異例の新監督、19名の新戦力...新生・FC町田ゼルビア「J1昇格」への覚悟

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『異例の新監督、19名の新戦力...新生・FC町田ゼルビア「J1昇格」への覚悟』

経営面・強化面共に体制を変更し、新生ゼルビアとしてスタートする今シーズン。監督には高校サッカー界の名将、元青森山田高校の黒田氏が就任したほか、選手の補強にも力を入れました。

1月中旬に行われたJ1クラブとのトレーニングマッチも好成績で終え、チームの状態・雰囲気は絶好調。悲願の「J1昇格」に向け、期待がかかります。

2/19(日)に控えた開幕戦前にこそ知りたい、クラブの注目ポイント、黒田監督や奥山キャプテンのインタビューをお届けします。

新体制で臨む、勝負のシーズン

名将・黒田氏が監督に就任

監督、スタッフ、コーチ陣を一新し臨む、今シーズン。とりわけ、指揮官・黒田剛氏の監督就任は大きなサプライズとして話題となりました。

黒田氏といえば、青森山田高校のサッカー監督を28年間務め、全国高校選手権で7度の優勝に導くなど、同校を全国屈指の強豪に育て上げた高校サッカー界の名将。
鋭い速攻とポゼッション、堅い守り。攻守ともに弱点がなく、細部までこだわりぬく“隙のない”戦術に定評があります。

52歳にして、高校サッカー界からJリーグへ。ダイレクトに監督として移籍するのは、Jリーグ史上、初のケースです。

就任会見にて黒田新監督は「勝利へのこだわりにプロ、アマチュアの垣根はない」と述べ、J2優勝と、チームの悲願であるJ1昇格のために勝ちにこだわり抜くと力強く誓いました。

「若さ」と「強さ」の19選手が加入

黒田新監督の体現したいサッカーを実現するため選手の補強にも注力しました。
その数、新加入選手だけで19名。

「20代前半の、各チームで活躍している1、2年目を中心に集めた」という話通り、成長株の若手選手が多く加入し、選手の平均年齢がおよそ2歳引き下がっています。

実際はその3倍もの選手に声をかけたと原靖フットボールダイレクターが明かすほど補強に注力した結果、始動時の選手数は昨シーズンより9名多い35名となりました。

 FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

新戦力としては、青森山田高での黒田監督の教え子、DF藤原優大選手(浦和レッズ/育成型期限付き移籍)や、横浜F・マリノスで活躍し3年ぶりのJ復帰となるFWエリキ選手(長春亜泰)、オーストラリア代表FWミッチェル・デューク選手(ファジアーノ岡山)が加入。

デューク選手は先日行われた「FIFA ワールドカップ」で決勝ゴールを挙げ、母国の決勝トーナメント進出に貢献したことも記憶に新しいですが、そのシュートスキルの高さは早速、メンバーをも驚かせています。

  オーストラリア代表FWミッチェル・デューク選手のシュート映像
 

「徹底的に勝利にこだわる」黒田剛監督

── 2023シーズンがいよいよ開幕します。「FC町田ゼルビア」監督オファーについて、率直にどう思いましたか。

正直、驚いたというのが率直な感想です。
青森山田高校での28年間を評価いただき、ゼルビアの今シーズンにかける並々ならぬ覚悟を感じました。
その覚悟にこたえられるよう、自分の全キャリアをかけてチーム一丸となって戦っていきたいと思っています。

── 2023シーズン「FC町田ゼルビア」はどのようなサッカーでJ2優勝・J1昇格を狙っていきますか。

‘勝利にこだわるサッカー’を徹底していきたいと思っています。
勝利へのメンタリティ、モチベーションはアマチュアもプロも垣根がないと思っています。

攻守にわたって90分間、高いインテンシティーとハードワークで細部にまでこだわり、どんな相手に対しても勝つことにベクトルを向けて、チームとしての決まりごと原理原則を大切にしながらも、選手それぞれの良さを引き出していきたいと思っています。

── ファン、サポーターに向けて今シーズンの意気込みをお願いします。

2023年1月よりチームが始動し、沖縄キャンプ、宮崎キャンプを行い非常に良い準備が出来ました。
今シーズンは『J2優勝・J1昇格』を目指しチーム一丸となって戦っていきたいと思っています。

町田の地域の皆さまが、スタジアムに足を運び、予定があってもゼルビアの試合に行きたい!と思ってもらえるような、そんな応援されるチームをつくっていきたいと思っています。

長いシーズン良いときも、また苦しいときもあると思いますが、試合の次の日にゼルビアのことが自然と会話に出てくると嬉しいなと。

2023シーズン、目標を達成できるよう1試合1試合大切に力を尽くして頑張りますので、町田の皆さま、ファン、サポーターの皆さま応援のほどよろしくお願いいたします。

「期待に応えられる自信がある」奥山政幸キャプテン

今シーズンのスローガン。悲願の夢である「J2優勝・J1昇格」を成し遂げ、FC町田ゼルビアを必ず”NEXT STAGE”へ進めるシーズンにするという強い覚悟と、その目標を達成するために、ゼルビアに関わる全ての皆様と”共闘”していきたいという願いを込められている。
今シーズンのスローガン。悲願の夢である「J2優勝・J1昇格」を成し遂げ、FC町田ゼルビアを必ず”NEXT STAGE”へ進めるシーズンにするという強い覚悟と、その目標を達成するために、ゼルビアに関わる全ての皆様と”共闘”していきたいという願いを込められている。

── 新体制のゼルビア、チームの雰囲気はいかがですか。

去年と比べて人数も増えたので、エネルギーが非常に満ちている感じがします。あとは開幕が近付くにつれて、「スタートで出るんだ」という気持ちを全員が持っていて、その気持ちがピッチの中で非常に大きくなり、良い雰囲気で練習に取り組めていると思います。

キャンプ中は、オフでも色々な選手とコミュニケーションをとって、長い時間を共にしました。
もちろんピッチの上でもコミュニケーションを沢山取れましたし、ピッチ以外のところでも食事だったり風呂だったり、そういうところで沢山喋ってチームとしての仲は非常に深まったと思います。

── 自身のキャプテンとしての役割をどう捉えていますか。また、監督から何かアドバイスはあったのでしょうか。

今回は選手と現場のスタッフの投票で選んでもらったという形でした。
もちろん立候補してとか色々決め方はあるかもしれないんですけど、みんなから選ばれた選手ということで非常に責任も感じますし信頼してもらって選ばれたので、その信頼に自分がしっかりと応えていきたいなという思いが強いです。

自分のスタイルとしてそこまで口数は多い方ではないと思うので、模範となれるようにまずはしっかり行動で示していきたいなと思いますし、先頭になって引っ張るというよりは一緒になって上に上がっていくというイメージで頑張りたいと思います。

監督から特にアドバイスは受けていないですが、さっき言ったように「みんなから担ぎ出された人物なので、しっかり自信を持ってみんなの信頼に応えられるように頑張ってほしい」という話はされました。

── J2優勝・J1昇格に向け、自身が特に貢献できることは。

選手としての自分の強みはボールを奪うことだったり、主に守備のことでチームの力になれると思います。
チームが失点の数に非常にこだわっているところがあるので、その中心に自分がいられるように。
それはキャプテンとしてもそうですし、選手としてもしっかり自分の個性でチームを助けられるようなプレーをしていきたいなと思っています。

── ファン、サポーターに向けて意気込みをお願いします。

今シーズンからチームが大きく変わったので僕たち選手も非常に多くの期待を感じていますし、キャンプやプレシーズンを通じて色々なものを積み上げて、それと同時に自信も積み上げてきました。

まずは今週末の開幕戦に僕たちの力をしっかりぶつけて、しっかり勝って勢いをもっていきたいなと思いますし、もちろん大きな目標は「J2優勝・J1昇格」ですけど、本当に目の前の一戦一戦、1プレー1プレーの積み重ねでしかないと思います。

その一瞬一瞬にしっかりと気持ちを込めてプレーするので、一緒に戦ってくださると嬉しいです。

お知らせ

明治安田生命J2リーグ FC町田ゼルビアチケット情報
https://www.jleague-ticket.jp/club/mz/

「ABEMA」オリジナル番組
番組名:FC町田ゼルビアをつくろう~ゼルつく~
内容:サポーターや視聴者とサッカークラブをつくるサッカーリアリティーショー。
新しい未来のテレビ「ABEMA」で放送中。
番組URL:https://abema.tv/video/title/90-1238

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