新しい未来のテレビ「ABEMA」開局10年

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 ーABEMAは、ABEMAを、超えてゆく。ー

新しい未来のテレビ「ABEMA」は、2026年4月11日に開局10周年を迎えます。 現在、WAUは最大で3,000万規模まで推移しており、今期、開局以来初となる(株)AbemaTV単体での四半期黒字化を達成しました。

本記事では、「ABEMA」のこれまでの歩みと展望のほか、2026年3月にdentsu Japan社員の方向けに開催された「Dentsu ABEMA DAY」より、dentsu Japan CEO 兼 (株)電通 代表取締役社長の佐野氏、(株)AbemaTV代表の藤田による対談内容の一部をお伝えします。

本記事に記載の役職・肩書は、2026年3月のイベント開催当時のものです。
※ WAU:1週間あたりの利用者数(Weekly Active Users)

3,000万WAUへの到達。拡大し続ける視聴基盤とメディアの存在感

2016年の開局以来、「ABEMA」は“いつでもどこでも繋がる社会インフラ”を目指し、時間や場所にとらわれず日常的に楽しめるインターネットテレビとして、コンテンツの制作・運営に注力してきました。

開局当初に目標として掲げた1,000万WAUの達成に向け、既存の枠にとらわれない特別番組の放送やニュース・スポーツの生中継、さらに“最高品質か唯一無二”を追求したオリジナル番組の拡充など、積極的な投資を継続。その結果、現在は大型イベント期間を除く平常時でも最大で3,000万WAUを突破する規模へと成長を遂げ、メディアとしての存在感を確立しています。

利用者の属性は、約60%を30代以下が占める若年層中心の構成を維持しつつ、近年は中高年層の視聴も増加し、幅広い層へと波及しています。また、スマートフォンのみならず、テレビデバイスでの視聴割合も拡大。視聴者のライフスタイルに合わせた視聴スタイルが着実に定着しています。

【ABEMA 10th Anniversary 特別LP公開中】
ABEMA 10周年サイト

 開局から現在に至るまでの「熱狂の歴史」や、視聴習慣を塗り替えたコンテンツの軌跡、最新の成長データは、サイト内「History」にて詳しくご紹介しています。

【対談】電通とAbemaTVの両社社長が語る、「ABEMA」のこれまでとこれから

dentsu Japan CEO 兼 (株)電通 代表取締役社長 佐野 傑 氏 × (株)AbemaTV 代表取締役社長 藤田 晋

「Dentsu ABEMA DAY」では、満員のdentsu Japan社員の方々を前に、両トップがこの10年の歩みとパートナーとしての本音、そしてメディアの未来を語り合いました。

※本イベントでは両社長対談のほか、10周年プロジェクトやコンテンツ戦略のセッションも行われました。記事末尾には当日の様子を伝える写真を掲載しています。
 ※対談内容は、文意を明確にするため一部編集・要約しています。

競合でありパートナー、信頼を築いた10年の歩み

─ 2016年の開局、2018年の電通からの出資、そして10周年。この「ABEMA」の歩みの中で、両社の距離感や役割の変化をどう感じていますか。

佐野氏: 2018年の出資当時、私は現場におりましたが正直、驚きました。当時のサイバーエージェントさんは我々にとって最大の競合他社でしたから。しかし経営者となって振り返れば、当時の経営判断は正しかった。インターネット時代に「通信のテレビ局」を作ることは生活者にとって有益であり、電通単体では成し遂げられなかった挑戦です。今ではIGP(Integrated Growth Partner)を目指す上で、不可欠なパートナーだと感じています。 

サイバーエージェントさんは今でも強力なライバルではありますけれども、「ABEMA」はパートナーなので、「ABEMA」がさらに成長するために我々ができることを何でもやったらいい。例えば、番組企画などコンテンツ作りをお手伝いすることもそうですし、生活者にとって有益な広告、デジタルだからできる新たなマーケティングのあり方など、新しい取り組みを通じて「ABEMA」の価値を上げ、生活者の皆さまに愛されるサービスにしていくことが大事だと思っています。

藤田: 率直なご意見ありがとうございます。私も当時、電通さんの力を借りずに事業を広げるのは難しいと感じつつも、どう見られているかは常に気にしていました。
しかし、出資を機に優秀な方々が「ABEMA」に加わり、幹部会議にも参加していただいています。非常にオープンな関係のもと、強固な信頼関係を築けていると感じています。広告だけでなくコンテンツの調達や様々な交渉においても大きな力となっていただいており、本当に心強い存在です。  

写真左 dentsu Japan CEO 兼 (株)電通 代表取締役社長 佐野 傑 氏      写真右 (株)AbemaTV 代表取締役社長 藤田 晋
写真左 dentsu Japan CEO 兼 (株)電通 代表取締役社長 佐野 傑 氏 写真右 (株)AbemaTV 代表取締役社長 藤田 晋

「FIFA ワールドカップ カタール 2022」が変えた、メディアのフェーズ

─ この10年で最も困難だったこと、転機となった出来事は何でしょうか。

藤田:毎年200億円規模の赤字を出しながら投資し続けることは、上場企業の経営者として正直に言えば非常にきつかったです。ですが、メディアは視聴習慣がつくまでに時間がかかるからこそ、長く続けることが何より重要です。長くやればやるほど、IPの価値、一つひとつの番組の価値は上がっていく。その確信を持って継続してきたことが、黒字化の実現につながったのだと感じています。

大きな転機は、やはりテレビ朝日との共同プロジェクトの「FIFA ワールドカップ カタール 2022」です。全試合無料生中継という大きな挑戦をしたことで、「ABEMA」のフェーズは一段変わりました。素晴らしい広告主に出稿していただいたり、一流のタレントさんが何の迷いもなく出演してくれるメディアへと進化できました。
世界的にもあの規模のインターネット中継は例がなかったようで、動画ビジネスの潮目が変わったタイミングだったと思います。

佐野氏: あの大会を機に、初めて「ABEMA」に出稿いただいたクライアントさんもたくさんいらっしゃいましたね。そこで多くのクライアントさんが、デジタルの利便性に気づいた。
結果として地上波の枠のあり方にも進化を促すような、メディア業界全体にとって大きな意味のある出来事だったと思います。

若年層の支持を軸に「テレビのイノベーション」を加速させる

─ 10周年を迎えた「ABEMA」が今後目指すべき姿を教えてください。

藤田: 「ABEMA」の視聴者層は、地上波と比べて10代~40代の比率が非常に高いのが特徴です。
最近は若い世代の間で「ABEMA」に出ること自体がステータスになったり、『今日、好きになりました。』や『RAPSTAR』が次世代の登竜門になったりと、テレビが持っていたような文化的な影響力を徐々に備えつつあります。
元々「テレビ離れ」と言われる層にネットを通じてアプローチしようとテレビ朝日と始めたメディアですので、そうした視聴者を呼び戻し、市場を広げていくことを主軸に置いています。是非「新しいテレビ」として期待して欲しいと思います。

開局当初はリニア(放送)にこだわっていましたが、今は視聴者の視聴態度に合わせて、オンデマンドの価値も最大化させています。ネットで最初の形に固執するのは危険ですから。とはいえ、基本的にテレビのイノベーションを目指すという根幹は変わっていません。今の延長線上で規模を拡大し、いつか圧倒的なブレイクスルーを目指していきたいです。  

─  電通が「ABEMA」とIGPを目指す中で、今後どのような価値を創っていくべきでしょうか。

佐野氏: メディアと広告主、そして生活者の新しい形を作っていくことだと思います。
「ABEMA」はUIひとつとっても、CMが「5本中の2本目です」と表示されるなど、常に生活者の視点を大切にしている。デジタルであることを活用し、地上波ではなかなか実現できていなかったことを、次々と形にしています。
これからも生活者と広告主の双方に向き合いながら、「ABEMA」の価値を高めていくことが重要です。地上波の進化にも資するような、メディアの新しい進化系をどんどんつくっていきたい。

藤田:本当に何でもできる状況になっています。佐野社長がおっしゃったように、デジタルの領域では新しいことを次々と形にできる。一方で、テレビや新聞の広告枠というのは、もうある種すでに完成された形があり、大きくは変わらない。それが良さでもあるので羨ましい部分もありますが、インターネットは今もなお変化を続けており、定まっていないため挑戦の余地もあります。
だからこそ、その枠組み自体を一緒に作っていけるパートナーとして、電通さんと歩んでいきたい。広告に限らず、IPの共同開発や物販、イベントなど、あらゆる試みをパートナーの皆さんと共に、一緒にやっていきたいと思っています。

佐野氏: 最後になりますが、サイバーエージェントさんと、麻雀の「Mリーグ」だけはガチンコで戦いたいと思います(笑)。これからも最強のライバル同士として、正々堂々と戦いましょう! 
「ABEMA」はIGPを体現する上で重要なパートナーであり、共にメディアを進化させていく仲間ですから、全員の知恵を出し合い、一緒に未来を創っていきたい。共に頑張りましょう。  

次なる10年へ。「ABEMAは、ABEMAを、超えてゆく。」

開局10周年にあたり、「ABEMA」はスローガンとして「ABEMAは、ABEMAを、超えてゆく。」を掲げました。
これは、これまでの10年間で築き上げた礎に安住することなく、自らが生み出した実績や既成概念を塗り替えていくという決意の現れです。

この節目を記念し、「ABEMA」では年間を通じた感謝祭を始動。
4月11日(土)からは特別番組『30時間限界突破フェス』をノンストップ生放送でお届けします。
「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」や渋谷横丁の無料ジャックなど、開局当初からのDNAを彷彿とさせる限界突破な企画を皮切りに、今後もさまざまなキャンペーンを展開してまいります。

次なる10年に向けては、さらなるクリエイティブファーストを追求。10年で築いた礎の上に、引き続き視聴者の期待を超える番組制作およびサービス運営に励みます。

これからも無料放送を基盤としながら、いつでもどこでも手軽に“最高品質”のコンテンツを楽しめる環境づくりに努め、社会インフラとしての価値を高めていく。「ABEMA」の次なる挑戦に、どうぞご期待ください。

「ABEMA」10周年サイト

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