サイバーエージェント2代目社長 山内隆裕のキャリアと人物像
2025年12月、当社の代表取締役社長に就任した山内隆裕。新卒入社以来、スマートフォン広告の台頭からアニメ&IP事業のグローバル展開など、グループの重要局面を現場で指揮してきました。本記事では、そのキャリアを振り返るとともに、経営者としての素顔もご紹介します。
【キャリア】新卒入社から社長就任まで
2006年に新卒入社した山内は、子会社取締役を経て、2009年にCyberZの代表に就任します。 同社はフィーチャーフォン向け広告を主力としていましたが、iPhoneの登場と共に市場環境は急変。「これからはスマートフォン中心の市場になる」と判断した山内は、事業のピボット(方向転換)を決断します。
当時、サイバーエージェントが掲げた全社戦略「スマホシフト」のなかで、山内はスマートフォン広告領域の開拓を最前線で推進。CyberZでの事業成長を通じてグループ全体のスマートフォン広告シェア拡大に大きく貢献しました。2010年代半ばには「ゲームを観る」文化の醸成を目指し、eスポーツイベント「RAGE」などの立ち上げに尽力。新たな事業領域の確立に取り組みました。
新卒入社6年目となる2012年には29歳で取締役に就任し、2023年からはAbemaTVの取締役COOに。アニメ&IP事業を立ち上げ、収益基盤の構築と海外展開を主導。現場での実行力と経営判断の両輪を担ってきました。
【新体制】創業社長から2代目へ
今回の社長就任は、2022年から進められてきた「サクセッションプラン」に基づいています。 16名の候補者を対象とした育成プログラムと選抜プロセスを経て、最終的に山内が選出された理由は、会社文化への深い理解、そして事業立ち上げや当社内の主要事業など幅広く経験をしている点。会長の藤田晋は、山内にバトンを託した理由について「文化の理解」と「やり抜く力」を挙げ、次のように期待を寄せます。
山内は、当社の文化を深く理解したうえで、環境変化に即座に適応し、結果を出すまでやり抜く力が強い。かつて彼が実施していた「先送り撲滅会議」という取り組みに象徴されるように、将来のリスクから目を背けず、今打つべき手を打つ姿勢。これこそが、当社の持続的成長に不可欠な資質です。
藤田からバトンを託された山内、これからのサイバーエージェントをどう牽引していくのか。 足元の盤石な基盤づくりと、中長期で目指すグローバルでの飛躍、その道筋について、こう決意を明かします。
社長としてまず取り組むべきは、表面的な変化を急ぐことではなく、現在の経営状況を正しく把握し、強固な経営基盤を着実に引き継ぐことです。私自身の意識も、これまで率いてきたメディア&IP領域中心の視点から、全社の状況を深く俯瞰する形へと大きく切り替えました。
直近の担当領域から特定分野への注力を予想されることもありますが、経営の軸足はあくまで全事業の持続的な成長にあります。祖業であるインターネット広告事業はAI技術の活用や自社メディアとの連携などによって、依然として当社の競争力の源泉です。ゲーム事業もヒットタイトルを複数抱える重要な収益柱であり、メディア&IP事業を含め、それぞれの事業が持つポテンシャルをさらに伸ばしていく方針に変わりはありません。
その上で中長期的に見据えるのは、真のグローバル企業への進化です。昨今、日本のコンテンツが世界で注目される中、国内トップクラスの広告、ゲーム事業のアセットに加え、自社メディアを通じた発信力やIP展開のノウハウを掛け合わせ、グループシナジーを最大化していきます。原作の創出から、メディアを通じたファン形成、そして世界展開までを一気通貫できる体制をさらに強固なものにする。藤田から受け継いだ「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを、社員と共に実現していく覚悟です。
【人物像】キーワードで知る、山内隆裕の素顔
最後に、山内を構成する5つのキーワードをもとに、仕事へのスタンスやプライベートについて一問一答形式で聞きました。
#ラーメン
Q. ストイックな印象がありますが、実はB級グルメが大好きだそうですね。
B級グルメやラーメンには目がありません。社内でもラーメン好きの社員とグループチャットを作って、互いに活動報告をし合うほどです。
本当は毎日でも食べたいのですが、健康管理のために普段はぐっと我慢しています。その反動か、YouTubeで人がラーメンを大食いしている動画を見て、食べた気になって欲を満たすこともあります(笑)。ただ、頻度を抑えている分、食べる日は量を気にせず思い切り食べます。あの一杯が、日々のプレッシャーやストレスを解放してくれるんです。回数が限られるのでつい確実な店をリピートしてしまいますが、本音を言えばもっと新しい店も開拓したいです。
#愛犬
Q. 休日のリフレッシュ方法は?
6年前から飼っている愛犬(トイマンチェスターテリア)との時間です。毎朝の散歩は日課になっていますし、休日は少し遠出をすることもあります。先日は一緒に高尾山に登ったのですが、愛犬の方が体力があって、どんどん先に行ってしまうんですよ。それくらい元気な姿を見ると癒やされます。
家に帰ると、すごい勢いで喜んで迎えてくれるのもたまらないですね。常に仕事のことが頭にあり、気を張っていることが多いですが、その瞬間だけは完全にオフモードになれます。私にとってかけがえのないパートナーです。
#ボクシング
Q. ストイックに体を鍛える理由は?
早朝の時間を活用して平日・週末を問わずボクシングジムに通うことが基本的な習慣になっています。朝の時間は特に、無心になれますから。
的確な判断には健全なメンタルが必要で、それを支えるのはオンとオフのメリハリです。また、自分自身を常に律し、困難な局面でも逃げずに立ち向かうための基礎体力を維持する。私にとってトレーニングは、経営者としてのコンディションを整える禅のような時間です。
#アニメ・マンガ
Q. 根っからのエンタメ好きだそうですね。
私の原体験として、子どもの頃、母子家庭で家で一人過ごす時間を埋めてくれたのがアニメやマンガでした。当時から浴びるように見ていましたが、大人になった今もアニメ・マンガ愛は変わっていません。
最近でもジャンルを問わず大量の作品を見ています。仕事柄、「なぜこの作品が伸びているのか」と分析したり、経営のヒントを得たりすることもありますが、それ以上に、私自身が今なおエンタメの力に救われ続けているんです。勉強のためというよりは、純粋な「欲」として、見たくて見ています。
#ゲーム
Q. ゲームの腕前は社内でもトップクラスだとか。
やり始めると止まりません。話題作の発売日が待ち遠しい(笑)。発売日、発売時間に合わせてPCの前で正座で待機しています。
これも仕事のためというより、いちユーザーとして純粋に楽しんでいる時間です。そうやって誰よりも深く世界観に没入することで、作り手の意図やユーザーが熱狂するポイントが肌感覚でわかってくる。その感覚が、結果として事業判断における「解像度」に繋がっているのだと思います。
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