バーチャル撮影システムを用いた
オンライン入社セレモニーの舞台裏
2021年4月1日。サイバーエージェントには、208人の新入社員が入社しました。
オンラインで開催された入社セレモニーでは、リアルタイムに人物と3DCG背景を合成し撮影する「バーチャル撮影システム」を活用。当日は代表藤田からのメッセージの他、各コースの新入社員よる宣言動画などのコンテンツを実施しました。
初の試みとなった入社セレモニーの舞台裏をレポートします。
バーチャル撮影システムを用いた
入社セレモニーとは?
オンライン開催となった今年度、特別感を持った式にしたいという考えから「バーチャル撮影システム」を用いることに。
「バーチャル撮影システム」とはサイバーエージェントの子会社で、3DCG関連のコンテンツ・広告クリエイティブの企画制作を手掛ける株式会社CyberHuman Productionsが持つ、リアルタイムに人物と3DCG背景を合成し撮影するシステムです。都内にあるカムロ坂スタジオから、生配信を行いました。
このシステムではリアルタイムに人と3DCG背景を合成し、奥行のある3DCG撮影ができます。これにより、CGの世界に入り込んだような没入感のある演出が可能となります。
入社セレモニー
設計のポイントは?
──入社セレモ二ー設計のポイントについて教えてください。
高橋:まず第一に、新入社員のみんなを迎え入れる“ハレの日”にふさわしいものにしたいと考えていました。そして今年は昨年と違い、オンラインで開催することが早い段階で決定していたため、リアルタイムに人物とCG背景を合成し撮影ができる「バーチャル撮影システム」を用いたライブ配信型のセレモニーにしました。新入社員の出迎えを特別なものにしたい、せっかく開催するのであればサイバーエージェントの技術力や新しい取り組みというのを新入社員にも体感してもらいたいという想いから設計をスタートしました。
田内:企画演出では執行役員でクリエイティブ統括室 室長の佐藤にも入ってもらい、グループ会社の株式会社CyberHuman Productionsや株式会社CyberE協力のもと演出テーマを決めました。晴れ舞台の桜を全体イメージとして、バーチャル空間の良さを生かした演出にできたと思っています。
高橋:ただオンラインの画面を見るだけでなく、新入社員も参加型の会にしたいと思ったので、各コースで紹介動画も作ってもらいました。
田内:また、今年は役員や人事だけでなく、全社員が入社セレモニーの様子を見られるようにしました。コメントに反応したエフェクトが出たり、社員がコメントをすると風船が飛ぶようにするなど、会社全体で迎えるということを意識しました。
オフライン開催だった時は、人事と一部役員のみの参加だったのに対し、オンラインになって全員に新入社員をお披露目する機会ができたというのは非常によかったと思っています。
高橋:その他にも、サイバーエージェントのアセットをフル活用したことも挙げられると思います。
せっかく開催するのであれば、できることを全てやりたいという想いから「バーチャル撮影スタジオ」の活用、執行役員監修による企画演出、「ABEMA」のアナウンサーの協力など、社員総動員のプロジェクトになりました。一同に集まれないは残念ですが、今までになく全員で迎え入れる実感がありました。
田内:新入社員のみんなは、コロナ禍で就活し、意思決定するという大変な代だと思います。でもその大変な経験をし糧に、これから大活躍してほしいと心から願っています。
高橋:エンジニアコースの育成担当として、内定者時代からずっと彼らをみてきました。だからこそこれからの活躍を本当に願っていますし、これまで関わった方々への感謝を忘れず、サイバーエージェントの一員として21世紀を代表する会社を一緒に創っていってほしいと思います。
セレモニー当日の流れ
①開会のあいさつ
オープニングムービー後、「ABEMA」アナウンサー西澤由夏による司会で入社セレモニーがスタート
②社長祝辞
代表の藤田より21卒新卒に向けてのメッセージ。新入社員に向けてのメッセージを伝えてもらいました。
③新入社員代表者宣言
新入社員同士を知ること、社員へ自分たちを知ってもらう機会にしてもらうことを目的に各コースごとに企画~制作全てを新入社員のみで作成した動画を放映。内定者期間の社員への感謝と今後の決意表明が描かれています。
④人事挨拶、研修の説明
採用時から関わっている人事より、各コース新卒研修の概要を説明
⑤締め:写真撮影と締め
バーチャル撮影を用いた集合写真を撮影
新入社員の実際の声
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- 実際に対面で会うことが難しい中、盛大なセレモニーを行っていただいて感動しました!期待に応えられるように精一杯頑張ります!
- 21卒は同期ともオンラインでしか会えない時期が長い世代でしたが、動画作成を通し1つの作品を形作ることで、繋がりとお互いの覚悟を感じることが出来ました。
- これからの未来に期待したくなる形の入社式だったと思います。コンセプトを表現した動画を通して、意志表明ができる機会もいただけてよかったです。
- 盛大なオンラインセレモニーに参加して情熱が一層強くなりました!これからCAの一員として精一杯努力していきます!
- コロナ禍の中、対面で会いづらかったりと最初は不安もありましたが、こういう状況だからこそ離れた同期とも繋がることができました。これからは、責任を持って会社に最大限貢献をしていきます!
- 実際に対面で会うことが難しい中、盛大なセレモニーを行っていただいて感動しました!期待に応えられるように精一杯頑張ります!
まとめ
バーチャル撮影スタジオを用いた入社セレモニーは、オンラインであることを逆に強みとした特別感の演出と参加者の満足度の高い新たな事例となりました。今後もリモートワーク下での組織活性化や社内コミュニケーション施策に関する積極的な事例発信を通じてカルチャーの醸成を図っていきます。
入社セレモニーを約1分間にまとめたダイジェスト動画も是非ご覧ください。
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2022年より導入した「主席認定制度」において、10年以上当社のセキュリティ強化に真摯に向き合い続けている野渡が、主席エンジニアの1人に選出されました。
経営層、各開発責任者が絶大な信頼を寄せる野渡ですが、主席エンジニア就任時の思いを「10年以上にわたるチームの取り組みを、改めて評価してもらえたようで嬉しい」と語ります。長年セキュリティ領域に携わってきて感じる最近のセキュリティインシデントの傾向や、サイバーエージェントならではのセキュリティ対策のあるべき姿について話を聞きました。
なお、野渡が統括するシステムセキュリティ推進グループについて、詳しくは「『免疫』のようなセキュリティチームを作りたい~主席エンジニアたちが向き合う情報セキュリティ対策~」をご覧ください。