サイバーエージェントの若手マネージャーが育つ仕掛け
「フレッシュマネージャー研修」

カルチャー

若手活性化組織「YMCA」が直近1年間でマネージャーに昇格した20代社員向けに、年に1回開催している「フレッシュマネージャー研修」。新任マネージャーにとって若手管理職ならではの苦労や悩みに加え、長引くリモートワークでマネジメント難易度はこれまで以上に上がっています。今回は研修の設計・運営を担当した「YMCA」の上田、鈴木の2名にインタビューしました。

Profile

  • 上田 武蔵
    株式会社ゼルビア 社長室
    2017年度新卒入社。入社後にメディア事業部に配属され、同年10月にサイバーエージェントグループ全社表彰にて新人賞を受賞。入社2年目で同期の中で最速マネージャーへ昇格。2018年には次世代幹部候補育成プログラムである「YM18」にも、第1期生として選抜。2020年より株式会社ゼルビアにてクラブ運営に従事。

  • 鈴木 英樹
    株式会社CyberZ 局長
    2017年度新卒入社。入社後に子会社であるCyberZに配属され、翌年4月にサイバーエージェントグループ全社表彰にて新人賞を受賞。2年目にマネージャーへ昇格し、広告代理店部門におけるグローバルメディアの取り扱い責任者に従事。2020年に局長及びCyberZボードメンバーに昇格。CLOとして人材育成の責任者も務める。

リモートワーク下で難易度が上がるマネジメント

ー「フレッシュマネージャー研修」とは
 

氏名

上田

「フレッシュマネージャー研修」は、若手活性化組織「YMCA」が主催する新任マネージャー研修です。若手から、若手が育つ文化と仕組みを自分たちで創るという趣旨のもと、年に一度対象者を直近1年間でマネージャー職に昇格した20代に絞って開催しています。
研修の内容は毎年アップデートを図っており、今年の研修は「若手マネージャーの悩みを全て解決する」という目的のもと、リモートワーク環境においてもパフォーマンスを最大化させるための実践的なワークを中心に展開しました。

ーリモートワーク下におけるマネジメントの変化について
 

氏名

上田

コロナによって働き方は変わりましたが、マネージャーの本質的な役割はこれまでと変わってはいません。サイバーエージェントが考えるマネージャーの役割とは「組織成果の最大化」です。それを実現するために、組織のビジョンや戦略を示してチームを率いたり、目標の設計や業務管理を行ったり、メンバー一人ひとりと向き合ってモチベーションを高めたり、個々の育成サポートなど様々な手段や施策があります。

氏名

鈴木

ただし長引くリモートワークによって顔を合わせる機会やコミュニケーション量が以前よりも減ったことで、「メンバーとの信頼関係の構築」や「事業の全体感の共有」などさまざまな場面において、実行の難易度が格段に上がったと感じます。新任マネージャーに限った話ではありませんが、時代や環境の変化に合わせてマネジメント手法(How)も柔軟に変化させることが大切です。

ーマネージャーに求めるスタンス
 

氏名

上田

ただそうした中でも、マネージャーとしての土台となる「スタンス」は変わりません。研修の冒頭では、マネージャーの意思統一を図るためにサイバーエージェントのマネージャーとして大事にして欲しい姿勢や思考について簡単に紹介しました。「チームワーク」を大事する当社ならでの価値観も反映しています。当たり前な内容もありますが、忙しい日々が続いたり慣れてしまうとつい忘れてしまったりすることも。定期的にセルフチェックしてもらいたいと思います。

ベースとなるマネジメントスタンスについて
ベースとなるマネジメントスタンスについて

CAマネジメントケーススタディ

ーワークの設計において意識したポイント
 

氏名

鈴木

スキルに加えて、根底にある「考え方」や「押さえておくべきポイント」をしっかりと理解してもらうことを重視し、常務執行役員CHOの曽山と株式会社WinTicket代表の佐野をゲストに招いてケーススタディを実施しました。

より実践的な研修にするため、対象の新任マネージャーから現場で日々感じているリアルな悩みを事前アンケートにて集めてお題に反映しました。まず個人ワークの時間を設け、自身で考えた回答を記入します。互いの回答をリアルタイムに共有し合えるようにするため、スプレッドシートを活用しました。各ワークの最後には、翌日から改善する行動をより具体的に意識してもらうために数人ずつのグループに分かれて「ワンアクション宣言」を行いました。

ケーススタディの様子
ケーススタディの様子

【ワーク内容】抜粋

お題(1):リモートワークによって、メンバーの実際にやっている業務進捗やリソース状況が見えず困っています。
参加した若手マネージャーの意見(一部抜粋)

・朝会/夕会でFMTを決めてその日やることとやれたことの報告機会を作る。
・メンバーとの定期的に面談を実施する。
・こまめに連絡を取るようにする。
・継続的に雑談ができる場を用意して、話しやすい環境を作る。

佐野からのアドバイス

まず、リモートワーク以前から私はメンバーと日々の細かな業務管理はあまりしていません。マネージャーの役割は管理ではなく組織の成果を出すことなので、それが出来れば細かな業務管理は不要だと私は思っているからです。
そのために大事なのは、把握することではなく、こうすれば成果が出るという道筋のイメージをマネージャーが持ててるかどうかです。いくら管理、把握をしてても、じゃあどうすればいいか?の答えをマネージャーが持てていなければ意味がありません。
いつまでにこの状態であれば良い、こうなってしまったらリカバリープランはこうだなとイメージしておくこと。これがあれば、細かく業務を把握してなくても、要点だけすり合わせれば、成果を出すためのロードマップに乗っているのか、オンラップなのか、自分がヘルプに入るべきなのか、そのままメンバーに任せてしまっても問題はないのか、判断が即座にできるので、細かい管理をする必要がありません。成果を出すためのポイント把握、これであればリモート下でも出来るのではないでしょうか。


お題(2):メンバーへの仕事のうまい任せ方について知りたいです。メンバーに任せたのについ全部自分でやってしまいたくなることがあります。
参加した若手マネージャーの意見(一部抜粋)

・自発的な巻き込みを促す。プロジェクトオーナーを任せ、その成果出しを応援・サポートする関わり方にシフトチェンジする。
・そのメンバーのレベルや状況を把握した上で、ちょうど良いストレッチ具合に設定して渡す。
・仕事の難易度をうまく調整しながら、道筋を一緒に作って、経験を積ませていく。

曽山からのアドバイス

「挑戦が先、引継ぎは後」という考え方を選択肢のひとつとして覚えておいて下さい。
まず先に自分(マネージャー)が新しくチャレンジすること、それにかかるであろう時間の配分について意思決定をして、メンバーに引き継ぐタスクを決めるという考え方です。人が抱えられる仕事量のキャパシティには限度があるので、先に意思決定をしておくことで引継ぎをせざる得ない状況になり、結果的にうまく引継ぎすることができます。

よくあるのが、マネージャー自身何に挑戦するかを決めずに、メンバーに引き継ぐことだけを先に決めてしまうケース。そうすると結局「自分がやった方が効率も良いし、やってしまおう」と全部マネージャーが仕事を抱え込んでしまうことになりやすいので、気を付けて欲しいと思います。

次世代マネジメントバイブル「マネブル」

参加者に配布した「マネブル」
参加者に配布した「マネブル」

ー「マネブル」とは
 

氏名

鈴木

マネジメントには正解がありません。正解がない中で、マネージャー自ら考え、決めていくことの連続です。だからこそマネージャー自身の視点を広げ、マネジメントスタイルの引き出しを増やしておくことがとても重要です。
そこで、ワーク内での参加者同士の意見共有に加えて、今回新たに作成したCAのマネジメントノウハウを言語化した「マネブル」を研修後に参加社員へ配布しました。

氏名

上田

これは40名を超える20代の活躍する管理職社員に協力を仰いで、若手マネージャーが抱えている課題に対して自身が実践している解決法やスキルについて集約したものです。
新任マネージャーの育成に、全社横断して先輩社員たちが全力でサポートしてくれるのはサイバーエージェントらしい良い文化だと感じます。
先輩社員もみんな、同じような壁にぶつかって必死で乗り越えてきて今があります。新任マネージャーの皆さんがもしこれからのマネージャー業務のなかで新たな壁に課題に直面したときには、まずは「マネブル」を手に取って解決に役立てて欲しいと思います。

ーこれからの「YMCA」について
 
氏名

上田

2015年の「YMCA」立ち上げ当初からお話していますが、「21世紀を代表する会社を創る」というサイバーエージェントのビジョンを実現するためには、今後事業責任者や会社の中心を担うであろう私たち20代社員の成長が欠かせません。

氏名

鈴木

今後もこのフレッシュマネージャー合宿以外にも、若手が更に成長できる機会をたくさん創出していく予定です。”自分たちが会社を創っていく”という強い当事者意識を持って、20代社員の持つ熱量を次の世代にも繋いでいきたいと考えています。

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