夏休み、好きなことから社会への興味を広げる一歩を。若手ゲームクリエイターが小学生と交流してみた話

2020年7月、感染対策のため人数を制限したうえで、12名の小学生がサイバーエージェント本社内のセミナールームに訪問してくれました。その目的は、当社の若手ゲームクリエイターとの交流。会場に来られないかたのためにLIVE配信も行い、オンラインも会場にいる子どもたちも共に熱量は高く、運営の想像を超える“ガチ”な質問も飛び出しました。
近年、小学生の「将来就きたい職業」ランキングに「ゲームクリエイター」が上位にランクインしていることをご存知でしょうか(※1)。かつて高橋名人が一大ブームを巻き起こした30年前から子どもたちがゲームに関連した職業に憧れることはありましたが、小学校でもプログラミング教育の必修が始まる今日。現代の子どもたちにとって「ゲームクリエイター」はとても身近で気になる職業なのです。
そこで、当社グループで2013年より小学生のプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsは、実際に多くのゲームクリエイターが在籍する当社のゲーム・エンターテイメント事業部と共に、この夏の特別企画「ゲームクリエイターと交流しよう!」を実施しました。
ゲームクリエイターをもっと身近に感じていただくべく、ゲーム開発の現場を知り、体験できるこの特別企画では2つのコンテンツをご用意。
1つ目の企画「遊んでみよう!未公開ゲーム体験」では、当社のゲーム・エンターテイメント事業部に配属された新卒クリエイターが開発した試作品を特別公開し、事前に応募いただいた子どもたちに、リモートでご自宅等から期間限定でプレイいただきました。
その特別公開作品はこちら。
新卒研修の一貫として、エンジニアとデザイナーを含む4−5名のチームで、まっさらなゼロからの企画、設計、デザイン、開発をたった10日間で、しかもその全てをコロナ禍のリモートで行うというなかなかハードな環境のなかで作られ、社内で評価を得た上位3作品が選ばれました。



そして、その上位作品を開発したエンジニアの鈴木亮平、デザイナーの梅崎実里の2名が登壇し、「ゲームクリエイターのお仕事紹介」や「ゲーム開発現場の様子」などについてお話する「聞いてみよう!ゲームクリエイター講演会」が、冒頭で紹介したイベントです。

新卒の2名はこのコロナ禍に入社したばかりですが、梅崎は1年ほど前から内定者アルバイトをしており、鈴木も学生時代からゲーム作品を作ってきた腕の持ち主です。講演会では、会社におけるゲーム開発の流れや、エンジニアとデザイナーそれぞれの役割分担の説明、また自分が作ったモック作品のポイントなどをお話ししたあと、子どもたちに向けて次のようにメッセージを送りました。

鈴木
映画のエンドロールでたくさんの人の名前が流れるのをみて、自分も人を感動させる仕事がしたいと思った。そこでどんな職業がいいか考えるときに「何になりたいか×何が得意か×何がしたいか」と分解をしてみた。小学生のみんなは、この「何」の部分を見つけるためにいろんなことにチャレンジしてみよう。
ゲームクリエイターになりたいなら、とにかくゲームをたくさん作ってみよう。足が速くなりたいとき、いっぱい練習して、ひとのフォームをマネしたり、誰かと競争したり、詳しい人に教えてもらったりするのと同じ。

梅﨑
子どもの頃はお菓子屋さんになりたかった。その後も夢や趣味は次々変わり、好きなことにどんどん手を出していくなかで、デザインに興味を持ち、ハマっていきました。
だから、みなさんもいろんなことに挑戦して夢中で楽しんでほしい。
ゲームを作る上では、チームワークを大切にしています。メンバーも自分も楽しんで作ること。また、ゲームも自分がプレイして楽しめるかどうかが大事。操作がわかりにくいところはないかな?もっとバトルしたくなるような表現はないかな?と考えます。


小学生
ゲームを作るときに気を付けていることってなんですか?

梅﨑
チームでコミュニケーションをとることが大事。良いゲームを作っていくために、エンジニア、デザイナー関係なく、お互いの意見を出し合いながら議論する必要があるので、意見が言いやすいようにとか、相手が何を伝えたいのかを考えるなど、コミュニケーションのとりかたを気をつけています。

小学生
ゲームを作っていて、しんどいこととたのしいことどっちが多いですか?

鈴木
うーん、、正直しんどいことは多いです。でも99回しんどいことがあっても、1回の楽しさの方が勝るので、仕事は楽しい。例えばバグがあって延々と直す作業が続いても、完成して動いたときの嬉しさで、しんどさはふっとびます。
このほかにも「3Dゲームってどうやって作るんですか?」「エラーってどうやって直すんですか?」「Unreal Engine 4って使ったことありますか?」などなど、具体的な質問も多数出て、専門用語も飛び交う時間となりました。
参加した子どもたちからは
「プロのゲームクリエイターは10日でこんなゲームが作れるなんて驚きだった。今の自分だと、どうしたらこんなに楽しいゲームが作れるのかわからないと思っていたけど、今からいろいろ作っていけばあの2人のようになれるかもしれないと思った。」
「大人でもバグを直すのはしんどいんだと言っていて、同じだと思った。」
「将来ゲームを作る仕事をしたいと思っているので、実際にゲームを開発するチームの話が聞けて良かった。」
などの感想を聞くことができました。

また、この企画は、同じく当社新卒2年目でCA Tech Kidsに配属され「Tech Kids School渋谷校」の教室責任者として働く永野が立案、実行。登壇者は1年目、運営は2年目というオール若手による企画となりました。


永野
小学生といっても、あと10年もすれば私と同じ歳になる。私が子どもの頃は社会人って遠い存在で、自分がどんな仕事に就くのかなんて具体的なイメージは描けていなかったのですが、今日このイベントに参加してくれた小学生たちはとても前のめりに考えていて驚かされました。
ゲームクリエイターに限らず、自分の好きなことから社会に興味を広げていくのは良いことだと思います。仕事の楽しさが見えるような機会になればと思い実施したので、参加した子どもたちが何かを得てくれれば嬉しいです。
これまでにも当社のゲーム・エンターテイメント事業部とCA Tech Kidsは共に、ゲームクリエイターに憧れる小学生を応援する取り組みを行っています。2016年には「サイバーエージェント ゲームクリエイター奨学金プログラム」、2017年にはプログラミングとデザインを同時に学ぶ「Kids Creator’s Studio」を創設するなどの支援を行ってまいりました。
今後もサイバーエージェントグループでは、ゲームに夢中になる子どもたちがただ遊ぶだけにとどまらず、自らのアイデアをカタチにするモノづくりの楽しさを知ってもらい、ゲームやインターネットサービス開発の仕事に興味を抱くきっかけを積極的に提供してまいります。
本イベントのLIVE配信のアーカイブ動画はこちらよりご覧いただけます。
https://youtu.be/cOT4ujtg0NA
※1 出典:株式会社クラレ、小学6年生「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」2019年版 https://www.kuraray.co.jp/enquete/2019_s6
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