未来のサイバーエージェントを自分たちが担う意識を。
次世代幹部候補育成プログラム「YM18」とは

採用

20代社員の持つ熱量を次の世代に繋いでいくこと、さらにはトップラインを引上げることを目的として設立された全社横断組織「YMCA」。その取り組みの一環として、入社3年目までを対象とした「YM18」と呼ばれる次世代幹部育成プログラムがあります。次世代のサイバーエージェントを担う人材を創出することを目的としたこちらのプログラムは今年度で2期目。実際にどのような取り組みをしているのか。「YM18」の運営責任者である2名に話を聞きました。

Profile

  • 株式会社CyberZ 中村 俊介

    2014年新卒入社。CyberZ広告代理事業部ボードとして、中国・台湾を中心とした海外事業責任者を現任。YMCA4期副理事としてYM18プロジェクトの運営。

  • 株式会社AbemaTV 山本 剛史

    2015年新卒入社。ポイントプラットフォーム事業の立ち上げメンバーとして営業/プロデューサーを経験。2016年に「AbemaTV」に異動し、2017年よりAbemaNewsチャンネルのプロデューサーを担当。第1期YM18メンバー、第2期YM18運営。

次世代幹部候補育成プログラム「YM18」とは?

- 「YM18」とは何でしょうか?

山本:次世代幹部候補の”発掘”と”覚醒”を目的としたプロジェクトです。入社3年目までの各事業部で活躍している社員から18名を選出し、任期は1年で活動しています。月に1回のペースで、役員や外部講師によるプレゼンテーションやワーク等を行なっています。「YMCA」という、20代のトップラインを引き上げる様々な機会を創出するプロジェクトの1つで、多くの社員の協力のもと運営しています。

- 「YM18」が始まった理由を教えてください。

中村:YMCA版「あした会議」で私のチームから提案をしました。当時、「CA36」という30歳以下の幹部育成制度があったのですが、30歳以下という制約では新卒1年目から9年目の事業責任者がいて、キャリアにバラつきがありました。また「CA36」制度が三期続いたタイミングで実力差から若手の抜てき機会が少なくなってる課題を感じていました。そのため、3年目までという制約を付けることで、若手に向けて抜てき機会の創出と覚醒に必要な育成環境を提供したいと思い立ったのが「YM18」設立の背景です。そこから提案するだけでなく実行まで責任を持てるように運営メンバーとして携わっています。

- 1期目で実施した内容を教えていただけますか?

中村:月に1度、インプットとアウトプットのワークをそれぞれ実施しました。インプットでは外部講師をお招きし、経営やマーケティングなどビジネスに関する知識を学びました。アウトプットでは、役員や社内でトップクラスの事業責任者から出されたお題に対してプレゼンテーションし、それに対しての評価に点数を付けて順位を競いました。お題は、 子会社で動画に特化した広告事業を行うCyberBullの経営戦略や、音楽ストリーミングサービス「AWA」のプロダクト改善案など様々です。自分の担当事業以外の課題にも向き合うことで、会社の全体像を捉えられるように、最終的には会社全体の経営課題や組織課題についても取り組んでもらいました。抜てきメンバーの担う事業ドメインが多岐にわたるため、普段関わりのない事業を知ることや課題を考えることで、学びにもなりますし普段の業務へのパフォーマンスが変わると思っています。

(左:プレゼンテーションの風景、右:執行役員 クリエイティブ統括室 室長の佐藤洋介によるお題に対して取り組む様子)
(左:プレゼンテーションの風景、右:執行役員 クリエイティブ統括室 室長の佐藤洋介によるお題に対して取り組む様子)

- 山本さんは1期目のメンバーでしたが、年間通しての学びや変化はありましたか?

山本:知識やスキル面での学びはもちろんのこと、一番は当事者意識というマインド面での変化が大きかったです。サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げていますが、会社の規模も大きくなり若手が会社の未来を考えるきっかけ減ってきてしまっていたのかもしれません。「YM18」での活動を通し、通常の業務だけでは得ることのできない気付きや学びを得ることができました。特に、プレゼンテーションやワークを通し、役員が自分を認識した上で話す機会が持てたため、より深いところまでアドバイスをもらうことができたのは良い学びになりました。創業からサイバーエージェントの最前線で戦ってきた先輩方の圧倒的な覚悟や想いは、「YM18」があったからこそ、より感じることができたと思います。
次世代の幹部を目指すためには、事業部に留まらない全社を主語にした目線が必要になってきます。同世代で、次のサイバーエージェントについて熱く語れる仲間ができたのは、大きな財産だと思います。

中村:1回目と最後のワークはほぼ同じ内容を行ったのですが、発表の内容やプレゼンテーションの質、全てに成長を感じました。別人のようでしたね(笑)。

山本:そうですね。若手を代表して抜てきされた18名なので、「今のままでいいのか」と自分たち自身が焦りを覚えたというのはありました。また、しっかりと向き合える貴重な時間なんですよね。通常の日々ではなかなか考えられない課題を役員を交えて考え、アウトプットしていくのは貴重な機会だったと思います。

研修ではなく自ら会社に貢献する経験を積む
~ワカテ基地とは~

- 今期のテーマを教えてください。

山本:今期は「BREAK」をテーマに掲げています。1期目は与えられたお題に対してワークをする”研修”がメインになってしまっていることが反省として挙げられました。”研修”という受け身に感じられる設計が、サイバーエージェントらしくないなという気がして。自分自身、オーナーシップを持って、貴重な機会を生かしきれていたか言われると、なかなか実行まで移すことができていなかったと思います。「YM18」はいわば、まだ何者でもない若手社員が社内で光を当てられている状態。その期間を効果的に使い、規格外に成長し、覚醒してもらいたいという想いを込めています。そして、今年度は「ワカテ基地」と呼ばれるプロジェクトが決定し、自分たちで考え実行していくスタイルに変更をしました。

- 「ワカテ基地」とは何ですか?

山本:第二期YM18初回の課題で決議したプロジェクトです。「YM18」が全社の若手を引っ張っていく、次世代リーダーに必要なことや会社にも事業にもどう貢献し成長していけるかを考え、自分たち主導で実施していくものです。「YM18」を6グループに分け、それぞれに責任者を立てて実行しています。受け身ではなく、自らが次の世代を担っていく責任を持たせるために、このような形をとりました。実施したことも今後発信していく予定です。

「自分たちが会社を創る意識を持つ」
責任者として若手社員に求めていること

- 運営責任者としての若手社員に求めているものを教えてください。

中村:自戒の念を込めてですが、「謙虚さとハングリー精神」が必要だと感じています。この会社を築き上げてきた経営陣と自分たちとの大きな実力差に危機感を持って向き合う気持ちが大事だと思っています。実力差を埋めるためにできることをすべてやり切れているか。フィードバックをもらって自分に向き合えているか。常に貪欲に上司から仕事を奪うことができているか。このようにまだまだ20代一人ひとりの意識で出来ることはたくさんあると思っています。「YM18」メンバーは、役員や執行役員との関りができるこの特別な期間を使って自ら経営層との関わりを深め、覚醒してもらいたいですね。

山本:サイバーエージェントはいわゆる”大企業"ではなくあくまでもベンチャーです。役員やトップマネジメントが創ってきた会社にフリーライドでついていくのではなく、20代が中心の会社だからこそ、”自分たちが会社を創っていく”意識を持つことが必要です。若手がオーナーシップを持ち、サイバーエージェントの未来を考えなければ、「21世紀を代表する会社」にはたどり着けないと思います。まだまだ何者でもない我々ですが、この熱量をいつまでも途絶えさせないために、自ら考え行動し続けていきたいですね。

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