高さは勿論ですが、その対応力の高さが、Jリーグ出場500試合出場(うちJ1通算95試合)、史上二人目J2通算100ゴールという、彼の偉業に繋がるんだと思います。


ハンジェ
さん
常にチームのために何ができるかを考え、多少自分のスタイルを変えてでもやりぬくその姿勢は、サッカーへの深い情熱があってこそ。
これ言葉にすると簡単なようだけど、ここまで上り詰めた選手がやるのは本当に難しいんですよ。

編集部
確かに・・キャリア故のプライドや自負もあるでしょうし。
中島選手同様、20年のキャリアを持つハンジェさんだからこそ感じる重みある言葉ですね。
中島選手は苦しい時も常に笑顔、チームの中心人物

ハンジェ
さん
あとね、私がいつも羨ましく思うことがあって。
チームって個性の強いプロ集団ですから、好き・嫌いといったら大げさですが、人によって話す・話さないはたいてい誰にでもあることなんです。
でも中島選手は先輩後輩関係なく誰に対してもフラットに接して、誰とでも話せる。自分からも話すし、相手も話しかけてくる。
常に、皆の中心にいるんですよね。

編集部
チームのムードメーカー的存在なんですね。

ハンジェ
さん
自分でいうのも恥ずかしいけど、私は寡黙なタイプなんですよ。
ただ、中島選手を前にすると、つい喋っちゃうし、自然と周りを笑顔にさせる力があるんだよね。
試合中も練習中も誰にだって苦しい時はあるでしょ。
私なんかとくに歯を食いしばったりして表情に出ちゃってた。
でも中島選手は常に変わらず笑顔。意識的にやってるのかな。
もし誰か中島選手の苦しそうな表情を見たって人がいたら教えてほしいくらい。

編集部
そんな中島選手を発見したらハンジェさんにご一報を!ということで(笑)

ハンジェ
さん
お待ちしてます!

編集部
では最後に。今、中島選手に声を掛けるとしたら、どんな言葉を贈りますか?

ハンジェ
さん
改めて言うのは、少し恥ずかしいんだけど・・・
中島選手は「おれについてこい!」というタイプではないけど、今まで通り変わらず、周りを笑顔にしながら、怪我無く、チームの先頭に立って頑張り続けてほしいですね!

※※そんなハンジェさんの一言をきっかけに、二人の対談が実現しました!詳細は記事の最後に※※
将来は日本代表遠藤選手のような名ボランチに。期待の高卒3年目、佐野海舟選手

編集部
次に注目選手として挙げた、佐野選手のストロングポイントを教えてください。

ハンジェ
さん
まずは90分間チームのために走り続けられることですね。
加えて、ボール奪取能力が高い上に、活動範囲が広いこと。
どこへでも顔を出して相手からボール奪うことができる。

編集部
豊富な運動量とボール奪取力、と。

ハンジェ
さん
一方、攻撃面では一発で局面を打開できる巧みなターンが彼の強み。
特に中盤にいる選手は味方からボールを受けると相手に囲まれていることが多く、ボールを失ってしまうことも多いんですけど、逆に言うと、そこにいる選手の技術次第でチームの状況が一気に変わってきます。
佐野選手は、一発で相手をふりきる、振り向くターンが物凄く上手い。


ハンジェ
さん
実は、本人に聞いてみたことがあって。
そのターンは相手の動きがみえて意識的にやってるの?と。
そしたら「感覚です」だって!

編集部
!! すごいですね。

ハンジェ
さん
今後、意図的にそれをやって周囲を使えるようになったら、相手チームにとって脅威の存在になることは間違いないです。

編集部
弱冠20歳、、、伸びしろしかない。

ハンジェ
さん
それを“早熟”と捉える人もいるけど、私はこのまま成長し、スケールの大きな選手になると信じてます。
遠藤保仁選手のような日本を代表する名ボランチになれると。
だから将来性もふくめ、佐野選手の活躍なくしてJ1昇格はありません。
佐野選手のプレイを見て、将来の自身の引退がよぎった

ハンジェ
さん
それと、佐野選手には、私が選手時代につけていた背番号6番を託しています。
最初に彼にその話をしたとき、自分には荷が重いと言っていたけど、最終的には継承してくれました。
実は自分の引退が頭によぎった時からずっと彼に6番を着てほしいという想いがあったんです。

編集部
お二人の間には、背番号の継承という深い絆があるんですね。

ハンジェ
さん
佐野選手がまだ高校生だった時に、練習参加という形でチームに来たんですが、どの選手が来た時よりも、一番大きな衝撃を受けました。
実際にプレーを見て、彼がボランチで出場するようになったら、自分が引退を決断する時だなと、その日に思ったんですよね。
脅威を感じるポテンシャルでした。
とてつもない逸材だなという印象を受けた時のことは、今でも鮮明に覚えています。


ハンジェ
さん
その半面、まだ弱点もあって。それは言葉で周囲を引っ張れない、動かせないということ。
だからいつも彼にその部分の改善と、それが出来ないなら自身のプレイで示すようにと伝えてきました。
チームの状態が悪い時にこそ焦らず、その空気を変えていけるような技術力とリーダーシップを身に着けてほしいですね。

編集部
不得手な要素を克服することで、さらに大きく成長に繋がりますね。

ハンジェ
さん
天性の素質がありながらも真面目で努力家なので、無限の可能性を秘めていると思います。
あとはメンタルの部分ですね。この先も順風満帆にいければそれでいいけど人生ってそんなに甘いもんじゃなないです。
どんな目標で最終的にどこにたどり着きたいのか、そういう明確な信念がないと、壁にぶつかったときに自分を見失ってしまう。
そこで立ち止まってしまったら時間がもったいないですから。

編集部
良い時も悪い時もブレない自分の軸をしっかり持つ。
長くキャリアを築くうえで欠かせないことですね。

ハンジェ
さん
佐野選手の活躍なくしてJ1昇格はないと言いましたが、その役割を自分が担ってることを自覚して、リーダーシップをもってやっていってほしいと思います。

編集部
このメッセージを佐野選手が見て、自覚をもってくれるといいですね。

ハンジェ
さん
自覚しすぎて固くなっちゃうと困るから、ほどほどでいいんですけどね(笑)
意識しすぎず、でもしっかりと高みを目指してほしいと思います。
そしてたまに息抜きが必要なときは、僕に声かけほしいですね。

今回、ハンジェさんが選んだ注目選手は、FW中島 裕希選手とMF佐野海舟選手でした。
中島選手の凄いところ
・FC町田ゼルビアを体現し、それを継承できる必要不可欠な存在
・どんな状況であろうとチームのために、誰よりも献身的に闘える
・常に笑顔を絶やさない(焼けた肌と白い歯が素敵!)
佐野選手の凄いところ
・ボール奪取能力
・豊富な運動量
・一発で局面を打開できる巧みなターン
FC町田ゼルビアの次戦は、4月21日(水)町田GIONスタジアムにてFC琉球戦です。
2人の選手に注目しながら、あつい応援、どうぞ宜しくお願いします!
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施
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